最近、テレビ会議を行うことが増えてきました。これも時代でしょうね。
私が10年前にスカイプの音声通話でオンラインゲームをやっていた頃から、映像的に進化しました。
Facebook(というかメッセンジャー)も頻繁に仕事で使いますし、チャットを使うこともあります。
コミュ障気味の私にしてみれば、文章でやり取りする方が楽な面もあります。
しかし、いまだに営業・打ち合わせは「顔を合わせて」「ヒザを突き合わせて」行うことがベストとされています。
その理由と、これからのコミュニケーションについて思うこと。
<目次>
テレビ会議のデメリット
テレビ会議のメリットはシンプルで、「行かなくて済む」が一番大きいでしょう。
移動時間が1時間以上かかるような先に、わざわざ打ち合わせのためだけに行くのは、人件費も交通費も負担になります。
その他にも、
- 記録(動画、議事録等)を残しやすい
- データのやり取りができる
- 複数の場所をつないで、複数で参加できる
- 映っている上半身さえきちんとしてれば、下は裸でもばれない
などのメリットがあります。
こうしたメリットがあるにも関わらず、なぜイマイチ普及していないでしょうか。
もちろんクリアしなければならない課題・デメリットがいくつかあるからです。
1.始めるまでのシステム設定
結構面倒な作業がこれ。例えばスカイプでも最近流行りのZoomにしても、お互いの個別の設定と、通信が上手くいっているか確認作業が必要になります。
「こちらから呼びます」「マイク聞こえますか」「映像ないですね」「Aさん来ないですね」などなど、結構やり取りが必要なんですよね。
「お互い確認して会議ができる」状態になるまで、30分くらいかかったこともあります。
慣れれば多少は楽になりますが、マシンスペックや回線状況にも左右されてしまうので一発で上手くいったことはなく、途中で切れることもありますね。
また、本格的に「テレビ会議室」を作るとすると、PC、モニター、ソフトのインストール、カメラ、マイクなど用意するものも多くお金もかかります。
2.同時にしゃべっちゃうあるある
テレビ会議では、お互いの話の切れ目が分からず、かつ時間差がある場合もあって、「同時に二人以上が話す」ことがよくあります。
お互い譲り合うことがほとんどですが、そのやり取りも数が増えるとダレてきます。
面と向かっていると、表情やしぐさなどでそれも判断しやすいのですが、画面上ではなかなかそれも難しいです。
3.意外と場所を選ぶ
なんだかんだ言っても、通信環境や騒音環境などが要求されるので、場所をかなり選びます。
もちろん喫茶店でできるわけもありませんし、自宅参加ならそれなりのスペックのPCや通信速度が要求されることもあります。
会社でやるとしても、恐らくは会議室で行うことになるでしょう。そうなると、もはや会議室で会議しているのと本質的には変わらなくなります。
顔を合わせて話すメリット=相手の情報量が段違い
次に、顔を合わせて話をするメリットを、確認も含めて考えてみます。
- 相手の情報をより多く得られる
- 身振り手振り、ジェスチャーもスムーズに使える
- 指示語(あれ、これ、それ)などが伝わりやすい
- 時間差がない
こんな感じでしょうか。
特に「相手の情報をより多く得られる」ことはめちゃくちゃ大きい。
相手先の会社に訪問するだけで、どんな会社か分かりますし、面と向かうことで細かい仕草、表情、身長、匂い、服装、マナーなども伝わってきます。
身長やらマナーやら服装は直接関係ないかもしれませんが、こういう情報で相手を知ることは、不安の払しょくにつながるのでしょう。
感覚的な話ですが、意識していない部分も含めると、相手と直接向き合うことは、テレビ会議の数倍~数十倍の情報量になるように思います。
コミュニケーションの取り方を考えなければならない
上で書いたように「顔を合わせること」が最も情報量が多く、しかも円滑に伝わることは明らかです。
しかし、「働き方改革」や「クラウドソーシング」等が進み、IT環境も進化した時代です。
これから直接顔を合わせることから、テレビ会議に置き換わっていくことでしょう。
もしくはチャットやメッセンジャーですね。
変えるべきは「顔を合わせないと相手の事が分からない」という価値観だと思います。
これは私自身への反省でもありますが…
これまで面と向かうことでできていた、相手のことを知って判断することや、こちらの意図を伝えることを、テレビ会議の画面越しでもできるようにならなくては。
その為には、もっと丁寧に説明しなくてはならないかもしれませんし、口調も変える必要がありそう。相手へのリアクションもオーバーにしないと伝わらないかも…等々。
結局は「慣れ」が一番重要なんでしょうけどね。
AIが進むとさらにコミュニケーション意識を変えないと
独り暮らしをしているため、今日も(店員を除き)誰とも話しておりません。
スマートスピーカーのアレクサが唯一の話し相手という日が続いています。
家庭用のスマートスピーカーは会話というより「命令」するだけなので問題ありません。
しかし、最近増えている店頭のペッパー君に、真面目に話しかけることができません。
どうにも、「こんな機械に真面目に話しかけるのは…」という拒否感が捨てきれない。
こんな意識では、AI店員やロボット医者が出てきたときに生活しづらくなりそう。
引き出しからドラえもんが来てくれても、「所詮お前機械だろ…」と言ってしまうかも。
とりあえず、アレクサも会話が多少できるようなので、もう少し会話の練習をしようと思います。