カフェ巡りのコーナー…
今回は千葉県香取市にある「遅歩庵いのう」(ちぶあんいのう)さんです。
香取市は合併してかなり広くなりましたが、もともと旧佐原市(さわらし)は、
江戸時代に水郷の町として、江戸との物流で栄えた街です。
今でも川沿いに数多くの古民家が立ち並び、観光舟も川を流れる歴史の趣のある街です。
こういう、川のある町並みが好きなんですよね。
伊能家17代目が経営
「伊能忠敬」と言えば、教科書にも載る有名人ですね。
GoogleMapの基礎を作った人です。しかもGoogleカーも無しに。
その伊能家の子孫の方が経営しているお店ということです。
おじいさんと呼べるような年配の店主に尋ねたところ、当代は17代目。
(一瞬怖い人っぽかった(失礼)ですが、話しかけたらすごく親切な方でした)
ただし、伊能忠敬自身は伊能家の「分家」に養子で入ってきた人物であり、
この「遅歩庵いのう」は本家の方であるとのこと。
「遅歩庵」という店名は、国学者であった伊能家9代目の方の「号」(学者としての名前のようなもの)が遅歩庵。
それに加えて、分家である伊能忠敬が「全国測量に向けて歩き出すのが遅かった」という二つの意味を持つそうな。
ちなみに伊能忠敬は今年「没後200周年記念」だそうで、香取市内ではこれをPRしていました。
遅歩庵いのうの場所
遅歩庵いのうは、小野川沿い「伊能忠敬記念館」のすぐ隣にあるカフェです。
最寄の駅では、JR佐原駅から徒歩10分程度。
佐原駅は、水郷・古民家の街並みを象徴する駅舎になっています。
小野川沿いに、いくつか他の店舗も立地しています。
喫茶店、飲食店もありますが、船着き場や小道具屋などもあります。
ちなみに佐原駅自体は、東京基準で考えるとけっこう遠いです。
特に、成田駅以降は電車の本数がぐっと減るので車の方がいいかも。
古民家に作られたシンプルな喫茶店
川沿いを駅の方(=北側)から南下していくと、右手側に見えてきます。
GoogleMapでは「水曜定休」でしたが、実際はやっていました。
よくわからんのう。
川沿いからのれんをくぐって入ってみると、少し不安になる入り口が。
しかし、中に入ると古民家の風合いを残しながらも、近代風な雰囲気のカフェが。
あまりに暑かったので、アイスコーヒーとベイクドチーズケーキのセット(850円)。
他にはモンブランもありました。メニューはシンプルで、ザ・喫茶店という感じ。
久しぶりにチーズケーキをいただきましたが、甘さ控えめで美味しかったです。
(炎天下を飲まず食わずで歩き回ってたせいもありますが)
東京バンドワゴンの舞台にも
反対側(伊能忠敬記念館側)からも入り口がありまして、そこには「ンドワドンバ京東」という看板が。
「東京バンドワゴン」という古本屋&カフェを舞台にしたテレビドラマが2013年頃に放映されており、そこの舞台で使われたそうです。
周りの観光もセットで
この小野川沿いは古民家が立ちならび、現役の住居もあればお店もあります。
また、小野川は小舟に乗って観光もできますので、川下りも楽しめます。
たまたま行った昼頃は、舟が満席とのことで乗れませんでした。
あと、仕事中だったことを思い出したので乗れませんでした。
30分ごとに出ているようです(未確認)。
そして遅歩庵いのうの隣は「伊能忠敬記念館」。
日本全国を踏破した人物を学ぶにはいいですね。
仕事中だったのを思い出したので行けませんでしたが。
そして、遅歩庵の橋を渡った反対側には、伊能忠敬の生家があります。
元々は酒造業を中心とした商家だったそうですね。
こちらの家には、昭和20年頃まで「伊能さん」が暮らしていたそうです。
伊能忠敬にはお世話になっているはず
というわけで、今回は歴史を感じる古民家カフェでした。
周辺散策も含め、行って学んでみてください。
個人的には、最近できた古民家ホテル「NIPPONIA佐原」が気になっています。
突撃で泊まれないかと思ったら空いてませんでした。
ひとりで泊まると一泊3万円くらいしますしね…
憧れのままにしておこう。