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上野の森美術館・エッシャー展に初日から行ってきた!錯視やVR体験もありで楽しい。

上野の森美術館で6月6日に始まった「ミラクル エッシャー展」

名前は聞いたことありましたが、ピンとは来ていませんでした。

しかし、作品を観たことはある人が多いのではないでしょうか。

お前と違って知ってるわ!という方はすみません。

 

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そんなエッシャー展に、初日から会社を抜けて行ってきましたのでレポートします。

私は絵については素人ですので、間違いがありましたらすみませぬ。

 

<目次>

 

エッシャーの有名な作品といえばコレ

エッシャーの名前を知らなくても、下の作品を観たことある人は多いのではないでしょうか。

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水の流れを追っていくと、滝で落ちたと思いきや、昇っているやら降りているやら不思議な世界観。

この水路は果たしてどうなっているのか…?というものです。

(ちなみに、グッズ売り場も含めて展示内容はすべて撮影禁止でした。なので、作品の画像はポストカードをわざわざ買ってきたものです)

 

エッシャーとエッシャー展について

エッシャーは1898年にオランダに生まれました。

イタリアやスペインを旅し、ベルギーやスイスで過ごした画家です。

作品は「版画」が中心であり、作風は「錯視」「だまし絵」「幾何学」・・・など多様な世界観を表現しています。

しかし、今回初めて知りましたが、写実的な絵画も何点も描いていました。

 

今年は生誕120年ということで、はるばるイスラエル博物館からやってきたそうです。

上野の森美術館に展示されているのは約150点。

10cm四方程度の小さい作品から、4mにも及ぶメタモルフォーゼⅡなどの多様な作品が観られます。 

 

今回の企画展では、以下の8つの視点から作品が展示されています。

①科学:幾何学的デザイン

②聖書:いわゆる宗教画

③風景:イタリアの港町など

④人物:家族や自画像

⑤広告:商業的な作品

⑥技法:緻密な掘り(何とかって技法があるそうですが忘れた)

⑦反射:球面鏡による世界

⑧錯視:パラドックス(矛盾)の表現

作品をいくつか紹介

ポストカードを買ってきた作品しか画像がありませんので悪しからず。

そのため、風景画や人物画ではなく、錯視ものしかありません。

 

まず下は、同じく有名な「登り続ける&下り続ける階段」です。

作品名も「上昇と下降」というそうです。

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階段以外の部分はこんな感じで、1つの建物になっています。

影の具合が何となく好きです。

これは版画の魅力なんでしょうかね。 

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こちらは「階段の家」という作品。

大量に描かれている生き物は日本語訳で「でんぐりでんぐり」と名付けられていましたが、英語では「Curl up」(丸まる、丸くする等の意味)と書かれていました。
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こちらは看板作品「メタモルフォーゼⅡ」に通じる作品。
畑から白と黒の鳥が生まれ、それぞれ白い世界(左)と黒い世界(右)に飛び立っていきます。

昼と夜、そして鳥たちを通じて世界の変化を描いたものなのでしょうか。
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ちなみにメタモルフォーゼⅡは、4mにも及ぶながーい絵です。

いくつもの「METAMORFORSE」という文字がタイルへと変化。グラデーションを描きつつ虫や住宅、鳥などに変化しながら、最後には同じ「METAMORFORSE」に戻っていくという作品です。

意味が分かるかと言われれば分かりませんが、観ていて不思議な気分になる作品でした。

 

公式HPにメタモルフォーゼⅡは載っていますね。

もちろん本物とは印象が変わっちゃいますけど。

www.escher.jp

 

絵の中に入れるVR体験

会場の外には「ミラクル デジタル フュージョン」なるコーナーがありました。

行ってみると、VRによって「エッシャーの作品の中に入れる動画が撮れる」とのこと。無料でした。

 

これが唯一撮影可能な場所です。

 

この下の画像の、階段や黒い資格の中を歩き回ると(10秒間)、

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こんな感じで、エッシャーの絵の中に入り込むことができます。

スーツ姿のため色が目立ちませんが、カエルで顔を隠したところに私が居ます。 

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階段から移動すると、別の所からニュッと出てきました。 

しかし、ひとりだとはしゃぎづらく、動きも色も地味です。

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いろいろ考えるんだなあ。
Dropboxのアプリがあれば、後から動画データをダウンロードできます。

 

おまけ

上野駅のすぐ向かい、上野の森美術館にも近いこの飲食ビルは、角度によってはエッシャーの絵の不思議な階段の建物に見えそう。
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エッシャー展全体の感想 ~素人が芸術を語る

錯視やパラドックス的な作品を楽しみに観に行ったのですが、まずは幾何学模様の表現の美しさに感動しました。

解説にもありましたが、平面の2次元の見事な分割や、3次元表現などを巧みに使っており、「よく考えるなあ…」というようなデザインが多かったです。

また写実的な絵も非常に緻密で、昆虫の絵(アリやトンボ)はかなりのリアルさを持った作品でした。

※画像が無くて済みませぬ

 

風景画はイタリアの港町などが描かれていましたが、多くの作品において「立体感」というか「奥行」を感じる絵となっているなあと感じました。

それが後ほど出てくる錯視やパラドックス(矛盾)にもつながるのかなと勝手に解釈してました。

 

また、全体を通じてほとんどが版画ということにも感銘しました。

結構、緻密な掘りもあれば、大胆に掘っているなあと感じるところもあり、それが上で書いた「奥行」にもつながってるのかなと勝手に解釈しています。

 

作品は観たことあるものがいくつかありましたし、近くで観ると緻密さに全く違った印象を持ちます。

また、エッシャーという画家の作品の幅の広さも、初めて知ることができました。

 

前にシュールレアリスムの「ルネ・マグリット展」にも行ったことがありますが、一部の画風だけが有名な画家でも、やはり他の作風の絵も上手いという当たり前のことを改めて認識した展示でした。

 

混雑してると、そもそも見えないかも…

初日とはいえ雨の平日のため、まだ空いておりましたが、上野の森美術館は混みやすい印象があります。

微々たる差ですが、チケットくらいはコンビニ等で買ったった方がいいかもしれません。

会場もそんなに広くなかったですし、小さい作品が多いので、空いている時間がねらい目だと思います。

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