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デザイン思考とは?自分なりに考えてみた

どうも、「デザイン思考」素人です。

「デザイン思考」について知ったのは、今から3年前くらい。

名前を聞いた時は、パッケージなどのデザインするときのマーケティング的な思考かと思いました。

その頃からブームになった「デザイン思考」ですが、

課題解決の理論・プロセスとして注目を集めています。

そこで、自分の考えの整理するために、デザイン思考について書いてみたいと思います。

間違いがあれば、指摘していただけると大変助かります。

 最近読んだ本では、これがお勧めです。文庫本で安くて持ち運びやすい!

 

デザイン思考の定義

まず、デザイン思考を一言で表すのが難しい。

色んな本やネットで調べましたが、以下のようなものが出てきます。

 ・デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指す(Wikipedia

 ・デザイナーの思考を取り込んだ問題解決プロセス。

 ・人間中心のイノベーティブで実践的な思考方法。

まあよく分かりませんね。

 

自分なりに解釈してみると、

「あるもの(課題や商品)を、それに相対する人間との関係性を重視して、受け入れられるようにするための思考方法」でしょうか。

課題ならば、解決にあたる人がどのようにすればいいかという視点で考える。

商品ならば、どうすれば消費者のニーズに答えられるかという視点で考える。

そういうことのような気がします。

結局、解決するための方法を考えるときに、ヒトが一番望む方法は何なのか?を考えることが重要だと思います。

ただ解決を目指すだけならば、極論では何でもいいってことになりますからね。

 

デザイン思考のプロセス

定義するのはできてたとしても、プロセスも諸説あって難しいです。

最近読んだ本やネット等の情報をまとめると、

観察⇒洞察⇒共感⇒試作⇒実行という流れのようです。

 

1.観察

観察はそのままです。いわゆる統計データなどではなく、

実際に人がどのように行動しているかを観察していきます。

人のニーズは分かりやすいこともありますが、本人が意識しているとは限りません。

不便に慣れ切った人は、その解決をしたいとも考えておらず、

したがってアンケートやヒアリングをしても本人から聞くことができません。

客観的に観察することで、初めて分かるニーズがあります。

 

2.洞察

ヒトの観察を通じて、何か言えることがあるか導き、仮説を立ててみます。

割と観察と近い領域ですが、それを取りまとめてみるという感じでしょうか。

 

3.共感

定義でも述べたように、ここが一番のポイントのようです。

単純で合理的な解決方法ではなく、

それを実際に利用する、解決したい課題を持つ人がどう感じるかを判断します。

人々が合理的ではないという前提に立っており、

ノーベル賞でも話題になった行動経済学的な視点にも似てるかもしれません。

 

4.試作

ここもデザイン思考の中では重要なようです。

商品を作るときが分かりやすいのですが、

まずは難しいことは抜きにしてプロトタイプを作ってみることです。

その中で出てきた課題があるならば、何度もトライ&エラーを繰り返します。

 

5.実行

試したことを実際にやってみよう!ですね。

商品ならば、ラインを作って売ってみようと。

 

プロセスを重要視しすぎない

もう一つ大事なこととして、プロセスを重要視しすぎないということもあります。

「試作」の段階まで行ったのに、全然話にならない、というケースも考えられます。

その場合は、一つ前に戻るとか、あるいは最初からやり直すことも必要です。

デザイン思考では、そのプロセスの柔軟性もポイントの一つのようです。

 

会社で言えば、メーカー向きな気も

「デザイン思考は人間中心」であるがゆえ、誰でも身に着けるべき視点だと思います。

一方で、いち会社員や学生がすぐに活かせるかというと難しい印象です。

私が、行政的な職場で働いていることもありますが、

とかく行政は失敗を恐れる文化にあります。

税金だから思い切ったこと(特にトライ&エラー)がしづらいのと、

成功してもあまりメリット無いけど失敗は立場に影響するのが理由です。

(結局、失敗したことも多いじゃないか、というツッコミはさておき)

 

メーカー、特に新商品開発などには最適な思考方法だと思います。

消費者に何が欲しい?と聞くだけではなく、

観察や洞察から得られるヒントを逃さないことで、

新たなニーズを掘り起こしたiPodは大成功したと言われています。

(CDからウォークマンに音楽を移す手間を最大限省いた点など)

 

デザイナーの話はためになる

余談ですが、最近デザイナーやクリエイターと話す機会が多いです。

話の中で、やはり観察力と言うか執念がすさまじいです。

1つの例として、ある食べ物(商品)をCG化するために、

2週間毎日食べ、店で作り方を教えてもらい、自宅で解体して構造をみていたそうで。

 

また、素敵なデザインも、情報収集(世間でどんなデザインが人気か)や、

模倣(いいデザインを真似ることで自分のものにし、応用する)ことが

大事という話も伺いました。

 

これも「観察」「洞察」の一環ではあると思いますが、

「ひらめき」だけではなく執念が素晴らしいんだなと大変ためになりました。

これはどんな仕事にも言えることかなと思いますので、見習いたいと思います。

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