最近、(自称)絵本作家として活動をしている私ですが、そもそものきっかけは「ふたりはともだち」(がまくんとかえるくん)でした。
それ以外の絵本というものをほとんど読んだことがありません。
そんな折、「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」という展覧会があったので行ってみることに。
私の創作意欲を掻き立てるかもしれませんからね。
なお、撮影が全て禁止されていたので、あとは文章のみです。
ブラティスラヴァって何よ
ブラティスラヴァ。聞いたことありませんでした。
スロヴァキア共和国の首都だそうです。地名かどうかも知りませんでした。
更に言えば、私の知識では、チェコ・スロヴァキアがいつの間にか分離していたことすら知りませんでした。
開催場所は千葉市美術館だけど…
このブラティスラヴァ世界絵本原画展は、千葉市美術館で開催されています。
1月20日~3月3日まで、お休みは2月4日のみ。
入場料は大人1,000円。小学生だけでなく、中高生まで無料です。
ネックは、千葉市美術館って駅からもけっこう離れているんですよね。
JR千葉駅から歩くと、15分くらいかかるでしょうか。
そして道も分かりづらいので、きちんと調べてから行ってください。
モノレールなら、葭川公園という駅が最寄り駅です。
ちなみに、近くに先日紹介した「カフェ呂久呂」がありますので、行かれる方はぜひ寄ってみてください。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展とは
さて、話を展覧会の方に戻します。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、公式ホームページには以下のように書かれています。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)はスロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクールで、芸術性が高い作品、実験的でユニークな作品が集まることで知られています。
26回目を迎えた2017年秋のコンクールには世界各国の国内審査を経て49か国から373組による2,657 点の原画が集まり、日本からは荒井真紀が《たんぽぽ》で金のりんご賞を、ミロコマチコが《けもののにおいがしてきたぞ》で金牌を受賞しました。この度の日本巡回展では「BIB で出会う絵本のいま」をテーマに受賞作品、日本からのノミネート作品、そして今注目の4か国として中国、イラン、イスラエル、韓国をとりあげ、絵本原画約200点と絵本および関連資料をご紹介いたします。表現、手法、そして作り手の多様化が進む絵本づくりの、まさに今を体現する日本からのノミネート作品については、取材メモや下絵などによって制作の過程を辿りながら、それぞれの魅力に迫ります。
つまり、略称BIBは、絵本で言うノーベル文学賞のようなものということなのでしょうかね。
そこまでの権威があるか分かりませんが、絵本作家に贈られる賞としては歴史があるようです。
正確に言うと、絵本のイラストレーターに贈られる賞なので、もしかすると「絵と作」が分かれている場合には、絵担当だけがもらえるものなのかもしれません。
展示は受賞作品たち。
グランプリ作品や、ノミネート作品など、多くの絵本原画と、絵本が展示されています。
原画はさすがに無理ですが、置いてある絵本は手に取ることができます。
ただ、受賞作品は少なくとも日本語ではない(スペインとか?)で書かれており、内容はよく理解できません。
英語でもない作品が多いので全く理解できないため、純粋に絵を見てストーリーを想像するしかありません。
展示のパターンとしては、1冊の絵本が置いてあり(閲覧自由)、そのうちの何ページかの原画が展示されているというものです。
ジャンルは多種多様すぎる
絵本と言っても、何種類かのパターンがあります。
ひとつは、いわゆるキャラクターもの。アンパンマンが一番分かりやすいでしょうか。
次に、教育的なもの。友達を大事にしましょうとか、自然の力はすごいとか。
その次は、ファンタジーもの。特定のキャラクターシリーズではなくても、動物は喋るし植物も喋る。星の王子様みたいなイメージですかね(あれが絵本といえるかわからないけど)。
最後に、勢いもの。よく分からないけど、擬音のようなもので構成されている作品。
「どーんどんどんがらがらがら」みたいな。
そう考えると、絵本というジャンルはある意味「絵さえあればなんでもあり」のように思います。
そもそも本の大きさもバラバラですし、その大きさも含めて作品ですからね。
小説や論文のように、文字として読めればいいというものとは異なります。
今回の展示は、日本の絵本(または日本用に訳されたもの)とは異なり、海外のそのままの絵本が展示されています。
日本で育った私には、理解しがたい絵などもありますが、それはそれで面白いですね。
絵本作家たちの手法
原画と一口に言っても、作家ごとにやり方は違います。
絵を描くベースとなるものも、アルミ板だったり、布だったり、普通にスケッチブックだったりと異なります。
ただ、共通するところは、いずれもきちんとラフを作成してからじっくりと作品を作ろうとしているという点。
私も「絵本を描いてみる」という企画をやりましたが、イラストレーターをいじりながら(適当に)作ってましたからねえ。
絵本好きも、創作好きも
というわけで、画像がありませんけど「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」のご紹介でした。
全部をぐるっと見て回ると、だいたい1時間くらいでした。
(共同開催の千葉市美術館の所蔵品展示も含む)
海外の絵本は、日本のものとはまた絵や表現が異質ですので、絵本好きには新たな発見につながるでしょうし、創作好きも何らかのインスピレーションを得られるかもしれません。
私もいくつかの作品を眺めていて、創作意欲が再び少しわいてきました。あくまで少しですけどね。
絵本の自由度の高さであれば、絵心のない私にもかえってチャンスとなりうるかもしれません。
また絵本でも書いてみようかなー。
と、ストーリーは何となく浮かんでいるのですが、最低限の絵心すらないと難しいですね。