G-log 日々思うこと

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「絵師100人展(アキバ)」と「横山大観展(近代美術館)」のダブルヘッダーしてきた

ゴールデンウイークに何もしていないので、お出かけしました。

ちょっとアーティスティックな気分だったので、芸術を見ようと。

ぶらりと千葉⇒東京方面に向かっている途中、秋葉原で途中下車。

上野方面を目指そうと思いましたが、「絵師100人展」をやっているそうなので観に行ってみました。

からの、「横山大観展」にもハシゴ。

そんな2つの芸術展を観た感想です。

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<目次>

「絵師100人展」とは

公式ホームページはこちら。

www.eshi100.com

 

超ざっくり言えば、萌えイラスト(今もこう呼ぶのか?)のイラストレーター100人が集まった展覧会です。

場所は秋葉原駅すぐ近くのUDXにて開催で、2018年5月6日まで。

もう第8回を数える、恒例イベントのようです。

 

ちょうど開場となる10時ころに前を通ったら、ざっと数百人が並んでいました。

 

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(時間的に、ばっちり反射する時間でした)

会場内は写真撮影どころか、スマホの利用が禁止されたので、入り口にいる「百ちゃん」しか撮れませんでした。

 

美少女に興味がなくても

美少女イラストが中心であるため、99.9%は男性でした。

(女性客も数人は確認できましたが)

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アニメやゲームはこの歳にしては見ているので、嫌いではありませんが、

正直なところ、私は美少女イラストにあまり興味がありません。

ただ、女の子はさておき、背景や世界観が凄いなあと思う絵が結構ありました。

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絵の良いところは、どんな世界観も描けるところ。

女の子が中心の絵であっても、背景・世界観が未来的だったり、幻想的だったり、ノスタルジックだったり。

思ったより感動してじっくり眺めてしまいましたが、絵によっては裸同然の子もいたため、単に裸の美少女キャラをじっと眺めてる人として周知されたことでしょう。

まあそれが目的の人が大半だからいいけど。

 

美少女キャラは叩かれやすい

しかし、一般受けという意味では、まだまだ美少女キャラは受け入れられないもの。

特に露出が多かったり、体型が強調されていたり、逆に幼すぎたりすると、特に女性には受け入れられません。

 

少し前ですが、海女さんキャラなのに性的過ぎるとして市が公認を取り下げた、

三重県志摩市の「碧志摩メグ」問題は記憶に新しいです。

※根強い人気と反骨心のせいか、まだキャラクターは生き残っており、最近クラウドファンディングでアニメ化まで実施されたそうですが。

nlab.itmedia.co.jp

 

美少女がいない絵師100人展をやったとすると…

今回の絵師100人展に、美少女キャラがいない世界観のみ描いたイラストがあった場合、どうなるのか?

個人的には世界観が好きな絵が多かったので、美少女の有無は関係ありません。

そして、例えば「ジブリ」的なものが好きな人がいれば、「世界観」だけ見て楽しめる層も一定数いると思います。

男性オタク層がいなくなる代わりに、女性が増えるかもしれません。

 

しかし、仮に同程度の人が集まったとしても、お金が落ちるイベントになるでしょうか?

絵師100人展の最後には、グッズ売り場がありましたが、その賑わいを見れば、

「さすが、金に糸目はつけない奴らだぜ!」という印象でした。

入り口の行列並みに、グッズ売り場の行列も凄かったです。

入場料はたかが1000円でしたが、グッズだけで数倍~数十倍になったのでは?

