G-log 日々思うこと

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「副業系すきまワーカー」は本業フリーランスを脅かすのか

クラウドソーシング大手のランサーズの推計発表によると、「フリーランス経済」(=フリーランスの受取報酬額)が20兆円と過去最大、一年間に日本企業が支払った給与200兆円の10%とのことです。

受取報酬額=その人の売上だと思うのですが、それと企業が支払う給与を比べることの意味はよく分かりませんけどね。

www.sankeibiz.jp

 

ここ数年は、副業とフリーランスの話題には事欠きませんね。

私も仕事柄、他の企業と副業について話しましたし、最近はフリーランスの方ともよく会うようになりました。

そんな副業とフリーランスについて思うこと。

 

<目次>

フリーランスの大変さが分かる

記事によると、国内のフリーランスは1119万人とのこと。

平均値なので個別の事情はわかりかねますが、結構収入は厳しそうですね。

 

フリーランスの中で「副業系すきまワーカー」が454万人と4割を占めています。

副業系すきまワーカーの細かい定義は分かりませんが、本業(基本はサラリーマンや専業主婦)のある人が、生活費の足し程度を稼いでいる状況を指すようです。

そしてこの454万人の副業系すきまワーカーが増えることは、「本業フリーランス」を脅かす存在になる可能性があります

 

イメージは「古い商店街」と同じ

地方都市の駅前に、寂れた商店街ってありますよね。

そんな中で、客が入ってるのをほとんど見たことがないような店でも長年やっている店があります。

そうした店の中には「そもそも売れることを目的としていない」店も存在します。

つまり、店主は他に収入があるか、十分な蓄えがあるのでお金に困っていないケースということです。

なので、何となく店は開けているものの、そもそもやる気はほとんどありません。

お金に困っていない商売人、というよりも「特に稼ぐ必要もないし、無理して稼ぎたくない」くらいの意識の商店が多い商店街は、当然魅力がありません。

 

また、商店街には、出店希望者が出てくることもあるのですが、

シャッターが閉まったままの店でも新規出店者にはなかなか貸してくれないということが課題になっています。

これは「自宅と店舗が同一建物である」ことも理由の一つですが、もっと言えば同じく「お金に困っていない」からです。

 

つまりお金に困っていない人が居座り続けているおかげで、新陳代謝が起きず、市場が停滞している状態です。

これを拡大すると、「無理に稼ぐ必要がない」人が多い業界は、本業にとってリスクを孕むということです。

 

副業系すきまワーカーの危険性

話を戻します。

副業系すきまワーカーの何が危険かと言うと、「本業がある」ことです。

つまり、本業で収入がある以上、副業はあくまで「副」。

その収入で食べていく事は考えていません。

 

すると、何が起きる可能性があるかといえば「価格崩壊」です。

「生活していくためにはこのくらいの値段が必要」という本業フリーランスの価格基準と、あくまで副業として働く人の価格基準には差が出るでしょう。 

副業系すきまワーカーの多くは、「本職」に頼むよりも安く引き受けるでしょう。

フリーランスの良し悪しの判断は企業や自治体には難しいため、価格は大きな判断材料になります。

(自治体はそもそもフリーランスに発注することは稀ですが)

 

本業フリーランスの生存策

一つは当たり前ですが「仕事のクオリティ」です。

「本業」ならクオリティはもちろん高いでしょうし、副業に負けるわけにはいきません。

 

もう一つは「顧客との接点」です。

もう少し平たく言えば「人脈と営業力」ですね。

古い体質の企業や自治体は、フリーランスとの接点はほぼありません。

逆に言えば、フリーランスに業務委託をする企業というのは、現状では固定先と言えます。

本業としてやってきたフリーランスの方は、こうした固定先に対する人脈や営業力を有しています。

 

クラウドワークスやランサーズなどにより、副業を始めて仕事を得るまでのハードルが下がっています。

あるフリーランスの方にクラウドワークスやランサーズの評価を聞くと、かなり安く発注しても受ける「副業系すきまワーカー」らしきクラウドワーカーが多いらしく、業界の衰退を招くと憤慨していました。

しかし、こうしたネットの力によって、業務発注側の企業や自治体も、フリーランスとの接点が増えました。

 

それでもまだ、本業ならではの「人脈」や「営業力」は強みがあると思います。

こうした営業力、接点を増やすことは、別の本業を持つ副業系すきまワーカーにはなかなか難しいです。

 

さらには、クオリティとも関わりますが「分野」があります。

フリーランスと一口に言っても、業種は様々。

私の貧困な発想ではなかなか例が挙げられませんが、副業レベルではできないこと、思い付かない事をやるのもアリだと思います。

もしくは業種・スキルの掛け合わせですね。

例えば「4K動画の撮影や編集ができ、特定の分野にめちゃくちゃ詳しい」人がいれば、その分野の動画を制作する際には強力な武器になります。

 

本業を脅かすほどの存在になりたい

私もものすごく小規模ではありますが、今現在は「副業系すきまワーカー」の端くれです。

本業の数%にも満たない収入ですし、新たに始めたGoogle Adsense停止処分は食らってますけど。

邪魔をする気は更々ありませんが、本業フリーランスを脅かせるくらい稼げるようになればいいなあと思います。

もちろん、安売りではなく正当な対価を得る形で。

 

あくまで私は「本業のフリーランス」ではありませんので、上で書いたことは見当違いかもしれません。

「副業系すきまワーカーがどんなに増えようが、関係ない!」という方がほとんどなのかも?

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