世界遺産について勉強をし始め、行ったことのある世界遺産についても2つの記事を書きました。
日本にある世界遺産については、それなりに行っていたようですが、まだまだ残すところ多数。
そんなこともあって、次に近い世界遺産である富岡製糸場に行ってきました。
- 池袋から高速バスで
- 富岡製糸場とは(お勉強)
- 富岡製糸場の中へ。敷地広い。
- おしゃれな建物
- 展示は大きく分けて、製糸と蚕の2種類
- 蚕・カイコについて
- 建造物と生産工場
- その他、富岡製糸場の歴史パネル多数
- 富岡製糸場のお土産
- その他の建物
- 周辺で買ったお土産
池袋から高速バスで
富岡製糸場は、群馬県の富岡市にあります。
JRを乗り継ぎ、高崎駅から上信鉄道に乗って行く手段もありましたが、乗り換えが面倒。
調べると、池袋から高速バスで行けるとのことでした。
お値段も片道2,100円で、電車で行くよりちょっとだけ安め。
池袋駅東口、交番の近くの高速バス乗り場から発着です。
まあ、うちから池袋がそれなりに遠いんですけどね…
午前7時15分にバスが出発し、上里サービスエリアで休憩をしたのち、
約2時間後、9時20分に「富岡」に到着しました。
そこから歩いて20分(約2km)ほどありますけどね。
道中、上毛かるたの電柱を発見しました。
それ以外には、特に目新しいものはありませんでした。
ちなみに車で行く人向けにお伝えしておきますが、有料駐車場はそれなりに立地していました。
富岡製糸場とは(お勉強)
ここで、富岡製糸場について簡単に。
1872年(明治5年)、日本発の官営模範工場として設営されました。
当時は、生糸の輸出価値が高く、政府の殖産興業政策の目玉的存在でした。
富岡が選ばれたのは、①養蚕が盛ん、②水が豊富、③土地が広い、④住民が同意した、⑤石炭が近くで採れたの5つの理由からです。
当時、工場は、フランス人の技術者を招き、フランスパンで殴られながらも、
和洋の技術を融合させた「木骨レンガ造」として建設されました。
木材で建物の枠組みを作り、壁などをレンガで作った構造は、
建物の重量負荷を上手く分散したため、今日まで建物が現存することとなりました。
140メートルの長さを誇る操糸場と、約100メートルの置繭所(おきまゆじょ)が「コの字」型に配置されています。
この地図で言うと、右半分の辺りですね。
その周辺には、全国から集められた女工が暮らす寄宿舎や、
フランス人が暮らすための洋館、工場のための診療所などが建てられ、
寄宿舎を除く建物は、今でも現存しています。
操業期間は115年間ということで、非常に長いですね。
生糸生産だけでなく、ここで育った女工たちが全国に散らばったことで、
日本全体の生産性向上にもつながりました。
そして2014年、日本と西洋の文化交流が評価されて、世界遺産に登録されました。
どうだい、ためになっただろう。
富岡製糸場の中へ。敷地広い。
というわけで、富岡製糸場の中へ。
東京ドーム1.5個分(?)近い敷地があると言っていました。
入場料は、大人1,000円です。
ぼくはおとななので、1,000円払いました。
ただの愚痴ですが、やたらと小学生~大人の集団が多かったです。
小学生はかわいいもんですが、おっさん集団は何だったのだろう?
