岐阜県の関ヶ原町に行ってきました。
関ヶ原といえば、ご存知の天下分け目の大決戦が行われた地。
それから長い長い、江戸時代が始まります。
関ヶ原町は、「世界三大古戦場」の一つでもあるそうです。
(他2つはワーテルロー(ベルギー)とゲティスバーグ(アメリカ))
歴史ロマンを感じるとともに、案内が素晴らしい町でした。
<目次>
関ヶ原についてざっくりと説明
毛利(石田三成)率いる西軍と、徳川率いる東軍。
日本を二分する戦いとなった関ヶ原の戦い。
慶長5年9月15日とされており、現在で言えば1600年10月21日の出来事です。
もうあれから400年か…
と、激しい戦闘だったような名称がついていますが、実際にはたったの6時間で戦いは終わったそうです。
応仁の乱は10年くらい続きました(いわゆる戦闘はもっと短いでしょうが)し、
その後の江戸時代が約260年続いたことを考えると、非常に短く感じますね。
関ヶ原に参加した有名な武将たち
有名な武将・軍師も数多く参加しています。
【独断による有名どころ5人ずつピックアップ】
西軍側:毛利輝元(大将)、石田三成(実質的には大将)、大谷吉継、島左近、小早川秀秋(東軍に裏切り)
東軍側:徳川家康(大将)、藤堂高虎、井伊直政、本田忠勝、福島正則
数えあげたらきりがないので、この程度で。
結果はご存知の通り、徳川・東軍が勝利し、江戸時代へと繋がっていきます。
関ヶ原町へは名古屋駅から
東海道本線に「関ヶ原駅」という駅があり、駅周辺全体が関ヶ原の戦いゆかりの地となっています。
私は名古屋で新幹線を降り、その後普通電車で1時間ほどで到着しました。
意外とアクセスは悪くないです。
関ヶ原町の見どころ
以下、私が行った中での見どころのご紹介です。
見どころその1・笹尾山
笹尾山と言えば、石田三成や島左近が陣取った場所。
正確には、山の上に石田三成が陣取り、すぐふもとに島左近が控えました。
「山」と言いますが、イメージとしては「丘」です。
高さにして20~30mくらい階段を昇れば石田三成陣跡地です。
しかし、関ヶ原を一望することができ、戦術的にはいい場所だったのでしょう。
今でもその眺めの良さは体験できます。ちょっと草木が邪魔ですけどね。
ふもとにある元・関ヶ原北小学校は、「笹尾山交流館」という施設に。
お土産を売っていたり、甲冑体験ができたりするそうです。
行った時は、モデル?として2人の武将が立ってらっしゃいました。
見どころ2・松尾山
こちらは大谷吉継の陣取った松尾山。
笹尾山よりは少し険しい場所になっています。
大谷吉継といえば、石田三成との深い友情が有名ですね。
ここで大谷吉継にまつわるエピソードを一つ。
病人ながら前線に出て、小早川秀秋の裏切りを察知するなど、かなり活躍しています。
しかし、他にも裏切り者が出たため支えきれず、最後は自刃。
「病で醜い首を晒すは恥」と言い残し、自らの首を湯浅五助という側近に埋めさせています。
しかし藤堂高虎の甥・高刑(たかのり)に埋めた所を知られてしまいますが、
湯浅五助は「自らの首を差し出すので、主君の首は晒さないで欲しい」と頼みます。
高刑はその約束を守り、湯浅五助の首を討ち取ったものの、大谷吉継の首の場所は最後まで明らかにしませんでした。
病弱ながらそんな武将らしいエピソードも残る大谷吉継ですので、
ぜひお墓も訪ねてみたいと思いました。
木もうっそうと茂っており、野生のリスにも遭遇しました。
(サルやイノシシだったら身の危険を感じましたが)
今はすぐ下に鉄道が通っていますが、小早川秀秋の陣にかなり近いです。
大谷吉継は、小早川が裏切る前からかなり警戒しており、裏切り後の対応も早かったそうですが、そのために近くに陣取っていたのかもしれませんね。
他にも島津の陣など各武将の陣地跡など、戦国武将マニアには垂涎の地がいくつも点在しています。
(私はマニアというほどではないのですが、それでも思うところあり)
町内の移動も便利・案内が素晴らしい!
関ヶ原町も人口7000人ちょっとの小さな田舎の町ですから、
基本的には車移動がメインでしょう。とはいえ、あまりレンタカーは見当たらず。
電車で訪れた場合には、レンタサイクルがお勧めです。
駅前でも借りられますが、駅から徒歩10分にある「関ヶ原町歴史民俗博物館」で、4時間500円という安さで借りられます。
自転車の車庫もかなりド派手。
レンタサイクルとともに町内の地図をくれますが、それもかなり丁寧。
また、町内の案内看板が非常に便利で感動しました。
どこへ行くにも大きな案内があるため、GoogleMapがなくても道に迷うことはありません。
交差点毎にあるのでは?というレベルで案内されてますし、ゆかりの地にはだいたい目印の旗が立っていますので、非常に分かりやすいです。
さらに、いろんなところに歴史の解説があるのも素晴らしいと思いました。
さらには電柱にまで豆知識が書かれています。
歴史への第一歩
というわけで、関ヶ原の戦い・戦国武将に所縁のある関ヶ原町。
歴史に興味を持ち始めた人の第一歩としても面白いでしょう。
もちろん、元々の歴史好きや、私のような勉強途中の人にも、聖地巡礼的な楽しみができる良い町だと思います。
晴天の日曜日だというのに、観光客が少ないのが不思議なくらいでした。
ぜひみなさんも行ってみてください!