会社で仕事をしていると、いろんなビジネス用語が出てきますね。
新入社員の方は、戸惑うこともあるのではないでしょうか。
使いこなせると、仕事に慣れている感じは出せます。
社内だけで通用する言葉もあれば、大手企業さんがよく使う言葉も。
ただ、たまに「?」な言い回しや「むしろ馬鹿っぽい」場合もありますよね。
単なる英語のこともあれば、和製英語もあるのでしょう(区別つかないけど)が、まとめてカタカナ語としておきます。
そんなカタカナ語について思うこと。
<目次>
グローバルなオポチュニティ
調べたら2012年のことでしたが、楽天の求人が話題になりました。
求人の見出しは「カナダのKoboチームと時折コミュニケーションを行い、グローバルなベストプラクティスを実践していただくグローバルなオポチュニティです」。応募資格の項目でも「セルフスターターで、プロジェクトを完遂に持ち込める」「グローバルなベストプラクティス等を学べるレベルが必要」など、まるでカタカナ語のバーゲンセールだな、といった状況。ビジネス用語には英語が多いとはいえ、ちょっと過剰にも感じられるかもしれません。(上記サイトより)
こうなると分かりにくいですよね。
グローバルなオポチュニティとは国際的に活躍できる機会ということ?
グローバルくらいならまだしも、オポチュニティってカタカナで書かれているのはこの時初めて見ました。以降も見てないけど。
最近では、小池東京都知事が新党結成の時に言った「アウフヘーベン」が話題になりましたね。
アウフヘーベンは一般的には分からないではないかと。私も分からんでした。
ドイツ語で「矛盾・対立する2つの概念を、その状態を保ちながら、より高い次元段階で統合、発展させることを指す、弁証法の哲学用語」だそうです。
かみくだいて言うと「2つの意見のいいとこどりさせる」ってことですかね。
最近の流行のカタカナ語はなんだろう?
ここ5年くらいで、ビジネス界隈でよく見るなあと思う言葉は、「アジェンダ」と「コミット」でしょうか。
これも簡単に言えば、アジェンダ=議題、コミット=参加ですね。
ただ、細かく言えば、別の意味合いも込められています。
例えば「コミット」は単なる「参加」というより、「責任を持った積極的な参加」という意味合いがあります。
流行ったきっかけはライザップでしょうね。
「結果にコミットする」=「結果に対して責任をもって積極的に取り組む」ということ。
何十万円も払ってますし、結果に責任を持つのは当たり前ですが、
「コミットする」というあまり聞きなれなかった言葉でうまく関心を引いたなあと思います。
カタカナ語ばかりでは面倒くさい
冒頭にも書いたように、カタカナ語を使うとそれっぽく聞こえますし、「いろんな意味を含む概念」として使わざるを得ない場合もあります。
ただ、分かりやすさや見易さ、聞き取りやすさを考えると使いすぎは悪手です。
過去、私が実際に聞いて「こいつの説明、面倒だな」と思った例が、
「マーケットがシュリンクしていますが、我々はベストなソリューションをリーズナブルな価格で~」と言った感じでした。
「あ、価格はプライスって言わないんだ」と思った記憶があります。
日本語に直すと「市場が縮小していますが、我々は最適な解決策をお値打ちな価格で」。
私の場合、この方が読んでても聞いてても、こうして文字に書いていてもすっきりします。
ソリューションくらいはカタカナでもいいかなと思いますが。
カタカナ語を使っているから格好つけてるとか、古いことを言うつもりはありませんが、日本人同士でルー大柴的な会話をするのもなあと。
相手に合わせた会話という基本
カタカナ語の連発に限らず、相手に合わせた用語を使うのは当たり前ですよね。
私も上司にパソコンの使い方を教えるときや4歳の姪っ子に話すときは、極力分かりやすい日本語で話しています。
ドラッグ&ドロップすらまともに理解できていないので、マウスで「つかんで離して」と言わざるを得ない。
でも日本語の方が短くて伝わりやすいのならば、わざわざカタカナ語を使う必要ないですよね。
その他、社会人になってよく聞くカタカナ語
思い出せる範囲ですが。
- リスケ=リスケジュール、日程の再調整
- スキーム=枠組み、座組み
- コンセンサス=合意
- エビデンス=証拠、根拠、論拠
- プロポ=プロポーザル=企画提案(企画提案で公募することも含む)
- ジャストアイディア=おもいつき
- ハレーション=(悪い)影響を与えること
- フィックス=固定、確定すること
だいたいは英語なんでしょうが、和製英語もあるでしょう。
自分では無理にカタカナ語を使おうとは思いませんが、知っておかないと相手によっては外国人並みに会話が理解できなくなります。
カタカナ語で入ったきた概念も、日本語でちゃんと説明できるくらい理解しておかないと自分のものになりません。
先程、小池知事の話を出しましたが、記者からの「アウフヘーベンとは?」という質問に対して、「アウフヘーベンはアウフヘーベン。自分で調べなさい」という主旨の回答をしたそうな。
政治家として云々は言いたくありませんが、アウフヘーベンという言葉の認知度から考えると、コミュニケーションがとれてませんね。
これについては、本を読むより、いろんな業界の人と話す方が勉強になるかなあ。
広告業界かIT業界ほど、カタカナ語(専門用語以外も)使っているように感じるので、その辺の人と話すときは要注意&勉強になります。