パッと見は、どこぞの議員視察っぽい感じでしたが…
いずれにしても、おっさん集団は邪魔っちゃ邪魔ですね。
おしゃれな建物
建物は、レンガ造りの素敵なもの。
これが入り口から入ってすぐにある「東置繭所」です。
世界遺産でもありますが、国宝でもあるようです。
ちなみに、「西置繭所」は、現在保存・改修工事中でした。
工事風景を見学するには、別途200円が必要です。
200円払うと、ヘルメットが借りられて工事中の様子を隙間から見られます。
と言っても、中は撮影禁止でした。
あらかた工事は終わっており、今は屋根の瓦ぶきを修理・再配置しているようです。
展示は大きく分けて、製糸と蚕の2種類
基本的には「遺産」=学ぶところですので、展示を見るのがメイン。
展示は、「製糸技術・工場・労働について」と、「蚕・絹について」の2種類に大別できます。
蚕・カイコについて
カイコは生きているものも置かれていました。
脱皮の回数によって1齢~5齢までの年齢層に分かれています。
こちらはカイコの一生。
知っているようで、あまり知りませんでした。
カイコは、繭を作って蛹(さなぎ)状態になったところで殺害され、
その後は、繭を乾かすために置繭所にて乾燥されます。
かわいらしく、「カイコの一生」がありますが、殺されるんだよなあ。
絹の布を一反作るには、カイコ2,700匹が必要らしい。
敷地内には、カイコのエサの、桑の木が並んでいました。
葉っぱが落ち切っていますが、けっこう低い木なんでしょうか?
建造物と生産工場
工場の建物については、随所で説明書きがあります。
先ほども書きましたが、操糸所、置繭所の他、首長館や女工館などがあります。
木骨レンガ造について。
レンガの積み方も、フランス式とイギリス式があります。
この、レンガを縦と横に交互に積むのがフランス式。
「富岡製糸場」といわれて、よく写真に出てくるのはここらしい。
使い方は単純でも、神経使いそうで一日やるのはきっついでしょうね。
昔の写真はこんな感じ。
その他、富岡製糸場の歴史パネル多数
他にも、照明がないから窓がでかい話。
設立の背景。
建設当時の状況。
女工を雇うのが大変だったそうです。
赤ワイン=生き血=血を吸われる説が流れたこともあって、なかなか人手不足だったそうです。
後には、全国各地から女工が集まりました。
経営も、官営⇒三井さん⇒片倉さんと代わっていきました。
片倉さんの時代には、カラー写真があったんですね。
富岡製糸場のお土産
富岡製糸場内には売店(お土産)がありますが、そんなに広くはありません。
絹のスカーフなどに加えて、シルク入りの食品やせっけんなども。
そもそも、食品にも使われるということを初めて知りました。
ちなみにそれぞれを作るためのカイコの必要数がこちら。
多くのカイコの命を貰って、シルク製品が使えるんですねえ。
カイコさんお疲れ様です。
その他の建物
その他の建物。
まずは、当時の蒸気エンジンを再現したもの。
社宅群。役職者用とのことですので、ちょっと偉い人ですね。
寄宿舎よりよっぽど立派な感じ。中には入れません。
随所にある鬼瓦。
見づらいですが、雲の上に太陽が昇る形になっており、日本で最高峰の技術を表しているとか(うろ覚え)。
こちらは診療所。
病院付きとはありがたいけど、病院が必要になるくらい過酷だったのか?
こちらは寄宿舎(正確には寄宿所)。
今でもこういうアパートありますよね。


周辺で買ったお土産
富岡製糸場周辺の商店街は、それなりに栄えていて、お土産なども売られています。
オシャレな喫茶店も立ち並んでいました。
バスの時間の都合で行けませんでしたけどね。
シルク入り石けん屋さんの店頭に置かれていた、泡の塊。
めちゃくちゃ気持ちよかったので、つい買ってしまいました。
3個で1,000円の小さめで、これが作れる量ではないと思いますけど…
これは食べ歩きしようとした群馬名物・焼きまんじゅう。
ベッタベタ過ぎて、外で食べるには向きません。
服も顔もベッタベタ。
正直なところ、味もパサパサしててそれほど美味しくはないかな…
こちらは、「くず湯」のもと。
繭の形をした屑の塊を、熱湯に溶かすと、とろっとろの餅のような飲み物が出来上がります。
これは試食したら美味かったので、買ってみました。
というわけで、富岡製糸場のご紹介でした。
富岡製糸場のためだけに行くほどかと言われると微妙でしたが、
他に温泉などの観光も絡めるといいかもしれませんね。