「MBA100の基本」 島田毅
MBA(Master of Business Administration)とは、
経営学を修めたものに与えられる専門学位である。とのことです。
まあ社会人ですので、名前は知ってますが、実体はよく分かりません。
というわけで、基本を学べるなら学んでみようかと読んでみました。
きほんのき
タイトル通り、基本が書かれています。
もう少し詳しく言えば、専門知識を得るというよりは、
「これを知っておけ!」という方向性を示唆するものです。
例えば、会計を理解しろという項目では、
具体的な会計手法について、詳細に述べられているわけではありません。
(かなりざっくりとした説明はありますが)
就活~社会人1~3年目くらいにおススメ
基本ばかりが書かれているとはいえ、改めて確認できたことも多かったです。
MBA=経営者だけでなく、一社員にも役立つことでしょう。
できるだけ若いうちに読んだ方がいいかと思います。
社会人でなくても就職面接等で、知っておくと上手く答えられることがあるかも。
参考になった考え方・視点・知識をいくつか(自分用)
■CSRからCSV(社会的貢献から共通価値の実現)
貢献ではなく、儲からないと社会「貢献」も続かないですよね。
いわゆるWin-Winの関係。
近江商人の「売り手良し、買い手良し、世間良し」の考えですね。
■アメリカのサウスウエスト航空「社員第一、顧客第二主義」
うちの会社にも言ってやってけろ。
■ビルゲイツ「ベンチャー企業が成長するのは当たり前。30年以上成長するにはシステムがいる」
起業する前は売上ゼロですから、まあ当たり前ですね。
起業家の熱意だけでは30年続かないということです。
■「なぜ?」を5回繰り返せ
手段が目的化しないように、常にそういう姿勢を持っていたいです。
■議論の目的は勝利ではなく改革である
たまに論破したいだけの人いますよね。自分は気をつけねば。
読みやすいボリューム
「100」項目ありますが、それぞれ2~4ページ程度です。
そのため、電車などで部分的に読んでいくには読みやすく、
どこからでもサッと読んで区切りよく止めることができます。
実際、文庫本は4~5時間かかる私でも、本書は2時間弱くらいで読み終えました。
繰り返し読んで、少しずつ学んでいく参考書的な読み方がいいと思います。
しばらくは手元に置いておいて、時間ある時にパラパラ眺めたいと思います。