山梨の銘菓といえばそう、信玄餅。
桔梗屋の信玄餅を知らない人は少ないことでしょう。
一方、「水信玄餅」はどの程度の知名度があるでしょうか?
初夏~夏の土日限定で、現地でしか食べられない真のご当地グルメです。
そんな水信玄餅を食べに行った2年前の夏の思い出。
水信玄餅とは?
水信玄餅を製造・販売しているのは「金精軒(きんせいけん)」という、山梨の老舗菓子屋です。
創業は1902(明治35)年ということで、ゆうに100年を超えています。
こちらでは、通常の信玄餅等の和菓子に加え、カステラなど洋菓子も展開しています。
※なお、水信玄餅は本店か韮崎店でしか購入できませんのでご注意を。
本店:山梨県北杜市白州町台ヶ原2211番地
韮崎店:山梨県韮崎市中田町中條1767
話を水信玄餅に戻します。
水信玄餅については、公式HPで説明されています。
引用させてもらうと…
金精軒は、名水の里で名高い山梨県北杜市白州町にございます。
白州町は国産のミネラルウォーター生産量日本一になるほどの採水地になっており、
ウィスキー、日本酒の製造がおこなわれているなど、
お水の綺麗さ美味しさは指折りの地域です。
このお水を寒天で固めただけのシンプルな水菓子が水信玄餅です。
というわけで、何と水と寒天のみで作った水菓子とのこと。なので「味」はほぼ全くありません。
白州といえばウイスキーが有名ですね。 こちらも名水に由来しており、水が良いと食べ物・飲み物も美味しくなるのでしょう。
賞味期限は30分!
こちらもホームページより引用させてもらいます。
■水信玄餅はその場で召し上がっていただくお菓子です
お菓子に限らず、一般的な食品は味と同時にお客様の利便性も考えて作られております。
お客様が何時でも、何処でも美味しく召し上がることのできる工夫が凝らされており
時には味を落としてそれらを優先させる場合もございます。
私達金精軒も同様にある程度の利便性を視野に入れてお菓子作りを行ってきましたが
水信玄餅だけはそれらを一切考慮せず、食感のみを追求したお菓子になります。
常温にさらすと萎んでしまうほど少量の寒天で仕上げてあり運搬ができず、お日持ちもありません。
ご予約等もお受けすることができず、製造日にご来店されたお客様のみにご提供できるお菓子になります。
ご不便をおかけし大変申し訳ありません。
つまり、美味しさ・食感を追求したため、持ち運びなどの利便性を全て捨てているということ。
逆に言えば、それだけ期待できる商品ということですね。
私が買ったときに言われたのは、「賞味期限は30分ですので、それ以内で食べてください」とのこと。
となると現地でしか食べることは不可能なため、限定性が極めて高い商品と言えそうです。
水信玄餅を買うには?
水信玄餅は、予約等一切不可なので、現地で並ぶ以外に手段はありません。
また、販売日は毎年6月頃~9月頃の「土日のみ」です。祝日は売ってません。
昨今は、その限定性により遠方から来るお客さんも多いため、朝7時頃から整理券の配布が行われます。
最近の細かい状況は分かりませんが、私が行った2年前は、7時10分くらいに27番目でした。
数百人単位では販売できるようですが、どれくらいで売り切れるのかまでは分かりません…
2時間ほど、駐車場周辺をてくてく歩いてましたが、車のナンバーが神奈川、東京、千葉、新潟など多種多様でした。
ここに書いてある通り、時間になったら受け取りに行きます。
そこから少し並ぶことになりますので、ご注意ください。
プルプルと不思議な感触
というわけで、待ちに待った水信玄餅をゲットしました(当時は300円でしたが、今年から500円だそうです)!
この綺麗な丸々っぷりを見てもらいたい。
お皿を振ってみると、水信玄餅もぷるぷるとしています。
感想としては、不思議に美味しい食感でした。
ゼリーよりも水っぽい感触がするものの、決して液体ではない。
なかなか表現が難しい…
先ほど書いた通り、餅そのものに味はありませんが、きなこと黒蜜と一緒に食べるのは、信玄餅と同じですね。
食感を楽しみつつ甘みをきなこと黒蜜で補え、美味しいですよ。
これから山梨近辺に行く際はぜひ水信玄餅を!
やはりこの不思議な感触はぜひ味わってもらいたいです。
せっかく山梨近辺に泊まるor早朝いるならば、水信玄餅に挑んでみてはいかがでしょうか。
誰かに買ってきて欲しいけど、30分以内に千葉に帰ってくる手段は、今の人類にはまだないのが残念。
ちなみに桔梗屋信玄餅の本社工場では、「信玄餅詰め放題220円」という超人気コンテンツもありますので、そちらに行くのも良いと思います。
私は一人分なので無理せず、8個しか詰めませんでしたが、上手い人は15個はイケるみたいですね。
せっかくの信玄餅の産地ですから、いろんな楽しみ方を見つけてみてください。
【9月になって、また食べに行ってきました】