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【世界遺産】富岡製糸場に行ってきた。木骨レンガ造の素敵な工場。

世界遺産について勉強をし始め、行ったことのある世界遺産についても2つの記事を書きました。

www.gk-gk21.com

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日本にある世界遺産については、それなりに行っていたようですが、まだまだ残すところ多数。

そんなこともあって、次に近い世界遺産である富岡製糸場に行ってきました。

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池袋から高速バスで

富岡製糸場は、群馬県の富岡市にあります。

JRを乗り継ぎ、高崎駅から上信鉄道に乗って行く手段もありましたが、乗り換えが面倒。

 

調べると、池袋から高速バスで行けるとのことでした。

お値段も片道2,100円で、電車で行くよりちょっとだけ安め。

池袋駅東口、交番の近くの高速バス乗り場から発着です。

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まあ、うちから池袋がそれなりに遠いんですけどね…

午前7時15分にバスが出発し、上里サービスエリアで休憩をしたのち、

約2時間後、9時20分に「富岡」に到着しました。

 

そこから歩いて20分(約2km)ほどありますけどね。

道中、上毛かるたの電柱を発見しました。
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それ以外には、特に目新しいものはありませんでした。

ちなみに車で行く人向けにお伝えしておきますが、有料駐車場はそれなりに立地していました。

 

富岡製糸場とは(お勉強)

ここで、富岡製糸場について簡単に。

1872年(明治5年)、日本発の官営模範工場として設営されました。

当時は、生糸の輸出価値が高く、政府の殖産興業政策の目玉的存在でした。

 

富岡が選ばれたのは、①養蚕が盛ん、②水が豊富、③土地が広い、④住民が同意した、⑤石炭が近くで採れたの5つの理由からです。

 

当時、工場は、フランス人の技術者を招き、フランスパンで殴られながらも、

和洋の技術を融合させた「木骨レンガ造」として建設されました。

木材で建物の枠組みを作り、壁などをレンガで作った構造は、

建物の重量負荷を上手く分散したため、今日まで建物が現存することとなりました。 

 

140メートルの長さを誇る操糸場と、約100メートルの置繭所(おきまゆじょ)が「コの字」型に配置されています。

この地図で言うと、右半分の辺りですね。

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その周辺には、全国から集められた女工が暮らす寄宿舎や、

フランス人が暮らすための洋館、工場のための診療所などが建てられ、

寄宿舎を除く建物は、今でも現存しています。

 

操業期間は115年間ということで、非常に長いですね。

生糸生産だけでなく、ここで育った女工たちが全国に散らばったことで、

日本全体の生産性向上にもつながりました。

そして2014年、日本と西洋の文化交流が評価されて、世界遺産に登録されました。

 

どうだい、ためになっただろう。

 

富岡製糸場の中へ。敷地広い。

というわけで、富岡製糸場の中へ。

東京ドーム1.5個分(?)近い敷地があると言っていました。

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入場料は、大人1,000円です。

ぼくはおとななので、1,000円払いました。
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ただの愚痴ですが、やたらと小学生~大人の集団が多かったです。

小学生はかわいいもんですが、おっさん集団は何だったのだろう?

パッと見は、どこぞの議員視察っぽい感じでしたが…
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いずれにしても、おっさん集団は邪魔っちゃ邪魔ですね。

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おしゃれな建物

建物は、レンガ造りの素敵なもの。

これが入り口から入ってすぐにある「東置繭所」です。

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世界遺産でもありますが、国宝でもあるようです。

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ちなみに、「西置繭所」は、現在保存・改修工事中でした。

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工事風景を見学するには、別途200円が必要です。

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200円払うと、ヘルメットが借りられて工事中の様子を隙間から見られます。

