G-log 日々思うこと

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【パラリンピック】ゴールボールの楽しみ方を考えよう

先日、私はこんなことをつぶやきました。

 

 

一応、千葉県も開催地の一つになっていますので、少しは応援しているのです。

そんなことを言った以上は有言実行ということで、パラリンピックでも正式種目であるゴールボールの競技大会を観戦してきました。

 

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そんなゴールボールについて思うこと。

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ゴールボールって知ってますか?

皆さんは、ゴールボールをご存知でしょうか。私も知ったのはここ数年の事です。

認知度でいうと、けっこう低いんじゃないのでしょうか。

簡単に言えば、ボールを転がして相手に止められることなく、相手ゴールにねじ込めば1点という球技です(後でもう少し詳しく書きます)。

 


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ゴールボールのルールなどをもう少し詳しく

以下は、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会が作成している「かんたん!ゴールボールガイド」などを参照しながら、私の体験も踏まえて書いていきます。

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このガイドにある、「ゴールボール」の説明文は以下の通り。

ボールの転がる音や選手同士のかけ声、相手の動く物音、床の振動やラインの感触、視覚以外のすべての感覚を研ぎ澄まし戦うパラリンピック競技です。(かんたん!ゴールボールガイドより転載)

 

日本チーム(女子)は世界ランクで第4位という高順位になっています。

ちなみに現在のトップはトルコだそうです。

 

プレイは、3人対3人で行われます。

コートは9m×18mで、6人制バレーと同じ大きさです。

その両端(9mの方)にゴールが設けられており、お互いがこれを守りつつ、相手のゴールにボールを入れることを目指します。

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自陣にバウンドさせなければいけない、ラインを越えてはいけないなどのルールを踏まえて、相手ゴールにボールを転がします。

守備側は、ボールを掴めばそのままプレイ、または外にはじき出せば自ボールでスタートできます。

12分×2セットで、最終的に得点の多いチームの勝ちです。

 

視力があってもなくても

ただし、大前提として「アイシェード」と呼ばれる目隠しを装着し、完全に視力の無い状態でプレイする競技です。

逆に言えば、視力のある人もない人も、共通で見えない状態ということです。

その中で、相手の足音や気配、そしてボールに入っている鈴の音などを頼りにボールを止める必要があります。

また、ボールを転がす方も、全く目が見えないため、相手ゴールの狙ったところに投げ込むというのは、練習なしでは非常に難しいです。

(以前、体験会に参加しましたが、まっすぐ転がすのって想像以上に難しいです)

 

選手たちは、コートのライン上に貼られた糸の感触や、自分のゴールなどで自分の位置を確認し、また相手のゴールの方向を把握しています。

 

実際のプレイを見てみましょう

百聞は一見にしかず。というか、私が文章で説明するのも限界ですので、実際にご覧ください。

またTwitter経由ですが、こちらが実際の世界トップクラスのプレイ映像です。

 

 

音声がほとんど聞こえないと思いますが、「音」が重要な競技ですので、応援をすることはできません。

「お静かに」というプラカードも上がってますしね。

上から見ると比較的ゆったりしたゲームにも見えますが、実際のコート上では何も見えないところでいきなりボールが転がってくるので、それなりに恐怖感があります。

 

そして、ボールは大きさがバスケットボールと同じですが、重さはその2倍あります。

何となくボールの位置は分かっても、細かく調節するというよりは、「体のどこかに当てて止める」という方が近いため、当たる位置によってはけっこう痛いです。

世界ランクの選手同士の場合、ボールがぶつかった衝撃で肋骨が折れることもあるそうな。こわいこわい。

 

地味な競技であることは否めない・・・

とはいえ、いかんせん地味な競技であることは否めません。

そして応援も、点が入った時はプレイ中断になるのでいいのですが、それ以外の場面でそれほどワーキャー言うことはできません。

暗闇の中で、まっすぐボールを投げたり、受け止めたりというのは確かに体験してみるとすごいことなのですが、それが観ている人に伝わるかというと、そうでもありません。

24分間という試合時間は、競技としては短いかもしれませんが、ダイナミックなプレイというのはあまりありませんので、

ちなみに得点は、多くても10-0などで、防御が続くと1-0というロースコアに終わることもあります。

 

競技を盛り上げるにはどうしたらいいのか?

ゴールボールを盛り上げるにはどうしたらいいのでしょうか?

私にも今のところ、アイディアが浮かびません。

不真面目なアイディアは浮かんだんですけどね。罠を仕掛けていいとか、分身魔球ありとか。

 

今回見学した会場では、ラジオが配布されて、イヤホンで解説を聴くことができました。

選手の細かい一挙手一投足にもきちんと解説がされており、どなたか知りませんが面白いなあと思いました。

音が出せない以上、応援による会場の一体感も演出しづらいので、そのような工夫も一つの手法ですね。

 

競技人口の多さが、観戦人口の増加にもつながるでしょう。

競技としてどこまでできるか、普及するかは全くの未知数ですが、小中学校の授業で体験させるというのは一つありかなと思います。

かなりの長期プランになりますけどね…

 

先日、eスポーツについていろいろと書きましたが、これまで知らなかったものを普及させるには、時間もお金も人材も必要になっていきます。

 

www.gk-gk21.com

 

パラリンピックは来年、2020年ですから、そこまでに大きく盛り上がる期待をするというよりは、そこを出発点として課題を克服していくという、新たなきっかけと捉えた方がいいかもしれませんね。

 

皆様も、機会があればぜひ体験などしてみてください。

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