 

そもそも、美少女キャラを排除してしまった場合、絵師の方々の「やる気が出ない」ことでしょうしね。

好き嫌い、子どもへの影響、セクハラ等々言われがちな美少女イラストですが、

描いている絵師さん達は、美少女が大好きなんだろうというのは想像に難くありません。

 

お互いの歩み寄りが大事

繰り返しですが、感想としては「美少女キャラだけで敬遠されてしまうのは、実にもったいない」と思いました。

ただ、確かに「こんなに露出する必要はあるだろうか?(性癖を除いて)」という作品があったのも事実。

世の中の美少女キャラへの寛容さと、供給側が公に出す際の「程度」とが、

お互いに歩み寄れば、世間的にももっとオープンに盛り上がるように感じました。

これがクールジャパンなのか…?

 

美少女からの、横山大観展へ

そして、美少女から「横山大観展」(東京国立近代美術館)に行ってきました。

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横山大観とは

公式ホームページはこちら。

taikan2018.exhn.jp

 

横山大観(よこやまたいかん)は生誕150年、つまり1868年の明治維新と共に生まれた画家です。

没後60年なので、昭和中ごろまでご存命だった最近の人です。

水墨画を中心に様々な技法に挑戦し、特に「片ぼかし」と呼ばれる墨の濃淡を巧みに使った立体表現が後世に影響を与えたそうです。

 

有名なところで「生々流転」という作品があります。

一日の時間の流れ、季節のうつろい、水の一滴から大河となり海へと流れる循環…

そういった万物の流れを、「40mの巻物」に描き表した超大作です。

「鳥獣戯画」も1巻当たりは10m程度なので、その4倍のとてつもない長さ。

これが40mの直線に丸々全て展示されているのは、なかなか見られないでしょう。

その分、混雑も凄かったですが。

 

多種多様な作品

また、初期の作品には、多種多様なものがモデルにされています。

ナイアガラの滝、キリスト、ハレー彗星…

一般的に日本画家の作品としては、あまり見られない題材が多く、かなり自由かつ貪欲な人だったのだろうと推察できます。

本人は、アメリカ、インド、ローマなどにもわたっており、好奇心によって国際性豊かな作品と活動につながったのでしょう。

 

横山大観と絵師100人の共通性

横山大観は苦労人であり、国の支援も受けていたようです。

そこで成功してからは「彩管報国」、つまる絵筆(彩管)で国に恩返し(報告)することを信条として、絵を海外で売り、その売り上げの一部を国に寄付していました。

 

「絵師100人展」も

作品上に展開される彼らの高い技術と独特の世界観を通して、日本が世界に発信することのできる新たな価値観・文化を模索します。

とありました。クールジャパン的な話ですね(国主導のクールジャパンはイマイチっぽいけど)。

 

つまるところ、「日本の絵は素晴らしい。絵で日本に貢献しよう」という意味では、横山大観も100人の絵師も同じだと思います。多少強引なのは自覚しています。

横山大観が今生まれていたら、「美少女水墨画」というジャンルを切り開いて、クールジャパンの第一人者として活躍していたかもしれません。

横山大観ファンに言ったら怒られるのかな?

 

大観と現代絵のつながり

横山大観の顔写真は、こんな感じで、人の好さそうな顔立ちでした。

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(Wikipediaから)

 

しかし、横山大観展の会場外には、こんな横山大観の立ち姿も。

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織田信長ら戦国武将が美少女化されたり、刀がイケメン化されたりしているのは知ってましたが、

横山大観のような写真まで残っている最近の人さえ、美男子二次元化していることに驚きました。

しかし、これも現代絵と近代画家の同質性を示すもの…ではないですね。

 

 

どうでもいいおまけ・良いブタキャラ

秋葉原から国立近代美術館のある竹橋まで歩いていきましたが、

途中の万世橋には、「肉の万世」ビルがあります。

そこのブタキャラ「ブーちゃん」が一目で気に入りました。

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(画像をここに貼って初めて、「いらっしゃいませ」と「いらっしゃいまんせい」が駄洒落ということに気が付きました)

そしてつい、1階にあったローソン×万世コンビニにて、ストラップまで買ってしまった。

何だろうか、この心を惹かれる緩さは…

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ああ無駄遣い。550円なり。

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