2019年2月、約3年ぶり2度目の西表島に行ってきました。
八重山諸島は、ほぼ1年前に小浜島を原付で暴走してました。
しばらくは西表島関連記事が続くと思いますので、まずは西表島の基礎知識から、自分の勉強と復習も兼ねて書いていきたいと思います。
- 西表島の行き方
- 大原港と上原港は、行き先と季節で選ぼう
- 冬場は大原港がオススメ。上原港の欠航率は6割とも。
- 島のほぼ全てが国立公園
- その他西表島情報1:寒いときは寒い(冬の場合)
- その他西表情報2:意外と携帯電話は使える
- その他西表情報3:アクティビティに参加しよう
- その他西表情報4:パトカーとは意外とすれ違う
- その他西表情報5:スーパーマーケットがあるので日用品は(何とか)買える
- その他西表情報6:飲食店はやってたり、やってなかったり
- まとめ
西表島の行き方
日本の最南西に位置する西表島。まずは、東京からの行き方を振り返ります。
羽田空港から石垣空港へ飛行機で飛ぶ
羽田空港から、石垣空港(正確には、新石垣空港)に飛ぶ飛行機が出ています。
羽田⇒石垣の直行便では、フライト時間は3時間半程度。
那覇空港経由だと、羽田⇒那覇で2時間程度、那覇⇒石垣で1時間程度ですが、もちろん乗り換えの手間は発生します。
石垣空港から、石垣離島ターミナルへ
石垣空港からは、主にバスで市街地へと向かいます。
各駅停車のようなバスもあるのですが、離島に行く場合には、離島ターミナル直行便の方が安くて早いです。
離島ターミナル付近には、飲食店や土産店、レンタカー屋などが集積していますので、まずはこちらを目指すのがいいでしょう。
離島ターミナルから、それぞれの島へ行ける
離島ターミナルでは、石垣島から他の八重山諸島(小浜島、竹富島、黒島など)へのフェリー定期便が出ています。
余談ですが、いつのまにか「ユーグレナ」が命名権でも買ったみたいですね。
西表島も、ここから高速フェリーにて向かいます。
そこで問題になるのが、西表島には2つの定期船の港があること。
大原港行きと上原港行きのどちらの方がいいのでしょうか?
大原港と上原港は、行き先と季節で選ぼう
大原港と上原港は、同じ西表島の港であっても、実際には35km・車で50分程度も離れています。
島では公共交通機関が非常に乏しいため、路線バス以外の選択肢として、
1.レンタカー・バイクなど(西表島で借りるorカーフェリーで石垣島から)
2.宿・ホテルの送迎
3.タクシー(ただし島に4台しかなくあてにならないとのこと)
などがありますが、最初から港を選んでしまった方がいいです。
カーフェリーは出ていない日もあるので要注意。
大原港は島の南東部に位置しています。
マングローブで有名な仲間川は、大原港と直結していてクルーズツアーなども多いです。水牛車で行く「由布島」も、大原港の方が近いですね。
また、小浜島や竹富島へのフェリーも出ていますので、日帰りや島巡りの場合は、大原港の方がいいでしょうね。
石垣島からのフェリー料金も、若干安く、時間も35分程度と上原港より5分ほど近いです。
上原港は、島の北部に位置しています。
飲食店や宿泊施設は、上原港周辺の方が多いです。
降りて徒歩2~3分のところにスーパーもあり、日用品の購入もできます。
歩いて10分もあれば、カフェや食堂、民宿なども複数軒点在しています。
島の北部~南西部には、船でしか行けない「船浮」というエリアや、ダイビングスポットなども多いため、そちらに行く方は上原港の利用&周辺の宿泊施設がいいでしょう。
石垣島からは、フェリーで40~45分程度かかります。
また、便によっては鳩間島経由のフェリーもあり、そちらは1時間程度かかります。
冬場は大原港がオススメ。上原港の欠航率は6割とも。
ただし、これらの比較は春~秋の話です。
当たり前ですが、西表島にも冬はやってきます。
気温は低くても20度前後まで上がりますが、常夏というイメージではないので気をつけましょう。
そして、冬になると北風が強まり、上原港の航路がかなり荒れるため、圧倒的に休航となることが多いです。
大原港(航路)は、西表島や他の八重山諸島が北風を防いでくれるため、ほとんど影響を受けることがありません。
聞いた話では、台風直撃などで年間数日の休航がある程度とのことでした。
そして、今回私が経験したのですが、上原港は休航となってしまいました。
上原港が休航になると、一応、2社あるフェリー会社が振替便として、上原港から大原港までバスを出してくれます。
ただし、バスと言ってもワゴン車程度の大きさのモノなので、多くの人が運べるということはありません。
また、時間もものすごく少なく、3時間に1便くらいしか振替バスがないこともあります。
かなり時間に余裕があったので何とかなりましたが、冬の上原港を利用する場合には、「止まる前提」で動いた方がいいでしょう。
島のほぼ全てが国立公園
西表島ですが、沖縄県の中では本島に次ぐ2番目の大きさ(289km2)を誇ります。
僅差で3番目に大きい石垣島(222km2)の人口が4万7000人なのに対し、西表島は2,300人程度とかなりの差があります。
というのも、西表島は、そのほとんどが森林または山であり、人が住める場所はほとんどなく、島の外周に道路や住居、飲食店やホテルが点在しています。
時計で言えば9時から6時くらいまでの外周にぐるっと道路が通っていますが、島の中心部(というより海沿い以外)は、ほぼ山か森です。
