「金持ち父さん 貧乏父さん」 ロバート・キヨサキ著
有名な本なので、
知っている方も多いと思います。
昔少し読みましたが、改めて全部読んでみました。
要するにお金儲けの話です。
お金が豊か=人生が豊か
本書では、「お金の豊かさ=人生の豊かさ」として、
どのようにお金を稼いだかを語る内容です。
金が全てと言っているわけではないですが、
本書の目的は「働かなくてもいい不労収入がある状態」がゴールです。
そもそも論として、ここに疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。
ただ「お金に余裕があった方がいいですか?」という問いに、
NOと答える人はほとんどいないでしょう。
投資の心構えを説いた本
投資の分析やテクニック的な話というよりは、精神論に近い内容です。
第一に、投資に関心を持つことが重要です。
金持ち父さんの経歴を一言で言えば、土地ころがしで儲かった人。
彼の教えをいくつか並べると、
- 徹底した節税
- 積極的な不動産投資
- 情報+行動力で儲ける
といった感じでしょうか。
時代の差
ただ投資環境が今とは全く異なり、
そもそも金利がかなり高い時代の話。
金持ち父さんの話の中に、以下のような内容がありました。
「友人が譲渡性預金で6%の利率を得ている時、自分は10%以上の~」
つまり、6%では大したことない、10%以上の利回りで稼いでいたという自慢です。
今の時代、(特殊な預金とはいえ)6%の年利がどれだけ恵まれているでしょうか。
一般に、金利の考えの一つに「72の法則」というのがあります。
72÷金利(%)=○○年が、資金が2倍になる必要年数です。
つまり、6%の年利であれば、12年間預けておくだけで2倍になります。
一般の人が預けておくだけで12年で2倍は、
今の時代なら超優良な金融商品でしょう。
それを批判的に書ける時点で、恵まれた時代だったのでしょうね。
金融教育は義務化すべき!
とはいえ「投資」の理解を深めることが重要という点は賛同します。
高校生か、できれば義務教育中に、「投資」に関する学習をすべきと考えます。
また、学校だけでなく、家庭でも教えるべきだと思います。
生活するにしても何か事業を興すにしても、
お金とその調達&運用は絶対に必要な知識ですからね。
「投資」とは将来のリターンを目指す思考方法
もっと言えば、金融教育だけではなく、
自己投資についても教えるべきだと思います。
結局、株を買うのも不動産を買うようないわゆる「投資」をするのも、
自分が知識・スキルを得る=「自己投資」するのも、
「情報を得て、金や時間をかけ、利益を得る」という点では同様です。
(それが金銭的な利益かは別ですが)
「投資が将来の利益を生む」という考え方は、
ぜひ若い人にこそ信条の一つにしてもらいたいですし、
もっと若いころから意識して自己投資していれば良かったと思います。
若いうちは分からなかったですし、
分かっても実践できなかったでしょうけどね。
今からでも成長するように、日々勉強であります。