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と言っても、中は撮影禁止でした。

あらかた工事は終わっており、今は屋根の瓦ぶきを修理・再配置しているようです。

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展示は大きく分けて、製糸と蚕の2種類

基本的には「遺産」=学ぶところですので、展示を見るのがメイン。

展示は、「製糸技術・工場・労働について」と、「蚕・絹について」の2種類に大別できます。

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蚕・カイコについて

カイコは生きているものも置かれていました。

脱皮の回数によって1齢~5齢までの年齢層に分かれています。

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こちらはカイコの一生。

知っているようで、あまり知りませんでした。

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カイコは、繭を作って蛹(さなぎ)状態になったところで殺害され、

その後は、繭を乾かすために置繭所にて乾燥されます。

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かわいらしく、「カイコの一生」がありますが、殺されるんだよなあ。

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絹の布を一反作るには、カイコ2,700匹が必要らしい。

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敷地内には、カイコのエサの、桑の木が並んでいました。

葉っぱが落ち切っていますが、けっこう低い木なんでしょうか?

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建造物と生産工場

工場の建物については、随所で説明書きがあります。

先ほども書きましたが、操糸所、置繭所の他、首長館や女工館などがあります。
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木骨レンガ造について。

レンガの積み方も、フランス式とイギリス式があります。

この、レンガを縦と横に交互に積むのがフランス式。

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「富岡製糸場」といわれて、よく写真に出てくるのはここらしい。

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使い方は単純でも、神経使いそうで一日やるのはきっついでしょうね。

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昔の写真はこんな感じ。

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その他、富岡製糸場の歴史パネル多数

他にも、照明がないから窓がでかい話。

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設立の背景。

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建設当時の状況。

女工を雇うのが大変だったそうです。

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赤ワイン=生き血=血を吸われる説が流れたこともあって、なかなか人手不足だったそうです。

後には、全国各地から女工が集まりました。

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経営も、官営⇒三井さん⇒片倉さんと代わっていきました。

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片倉さんの時代には、カラー写真があったんですね。

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富岡製糸場のお土産

富岡製糸場内には売店(お土産)がありますが、そんなに広くはありません。

絹のスカーフなどに加えて、シルク入りの食品やせっけんなども。

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そもそも、食品にも使われるということを初めて知りました。

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ちなみにそれぞれを作るためのカイコの必要数がこちら。

多くのカイコの命を貰って、シルク製品が使えるんですねえ。

カイコさんお疲れ様です。

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その他の建物

その他の建物。

まずは、当時の蒸気エンジンを再現したもの。
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社宅群。役職者用とのことですので、ちょっと偉い人ですね。
寄宿舎よりよっぽど立派な感じ。中には入れません。
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随所にある鬼瓦。

見づらいですが、雲の上に太陽が昇る形になっており、日本で最高峰の技術を表しているとか(うろ覚え)。
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こちらは診療所。

病院付きとはありがたいけど、病院が必要になるくらい過酷だったのか?
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こちらは寄宿舎(正確には寄宿所)。

今でもこういうアパートありますよね。

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周辺で買ったお土産

富岡製糸場周辺の商店街は、それなりに栄えていて、お土産なども売られています。

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オシャレな喫茶店も立ち並んでいました。

バスの時間の都合で行けませんでしたけどね。

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シルク入り石けん屋さんの店頭に置かれていた、泡の塊。

めちゃくちゃ気持ちよかったので、つい買ってしまいました。

3個で1,000円の小さめで、これが作れる量ではないと思いますけど…
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これは食べ歩きしようとした群馬名物・焼きまんじゅう。

ベッタベタ過ぎて、外で食べるには向きません。

服も顔もベッタベタ。

正直なところ、味もパサパサしててそれほど美味しくはないかな…
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こちらは、「くず湯」のもと。

繭の形をした屑の塊を、熱湯に溶かすと、とろっとろの餅のような飲み物が出来上がります。

これは試食したら美味かったので、買ってみました。
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というわけで、富岡製糸場のご紹介でした。

富岡製糸場のためだけに行くほどかと言われると微妙でしたが、

他に温泉などの観光も絡めるといいかもしれませんね。

 

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