美術館巡りのコーナー!
というわけで、今回は千葉県市原市にある「市原湖畔美術館」です。
そんなわけで、たまには美術館レポートです。
- 市原湖畔美術館の行き方
- 現代アート中心の美術館
- 企画:そとのあそび展
- これが現代アートか…!
- 続いて地下へ…
- その他の展示について(画像ダイジェスト)
- 外にも巨大な展示があります
- 現代アートを楽しむには?考えるな、感じろ
市原湖畔美術館の行き方
市原湖畔美術館は、車でないと行くのは厳しい立地です。
住所:〒290-0554 千葉県市原市不入 75-1
営業時間は平日10時~17時。
土・休前日は9時30分~19時。
日・祝は9時30分~18時。
入館料は大人800円です。
市原氏はかなり広い市ですが、その南東部分に存在します。
名前の通り、高滝湖の「湖畔」にあります。
圏央道の市原鶴舞I.Cから5分くらいです。
現代アート中心の美術館
外観や内装も独特な建物で、全体はコンクリートの打ちっぱなしです。
1995年に建てられ、2013年に大幅リニューアルをしたとのこと。
入り口に進むと、謎のアートが立っています。
何でしょうねこれ。
美術館と空を結びつけるイメージだそうで、確かに空へと開かれた空間になっています。
これもアートなんでしょうか。
巨大なウォールアートです。
そしてなぜかバスが泳いでいました。
企画:そとのあそび展
常設展は非常にこじんまりとしていて、現代アート的な絵画が10枚強くらい。
それ以外の部分は企画展:「そとのあそび展」でした。
常設展は撮影NGですが、企画展は撮影OKです。
「ごあいさつ」にコンセプトなどが書かれています。
外と内とがつながっている美術館の構造を生かし、アーティストたちが考える「そとのあそび」を具現化したものだそうです。
まずはいきなり屋上に向かいます。
屋上へ…
これが現代アートか…!
屋上に上がると、ドラム缶の数メートル上から、水がしたたり落ちています。
これの使い方は後ほど。
そして、さらに進むと謎のポール群が立ち並んでいます。
ふと見ると、この屋上展示の楽しみ方が書いてありました。
ここの楽しみ方を、説明書きそのままに書くと…
①さっきのドラム缶に落ちる水で手を洗う。
②籠の中に、たくさんの小石が置いてあるので拾っていく(写真撮り忘れ)。
③石を水の入った桶の中に置いてみる。
④なぜかペットボトルが置いてあるので、水を飲む(冷えてました)。
⑤飲み終えたペットボトルを、籠の中に投げ込む。
(既に無数のペットボトルが投げ込まれています)
終わり…はぁ?
これが、現代アートなのか?アートとはいったい…
一応、アーティストの意図が書いてあったので簡単に解説します。
湖畔美術館は、高滝湖に面していますが、そもそもこの湖はダム湖です。
ダムが日々の季節の移ろいで表情を変えるように、ペットボトルを置く、石を置いて水位が変わる、天候で水があふれるなどの外的要因、もしくは「参加者」の行動によって表情が変わります。
つまり、この屋上展示は高滝湖のダムを表現したものです。
…さて、理解いただけたでしょうか?
理解はできたとして、納得いただけたでしょうか?
私には、まだまだ現代アートレベルが足りなかったようです。
ちなみにこの湖に浮かぶガレキっぽいものも、作品だそうです。
その他、石鹸を固めたものだそうです。
続いて地下へ…
屋上から今度は一転、地下へと進みます。
チン〇ンと読めばいいのでしょうか?
しかし、チ〇ポンさんの作品はどれなのかよく分かりませんでした。
続いて、こちらはかなり巨大な展示です。
コンセプトと思われる「フリーハンド」という言葉の意味が書かれています。
1.定規・コンパスなどを用いずに線を描くこと。
2.他から制約や束縛を受けないこと。自由裁量。「フリーハンド外交」
白地の床や壁面に、縦横無尽に黒い線が引かれています。
中には足跡や手形なども。そして、バランスボールが2個転がってました。
何で描いたかというと、「スケボー」だそうです。
スケボーの車輪に書道用の墨をつけて、自由にゴロゴロした模様だということ。
使われたスケボーをみると、シッポのようなものも付いてたみたいですね。
その他の展示について(画像ダイジェスト)
一つ一つ解説するのも疲れてきたので、後は写真と一言コメント程度で紹介していきます。
これは切腹ピストルズという団体の作品。
何にでも使える日本古来の着物・野良着(のらぎ)が貼り付けられています。
こちらはテントと土台と謎のイメージ映像。
テントの両面に、テントの天井と思われる映像が流れている部屋でした。
テントの中には、謎の掛け軸が。
ここは「森ラジオ ラボ」。
森の材料でできた作品が並んでいます。
これは岩でできた椅子。回転はしませんでした。
これはラジオ。
チューナーを合わせると森の時間と繋がります!と書いてあります。
ちなみに「森の時間」といいつつ、合わせてみたら普通に自民党総裁選のニュースが流れていました。
よく分からない巨大なボール。高さ3mくらいはあるのかな。
烈海王が叩いてた岩に似てる、と言って通じる人がいるかは不明。
これは映像作品。
いろんな野菜や果物を、宙に浮かせる人が出ていました。
外にも巨大な展示があります
美術館の屋外にも展示がいくつか並んでいます。
こちらはチケットを買わなくても見ることができるみたいです。
まずは銀色の未確認物体。
近づいてみると、鳥…?鳥なのか?
こちらも湖面アートオブジェ。
遠くにありますが、高さ5~10mはありそうな巨大っぷり。
虫は嫌い。
そしてこちらはアート作品ではなく、水の揚水機と呼ばれるもので、正式名称は「藤原式陽水機」だそうです。
この湖畔美術館を探す際、これが目印になるでしょう。
揚水機とは、水車の力によって、水を低いところから高いところに汲み上げる機械で、初代は明治に作られたとのこと。
この揚水機の高さは27m。
登ることができますが、クモの巣だらけな上に、正直なところそれほど眺めは良くないかな…
湖水が綺麗じゃないんですよね…
藻みたいなのが沸いているせいか、基本的には緑色。
現代アートを楽しむには?考えるな、感じろ
現代アートというのが苦手です。
偏見に満ちた言い方をすると、どんなものでも「アート」と言い張ってしまうのが現代アートというイメージ。
理解しようにもよく分からないものが多いのです。
まあアート全般が理解できているかと言われると、そうでもないですけどね。
理解するというよりは「考えるな、感じろ」ということなんでしょうね。
「意味わからん!」とか「なんか気持ち悪いなあ」という、負の感情とされるものであっても、それが呼び起こされることが、アートのひとつの魅力なのではないでしょうか。
と、知った風な口をききましたが、分からんものは分からん。
そしてそれがつまらないかというと、少し見る分にはそれなりに楽しみもアリ。
これがもっとチケットが高かったら違う感想だったでしょうが、
800円程度であればまあ、そんなに悪くはないかなと思いました。
というわけで、芸術鑑賞のお話でした。
現代アートの楽しみ方をご存知の方、教えてけろ。