G-log 日々思うこと

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【短編】夜明け前の街を歩く。そこは自分だけの世界。

何かに気がついたかのように目を覚ました。

何度もまばたきをしてみると、目は開いているはずだが、闇の中ではそれを実感できない。

視覚のないまま、枕元を手さぐりで探し、携帯電話をつかむ。

ボタンを押して時刻を確認すると、午前3時32分と表示されている。

道理で窓の外は、いまだ夜の帳が下りたままだ。

 

人は必ず訪れる幸福にこそ、その幸福以上の幸福を感じるのだ

夜の闇とは奇妙なものである。

一般に、闇とは恐ろしいものだ。人は見えないものに恐怖する。

ゆえに、先が見えない状態ほど恐ろしいものはない。

だが、夜明け前の闇は、これから確実に訪れる朝の光を想起させる。

それはむしろ希望のようにも感じる。

 

あまりに静かな環境に、かえって耳に痛みを覚える。

そんな痛みを振り払うように、布団の中で精一杯の伸びをする。

身体が頭にようやく追いついて、目を覚まし始めた。

覆いかぶさった布団を跳ね除け、部屋の明かりを灯すと、そこは太陽を待たずに朝がやってきた。

 

欲を言えば、もう少し眠っていたい気持ちもある。

しかしそんな気持ちと相反して、夜明け前のこの時を楽しみたい自分もいる。

夜明け前は、何もしない時間。だからこそ、何でもできる時間。

自分だけの時間だからだ。

 

ソファに座り、しばらく無音の世界に浸っていた。

様々な考えが、ふわっと浮かんでは、すっと消えていく。

仕事のこと、家庭のこと、お金のこと。昨日の後悔、明日の期待。

しかし、全ては「今」じゃない。

私の「今」は、このソファの上に座っていて、それ以上でも以下でもない。

 

人間の街

街を見に行きたい。急にそう思った。

冬へと移り変わるこの季節、外は寒かろう。

寝室を後にし、動きやすい服に着替え、コートをまとった。

 

ドアを開けると、覚悟していた以上の冷たい空気が襲い掛かってきた。

目覚めかけだった頭と体が、一気に覚醒する。

私の「今」が、強くはっきりと感じられる。

一歩ずつ、今を楽しむように歩き出していく。

 

空はまだまだ暗く、街のほとんどは眠っている。

街灯の無機質な白い輝きが、さらに寒さを創造しているかのように見えた。

静かな世界を、私の他にも動き回る者たちがいる。

早起きのカラス達が、ゴミ捨て場を漁っている。

道路を横切る黒猫は、どこへ行くのだろうか。

しかし午前4時の冬の街を、私の他に歩く人間はいない。

 

ふと明るさに目を細めると、24時間営業のスーパーの中で、店員であろう若者がレジ前に立っているのが見える。

客はおらず、彼は他に何かをしているわけでもない。

ただレジ前で立って、客を待つという仕事をしている。

 

彼は果たして人間なのだろうか?という疑問が浮かんだ。

もちろん彼はスーパーの店員である以前に、一人の意思を持った人間である。

だが、私にとっての彼は、「店員」という役割を与えられたものに過ぎない。

 

私から見た全ての他人は、全て何らかの役割を与えられた機械に過ぎないのかもしれない。

私の同僚という役割、私の友人という役割、私の家族という役割。

それが人間であろうと機械であろうと、私の世界に影響はないのかもしれない。

大事なのは、それが私に何を与え、私が何を与えるかだ。

 

そんな考えも浮かんですぐにすっと消えた。

そして私は、灯りに群がる夏の虫のように、ふらっとスーパーに吸い込まれていく。

 

疲れた

スーパーに入ると、牛乳が切れそうなのを思い出したので買いました。

ここまでで何が言いたいかというと、24時間のスーパーって便利だしありがたいなって話。

 

あと、小説風に書いてみようと思ってやってみましたが、なかなか難しい上に疲れますね。

結局何が言いたいのか分からなくなってきます。

 

とにかく、私みたいな早朝徘徊老人のために(それだけじゃないけど)、早朝から営業していただいて、いつも助かっております。

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でも、無理してるんだったら、24時間じゃなくてもいいです。

20時間でも十分です。

もっと少なくてもいいです。

やっぱり、基本的に夜は寝るものですからねえ。

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