10月7日から2ヶ月開催の「怖い絵」展に初日から行ってきました。
小雨のパラつくなか、オープンの10時時点で大行列。 私も20分ほど、外で待たされてました。
<目次>
怖いにもいろんな種類
「怖い」といってもいくつか種類がありますよね。
「ヤクザ」と「お化け」には別な怖さがあります。
もっと丁寧に言えば、お化け=未知なるものへの恐怖と、ヤクザ=自分の身体・精神的苦痛に対する恐怖でしょう。
ただ、ここで紹介されている「怖い」は、それだけとは限りません。
もちろん、モンスターや殺人鬼といった絵も掲示されていますが、
人間の心の闇というような「怖さ」があります。
これは先の2種類とは違うような気がします。
・・・なかなか文章に表すのが難しい!
どうして
このポスターにもなっている「ジェーン・グレイ」は、
新婚まもなく16歳にして「王」に担がれ、わずか9日間だけ王位についた後、
処刑されるという悲劇的な運命をたどった方。
「どうして。」というキャッチコピーでは表現が足りないほど、
短くも悲しい人生だったようです。
この絵はメインになっているだけあって、大変美しい絵でした。
実際は、縦2.5m・横3mという巨大さで、その迫力は観る価値十分。
…というように、絵そのものの怖さというよりは「歴史的な背景が怖い」
というものがほとんどでした。
解説はじっくり読みましょう。
音声ガイドもあるので、それを借りるのもいいかもしれません。
そもそも、この「怖い絵展」のコンセプトが
「絵の時代背景や隠された物語という知識をもとに読み解く」
にあるそうで、世界史や神話などの知識がないと難しいですね。
混み過ぎ!
以下はやや愚痴。
解説をじっくり読みたかったのですが、
混雑がひどいためなかなかそれもままならず。
また作品によってはポストカード程度のものもある上に、
照明がやたらと暗いため、かなり近づかないと見えません。
ですので、まずは空いてる時間に行く事を前提にした方がいいかと思います。
かなり期待していたため、思ったよりは…でしたが、それなりに楽しめました。
繰り返しですが、12月までやってるので、空いた頃合いで行くと良いと思います。
最後に、オデュッセウスになって写真を撮ろう!コーナーもあります。
キルケ―という女性の後ろから覗き込む従者がオデュッセウスで、
鏡が置かれているため、自撮りでもうまくオデュッセウスになれるという画期的なシステム。さああなたもオデュッセウスに!
オデュッセウス、誰だかよく知らないけど有名なんですかね…?
ひとりで成りきるのは照れがあったため、
キルケ―に顔を隠してもらい、体だけ中途半端に映った写真ができあがりました。
関連書籍もたくさん出ていますね。
カラーなので少しお高いですが、文庫なので安い=適度なお値段。
シリーズがいくつかあるようなので、そのうち見てみようかな。