今日は「シリアルクリーナー ジョージの裏仕事」というお掃除アクションゲームをご紹介。
お掃除といっても、殺人事件の現場で死体と証拠を回収し、綺麗にしていくお掃除です。
ちなみに、ストーリー部分はクリア済で、最後にネタバレありです。
- 物語のはじまり
- メタルギアソリッドから戦いを抜いたゲーム
- ギミックが増え、複雑化するステージ
- 万能すぎる「隠れる」
- 感想:見づらい&爽快感に欠ける&バグ(?)発生
- エンディング(ネタバレあり)
- シリアルクリーナー感想まとめ
物語のはじまり
舞台は1970年代(たぶんアメリカ)。
主人公のジョージは、年老いた母親と暮らす青年です。
趣味はボクシング観戦とカードゲーム(ギャンブル)。
ゲームの流れとしては、電話で依頼を受けるところから始まります。
以後、基本的には、電話で依頼⇒ステージへ⇒クリア⇒自宅 を繰り返していきます。
メタルギアソリッドから戦いを抜いたゲーム
ルールを簡単に言えば、警察から逃れて殺人現場を掃除して、最後に逃走するゲームです。
これがステージ画面。右の緑の服を着た男が、主人公のジョージです。
下の画像、左上にいるのが警官。
オレンジ色のライトのようなものが警官の見ている視界で、そこに入ると見つかってしまいます。
見つかってしまうと、真っ赤なライトに変わって追いかけてきます。
ジョージは一切の武力がないので、逃げる以外の選択肢はありません。
走る速さは警官の方が速いため、基本は見つからないように振舞わなければなりません。
警官に見つからないよう、画面上に落ちている死体を拾っていくのがメインのお仕事です。
死体を袋に入れて、よいしょとかつぎます。
そして、車か処理施設等、処理できるところに死体を投げ込んでいきます。
よいしょ。
ステージごとに、「死体」「証拠」「血の量」の3つの目標が定められており、それぞれ一定量を回収すると、「ずらかれ!」の指示とともに、出口(EXIT)が出現します。
ちなみに証拠は拾うだけですが、血は掃除機で綺麗にする必要があります。
無事に出口までたどり着くと、車が発車して、ステージクリアとなります。
ギミックが増え、複雑化するステージ
最初は箱に隠れて死体を運んでいれば済むのですが、徐々にステージは複雑化します。
例えば、「動かす」ギミックもいくつか出てきます。
それは車やクレーン、箱、扉など。
これによって、警官の行き先を塞いだり、視覚を妨げたりしていきます。
他には「サウンド」を出すギミック(スピーカー、電子レンジ、ラジカセなど)も出てきます。
ギミックの前でAボタンを押すと大きな音が鳴り、警官がそちらに引き付けられるので、誘導に使えます。
また「近道」は、決められた往復路を一瞬で移動することができます。
警官に追われている場合や、死体を運んでいる場合に重宝します。
こうしたステージごとのギミックを使いこなして、クリアを目指していきます。
万能すぎる「隠れる」
道中、警官達から逃れるために段ボールや植木、小屋、ガレキなどに隠れることができます。
この隠れるが万能で、例え警官の目の前であっても、一度隠れられれば、決して見つかることはありません。
また、しばらくすれば警官は持ち場に帰っていくので、事実上の無敵ゾーンとなっています。
メタルギアソリッドとは違い、中までは追ってこないということです。
このゲームはステージの大まかな部分は共通ですが、
死体の場所、仕掛け(隠れる、サウンド)の場所、証拠の場所などは毎回ランダムです。
そのため、「隠れる」ことができる場所がステージのどこに配置されているかによって、難易度が大きく変わることになります。
感想:見づらい&爽快感に欠ける&バグ(?)発生
まず第一に、ステージが見づらいのが非常にネックです。
ちょいとオシャレな感じにしているせいもあるのでしょうが、特に立体的にどうなっているのかよく分かりません。
このくらいなら、何とか理解できるのですが…
こちらは港のステージ。
もはやどこがどう交差していて、どう行けるのか、直感的には分かりません。
次に、爽快感について。
基本的にはステルスアクションですので、隠れることが前提です。
しかし、「全く戦う手段がない」のは少し爽快感に欠ける感じがしました。
メタルギアソリッドでも、隠れてもいいし、見つかったら戦うという手段がありました。
今作では、警官に対しては逃げることしかできず、「罠にはめて倒す」ことはありません。(ギミックを動かして閉じ込めることはできますが)
少しでも戦う手段があればいいゲームだったかなあと思いました。
そして最悪だったのは「バグ(?)」の存在です。下の画面をご覧ください。
ディスコのステージをプレイ中、いきなり画面が暗くなり、色合いが分からなくなってしまいました。
それまで何度やっても明るかったのが、急に暗くなりました。
このゲームは上でも述べたように「床に付いた血をふき取る」こともクリア条件なのですが、この暗さではどこに血が付いているか判別がほとんど無理。
結局、Switchの電源を付けなおしたら回復しましたが…
こちらが通常のステージの色。
それでも構造が見づらいのはさておき、血の色は何とか判別できます。
インディーズゲーム共通の特徴ですが、バグは多いですねえ…
エンディング(ネタバレあり)
ストーリーをざっと書くとこんな感じ。
- ポーカーの借金で首が回らなくなってきたジョージ。
- 謎の依頼者から死体処理・現場の掃除を連続して頼まれる。
- テレビでは「エコーキラー」という連続殺人鬼が話題になっている。
- 依頼を続けるが、エコーキラーの共犯者がいる可能性が報道される。
- エコーキラーから、「クリーナー」への殺害予告もなされる。
- ジョージに掃除を依頼していたのは、エコーキラーの母であった。
- 彼女は、エコーキラー(息子)をかばうために現場の始末を依頼していた。
- しかし、エコーキラーはそのことも気に食わず、ジョージ(クリーナー)への殺害予告などを行う。
- ジョージの正体にたどり着いたエコーキラーが、ジョージの母と自分の母を誘拐。
- テレビ局で生殺人を報道しようとするエコーキラーと、人質を助けようとするジョージ。
- 最後には、テレビカメラの前でエコーキラーの正体を暴くことに成功。
- しかし、ジョージは刺されてしまう。
- その後、回復したジョージは、母親とともに旅に出ることにする。
- END
目的地が決まれば、出発です。
ブーン。
THE END。
シリアルクリーナー感想まとめ
感想にはイマイチな感じで書きましたが、1000円ということを考えれば、十分楽しめたように思います。
1ステージも5分~10分かからずにクリアできるので、サクッと挑戦することができます。
難易度も「隠れる」が万能なために、それほど高くはありません。
ステルスアクションは得意ではありませんが、全20ステージを3時間くらいでクリアできたかな。
一応、やりこみ要素として隠しアイテム&ステージもあるので、21ステージ以降もあるみたいです。
ステルスアクションの入門としてもちょうどいい難易度とボリュームだと思いました。
殺人とその清掃作業が肯定されてはいけないのですが、たかがゲームですからね。
他にもこんなのをやっています。