国家公務員が副業解禁の方針とのニュースを見ました。
今回は前振りも特になく、公務員の副業解禁について思うこと。
<目次>
今回のニュースを整理
国家公務員の副業解禁については、読売新聞の記事が一番コンパクトかなと思ってリンクしておきます。
(解禁と書きましたが、容認する方向という段階のようですね)
これまでも、大学の授業や本の執筆は、やっても問題ありませんでした。
これからは、公共性の高い仕事については、副業として容認する。
とのことです。
地方自治体では、奈良県生駒市が先行して取り組んでいます。
こちらは、副業を「促進」なので、さらに強力ですね。
生駒市職員の公共性のある組織での副業を促進 | 生駒市公式ホームページ
組織としては動けない「お役所」
役所には時々「お役所仕事」といった批判の声があがります。
その意味するところは、「形式的で意思決定が遅く、縦割りで事務的」といったようなニュアンスでしょうか。
ここ数年の私は、公務員を相手にする仕事が多いです。
そこで付き合ってみて分かったこととしては、個人単位で見れば「やる気に満ち溢れた人」「けっこうできる人」は多いです。
ただ、市役所や区役所をみたときに、担当者個人がどんなにやる気があっても、組織として動きが悪いというのは事実です。
年度単位で予算を組んで、予算が無ければ何もできません。
意思決定するにも、担当(主査などの役職)⇒課長⇒部長⇒市長⇒議会…といったような手続きになっていくため、膨大な時間がかかります。
手続きが長い=多くの人が意思決定にかかわることになります。
多くの人が関われば関わるほど、様々な利害関係がありますので、反対意見も出てきます。
それはそういうルールになっているので、やむを得ない点もあります。
税金を使っていますし、公益性を重視するにはリスクを減らさねばならないですからね。
しかし、やる気のある公務員が組織の中で歯がゆい思いをしつつ、その文化に染まっていってしまうのは非常にもったいないです。
やる気あふれる公務員には副業してもらいたい
私が知り合った中にも、物凄く頑張っている公務員がたくさんいます。
組織として動けないなら、外で自由にやりたいという声も聞いています。
彼らを動かすのは、お金ではなく「地域のため」という純粋な気持ちです。
役所・役人という立場でできないならば、NPO法人などを立ち上げてそちらで取り組む。それで収入を得ることに何か問題があるんでしょうか。
完全なボランティア活動は余裕がなければ長続きしません。
お金が動くから、良い活動も続いていくものです。
そりゃ、公務員が銀行みたいな金貸しをしたり、ホスト・ホステスになったりといった水商売をしたりは問題でしょうけど。
あるいは、完全に営利企業として金稼ぎにご執心でも困ってしまいます。
性善説的な話になりますが、副業しようという公務員の方は、基本的には真面目な方なので、道を踏み外しにくいでしょう。
もちろんお金が絡むことなので、ルールを逸脱する人が出てしまうかもしれませんが、そんな奴は厳罰に処してしまえばいいでしょう。
やる気ある人が活躍の場を増やすことは、社会全体としてはメリットがあるかなと大いに賛同するところであります。
本業・副業の垣根は必要?
個人的な意見ですが、本業と副業という区分も無くなるべきと考えています。
一般的な本業と副業のイメージは「サラリーマン(本業)+何か(副業)」ですが、
そもそも何をもって本業と呼ぶのかが、実はあいまいです。
①一番給料をもらっている仕事か?
②一番時間をかけている仕事か?
③一番本気になってやっている仕事か?
一般的には、①か②でしょうか。まあ①=②の場合がほとんどですが。
③の場合は、売れない芸人はバイトがほとんどで生活費もそこから得ていますが、フリーターではなく「芸人」が職業になっているでしょう。
例えが適切か分かりませんけど。
そう考えると、もはや本業だの副業だのと区分する必要は無いのかなと思います。
公務員は絶対に本業は「公務員」
公務員となると話は別です。
なぜならば、限りなく公共性の高い仕事をしているからです。
サラリーマンが、会社の仕事をできずに独自の仕事をやっていても、その会社が損失を被るだけで済みます。
公務員は、公務が疎かになった場合、社会的な損失が生まれる仕事についている場合があります。
なので、本業はあくまで公務員としての業務ですし、そこに相反する業務を副業としてはいけないというのは、民間人より明らかに厳しくすべきです。
複業するバイタリティー
私はサラリーマンを週5日やるのに飽きているので、最近は週4日に減らしたいなあと思っています。給料もその分、4/5になってもいいしね。
しかし公務員同様、固くて古い組織にいるので、なかなか難しいのう。
週1~2日ずつ、3種類くらい「複業」するのも面白そうと思いつつ、そんなバイタリティもないんですがね。
「ブログの収益化」に本気を出したら、それは立派な複業になるのでしょうが、それならこんな思うままにつらつら駄文を書くんじゃなくて、きちんと書かないといけないですし。
というわけで、こんな駄文をお読みいただきありがとうございました。