また、6時~9時の方向(南西部)は人が住んでおらず、道路などもほぼありません。
そのために自然が豊富に残されており、独自の生態系も含めて、その島域のほとんどが国立公園であり、森林の8割程度が鳥獣保護区に指定されています。
有名な生き物は、もちろん特別天然記念物の固有種イリオモテヤマネコですね。
生では見たことがありませんが、年間100件程度の目撃例があるそうです。
夜行性のため、そのほとんどが夜見つかったというもの。
島全体に100匹ほど生息していると言われていますが、西表島で研究している東海大学によると50匹くらいかもしれないとのこと。
西表島では生態系の頂点にいるイリオモテヤマネコですが、繁殖力が低いのと、割と車に轢かれるなどの事故が多いみたいです。
他にも、同じく天然記念物であるカンムリワシも生息しています。
こちらは3年前にも電柱に止まっているのを見ましたし、今回の旅では車でバードストライクされそうになりました。
一日、島を回って観察していれば、だいたい見られるそうです。
その他西表島情報1:寒いときは寒い(冬の場合)
先にも述べましたが、西表島にも冬はやってきます。
今年は暖冬ということで、着いたときは28度くらいありましたが、15度くらいになることもあります。
また、天気も急に変わることが多く、急なスコール、突風などもあります。
ダウンコートなどはもちろん不要ですが、最低限の防寒・防水対策はしていった方がいいでしょう。
その他西表情報2:意外と携帯電話は使える
最果ての地とも言える西表島ですが、道路が通っているところは、ある程度は携帯電話を使うことができます。
(ソフトバンクで試していますが、あれが使えればドコモもAUも使えるでしょう)
石垣島~西表島の海上でも4Gの電波が拾えていたのには驚きました。
ただ、山あいの道路などは圏外または3G電波くらいしか入らない場所もあります。
そしてもちろん、道路より島内に入る、つまりジャングル部分に入っていくとほぼ圏外です。
ホテルや民宿がある辺りは、おおむね大丈夫ですし、港の周りでは竹富町Wi-Fiも(不安定でしたが)飛んでいました。
その他西表情報3:アクティビティに参加しよう
港の話のときにも触れましたが、島内を徒歩で回るとほとんど何もできません。
また、島内ではアクティビティサービスが充実していますが、逆に言えばそれらがなければ、景色を見てのんびりするくらいしかすることがありません。
有名なのはマングローブクルーズでしょうか。その他、ダイビング、シュノーケリング、ジャングル探検などのツアーが数多く展開されています。
これらは事前に申し込んだうえで、島への観光旅行をした方がいいでしょう。
それでなくても、移動の足は欲しいところ。
最低でも自転車ですが、島内は広いので、原付か車があると移動は便利です。
バスもなくはないですし、宿泊施設やレンタカー、各種アクティビティは送迎付きが多いです。
お店に依っては、居酒屋なども近くなら送迎してくれますので、聞いてみるといいかもしれません。
その他西表情報4:パトカーとは意外とすれ違う
島内の制限速度は全て40km(部分的に30km)です。
ガソリンスタンドの看板をみると「島内無事故10年と〇〇日!」と出ていたので、ヤマネコが犠牲になることはあっても交通事故はないそうです。
交通量も相当少ないですし、スピードを出したくなりそうですが、駐在所が3つしかない割には、意外とパトカーとすれ違います。
裏話として聞いたのですが、あまり島内の人には警察も強く出ることはないので、観光客の方が取り締まられやすいとのこと(=「わ」ナンバーの車)。
そのため、当たり前ではありますが、運転には気をつけましょう。
ちなみに、島内には2個しか信号がありません。
島に9年住んで毎日運転している人が、「1回しか赤信号に引っかかったことがない」と言っていました。
また、夜になると灯りがほぼないため、信号のLED灯が痛いほど明るく見えました。
その他西表情報5:スーパーマーケットがあるので日用品は(何とか)買える
コンビニはありませんが、島内には4~5軒のスーパーマーケットがあります。
上原港から歩ける距離には、スーパー八重というところがあり、朝7時~夜9時まで営業まで営業しています。
生鮮食料品やペットボトルの飲み物、カップ麺、歯ブラシ、生理用品なども売られていて、何かと役に立ちます。
値段もそれほど高くない…と思いますが、もやしが150円くらいしたのには南青山住民もびっくりでしょうね。
その他西表情報6:飲食店はやってたり、やってなかったり
飲食店は港の近く(徒歩圏内)に何軒かあり、その他、道路上にも点在しています。
ただ、閑散期とされる12~2月くらいは休んでいるところもあるようです。
私も今回、2軒ほど電話が通じず、またGoogleMap情報も間違いがあるなどして、ネット情報だけでは駄目だと分かりました。
地元の人に聞くか、宿泊施設があるならそこで食事も取ってしまう方がいいかもしれませんね。
まとめ
港の選び方と、思い出した限りの現地で得た西表島情報を書いてみました。
これから行こうという人のお役に立てれば幸いです。
また、この後は私の旅日記が始まりますが、それを見て行きたくなったという人が出てきたら、更に幸いです。
今後ともよろしくお願いします。