「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という金言(笑)がありますが、
買いたい人がいるならいつでも売りたいと思う今日この頃。
そういう人の言う「苦労」の半分は無駄なものです。
苦労が人を成長させることはあると思います。
ただ、もっと目指すべきは、「苦労を避けるための苦労」です。
<目次>
良い苦労と無駄な苦労
苦労と言ってもいろんなパターンがありますよね。
良い苦労だなと思うこととしては…
- 受験勉強
- 試験勉強
- プロジェクトの達成
- 婚活(相手に依るけど)
といった感じでしょうか。
受験勉強や試験勉強は確かに大変ですが、その先の進路・進学・就職など、先々に大きく影響します。
会社員で言えばプロジェクトの達成などは、会社の利益としても評価としても良いことでしょう。
婚活はしたことありませんけど、結婚したいという大きなライフプランを持っている方が、それに向かって自分磨きなど努力することはいいことです。
幸せになるかは別ですが。
無駄な苦労としては、
- 人間関係のいざこざ
- 社内政治
- 事故対応(交通事故など)
- 無駄な顧客対応
といったことがパッと浮かびました。
人間関係のいざこざと社内政治は近いものがありますが、とにかく面倒なだけ。
前者は女性が、後者は男性が特に苦労しているように感じます。
基本的には関わらないようにしていますが、気にする人はとことん気にするので、
そういう人も含めて無駄だなと思っています。
そして私は孤立していくのですが、それはまた別の話。
交通事故も2回被害者になったことがありますが、かなり不毛です。
手続きや通院などで時間と健康を奪われます。
さすがに治療費は相手の保険から出ますけど、保険金で儲かるわけでもなし。
苦労すべき価値があるか
こうしてみると、良い苦労というのは、
- ゴールがある(合格、達成、結婚など)
- 過程に意味がある(知識、スキルなど)
- 後で「良い思い出」として語れる
などが満たされたものでしょう。
何か大変そうな課題に直面したときに、これは「苦労する価値があるか?」を考えるポイントではないでしょうか。
もちろん個人の価値観によって異なります。
出世したい人は社内政治が「良い苦労」でしょうし。
無駄な苦労をしていた上司
先日、こんなことがありました。
うちの上司連中は古い考えなので「苦労は買ってでもしろ」派です。
数百ページに及ぶ報告書について、単語表現の統一とスペースの削除を頼まれました。
何でも、ワードのバージョンの違いのせいか、文章中の至るところに無駄な「スペース」が入り込んでしまったとのこと。
単語表現の統一とは、例えば「引っ越し」「引越し」「引越」を全部同じ表現にする作業です。いわゆる校正作業ですね。
途中までやったというので経過を聞いてみると、
数百ページ印刷して一から全部読み進め、ここにスペースがありそうと思ったらワードファイルを見て確認して消す、統一した方が良さそうな単語があったら頭で覚えて目視で探すという作業を数時間していたとのこと。
恐らく、文書検索ができることすら知らなかったのでしょう。
苦労を避けるための苦労はいとわない
上に書いたうちの上司の話は、正に無駄な苦労です。
作業する前に、「こんな無駄な事、もっと楽にできないか?」という視点が全くないのでしょう。
私の座右の銘(といっても自分で考えたものですが)に、「手を抜くことに手を抜かない」という言葉があります。
そのこころは、「楽をするためにはどうしたらいいかを全力で考えろ」ということです。
愚直に苦労することも時には重要ですが、「全力で楽をすることを考える」ことも同じかそれ以上重要だと思います。
本屋さんで、「ラクして速いが一番すごい」という本を見かけました。
読んでないのでタイトルだけでの解釈ですが、そういうことだと思います。
今度買ってみようかな。