長年のGOファンの皆様はご存知と思いますが、私は海が苦手です。
そんな私が実に30年ぶりくらいに海に入ってシュノーケリングをした話。
タイトルは、およげたいやきくんのパクリですが、今の若い人は知っているのでしょうか?
- 海に入ることが長年の課題でした
- そんな私がなぜ海に入ったのか?
- 船出のとき
- 海の中を見てみると…
- シュノーケリングは泳げなくても大丈夫?
- 恐ろしく体力を消耗していた
- 服を着るってすばらしい
- シュノーケリングは楽しかったのか?
海に入ることが長年の課題でした
ここ何年かで、「やりたいこと100」を考えたときに、海を克服するというテーマがありました。
【更新すると言って1年以上放置しているやりたいことリスト】
その場の気分で書いたので細かいことは置いておいて、そのやりたいことリストの1番に「海に入る」と書いてあります。
私はアトピーもあり、海水も日光も苦手だったので、海に囲まれた千葉県に住んでいながら、海で遊んだことがほぼ皆無です。
というわけで、海に対して憧れと言うより、むしろコンプレックスがあったわけです。
海で遊んだ記憶はほぼありません。海に潜った記憶は全くありません。
去年の夏、くるぶしくらいまで海に浸かったのが四半世紀ぶりくらいでした。
そんな私がなぜ海に入ったのか?
きっかけは大した話ではなく、宿にチェックインするのに前のお客さんを待っていたら、その方と宿の主人が、シュノーケリングツアーの話をしていました。
前後にもう少しやり取りがありましたが、こんな感じ。
客「スキンダイビングがしたいけど、ツアーはありますか?」
GO「(早くレンタカー貸してくれないかしら)」
宿「あるんですが、おひとりで参加となると、割高になっちゃいますよ」
客「うーん…あっ」(こっちを見ながら)
GO「おや!」(急に見つめられて緊張が走る)
客「良かったら一緒にやりませんか?」
GO「OK」
積極的な自分発ではないのですが、こうした流れも旅の醍醐味じゃろう。
うだうだ言って、海に入るのを棚上げにしてきたので、これはいいチャンスでもあります。
ただ、スキンダイビングなんて死ぬにきまってるので、シュノーケリングになりました。
船出のとき
海に入るのは30年ぶり。
そんな私なので、海で泳げるのかどうかというものも分からないですし、海で身体が浮くということも分かりません。
プールで50mくらいなら何とか泳げましたが、それも数年前の話。
海に入る用意なんて何にもしていないですし、ウェットスーツは借りましたが着方がわからん。
どうにかこうにか、不本意ながら全裸で着込みました。
ウェットスーツってこんなに苦しいんですね。
結局、私とそのお客さん以外にも女子2人組も追加され、4人ツアーとなりました。
女子の1人が完全初心者だったのが心強かったです。
そして船に乗ります。
見てください、この曇天を。
というか曇天のうちはまだマシでしたが、土砂降りになる瞬間もあったんですよね。
そして最初のシュノーケリング・スポットに到着しました。
場所は、私が船浮集落から歩いて行ったイダの浜の沖合い、(私の目測で)数十mくらい離れたところです。
シュノーケリングをシュノーケリングたらしめる、口にくわえる「シュノーケル」の装備の仕方を教わり、海へ。
足にはフィンを装着、ライフジャケットも着込みます。
さようなら陸上。期待半分、不安半分で飛び込みます。
海の中を見てみると…
仰向けになってプカプカしていると、海の中がくっきりと見えてきました。
上から見ても、それなりに透き通っていましたが、中は全然違いました。
まず、魚が思った以上に多いですね。
群れている魚もいましたし、綺麗なブルーの魚などなど。
よーく見ると、小さいクラゲなども浮いておりました。なかなかこれは楽しいじゃないか。
女子たちはカメを見たそうですが、私は残念ながら発見できず。
シュノーケリングは泳げなくても大丈夫?
ウェットスーツ&ライフジャケットのせいで、全く沈みませんでした。
というよりも、沈もうとしても浮力が強すぎて無理でした。
プカプカと、うつ伏せ状態で浮いていれば、魚たちやサンゴを見ることができます。
気温は20℃くらい、水温もかなり低めだったのですが、ウェットスーツを着ていればそこまで寒くはありません。
ただ、隙間から海水が入ってくるとけっこう辛いですが…
シュノーケルのおかげで、呼吸もそれなりに問題ありません。
ただシュノーケルも初めてですので、うっかりしていると海水が入ってきます。
また、けっこう唾液も溜まるので、時々仰向けに戻って(海から顔を上げて)装備を整える必要があります。
フィンを付けたのも初めてでしたので、使い方がよくわかりませんでした。
プールで泳ぐときも腕力のみで生きてきたので、足の使い方がわからないんですよね。
潮の満ち引きで多少は流されますが、基本的には穏やかな海でしたので、平泳ぎのように腕をかけば行きたい方向に行くことはできました。
恐ろしく体力を消耗していた
20分くらい、ぷかぷかしたり、海を泳いだりしていましたが…
徐々に少し呼吸が疲れ、そして寒さとともに急速に眠気がやってきました。
思えば、ここ数日は午前3時頃に起き、圧倒的に寝不足で、旅行で体力も消耗している。
うつ伏せで浮いたまま、「プカプカ揺れて少し気持ちいいけど、頭がボーっとする…これはこのまま眠れるぞ…」という感じに。
あ、これたぶんこのまま死ぬんだなと。
というわけで、何とか最後の気力で船まで戻りました。
船によじ登ると、吸水したウェットスーツの重量に驚きました。
そして、みんなも上がってきたので次のスポットへ…となったのですが、
「ぼく、ねむいんだ…」というわけで、船室で横になっていました。
その後、10分ほど仮眠を取ったら復活したので、再び海へ。
場所は、船浮集落から更に南西に進んだ、網浜というエリア。
ここは東海大学の研究所があるだけで、人も住んでいなければ道路も港もない場所です。
そこでも同様にしばらくぷかぷかして、上陸しておしまい。
ここでもみんなは見たというカメは、また見られませんでした。
服を着るってすばらしい
で、上陸したところで天気が悪化し、海風も強いためめちゃくちゃ寒い。
特に、私はタオルすら持っていませんので、びっしょりしたまま海風にさらされるということで、「あ、これまた死ぬかな?」というほどの寒さでした。
もはや女子の目を気にする余裕がなかったので、ウェットスーツを半分めくって上半身裸だったのですが、脱いでも寒いし、再びウェットスーツを着ようとしても寒い。
何とか20分ほどの航行を丸まって寒さに耐え、乾いた服を着た瞬間に、「服を着るってすばらしい」と痛感いたしました。
シュノーケリングは楽しかったのか?
その後温かいシャワーを浴びて、何とか完全復活いたしました。
ものすごく疲れたのですが、いい経験ができた気がします。
個人的には海の中は十分綺麗だったのですが、ベテランの方が言うには「サンゴが死にかかっているのと、天気が悪い=暗めなのが残念だった」そうです。
確かに言われてみれば、私の想像する色とりどりのサンゴというより、白化していたように思います。
もっと温かい時期・温かい海でやるなら、もう一回くらいやってみていいかなあと思いました。
お値段も1万円強はかかりましたが、それでも海に入るという経験は、私にとってはかなり貴重な体験でした。
しかし、天性の肌の弱さゆえ、沖縄から帰って3日経っても肌がボロボロです。
旅行の前半は日差しも強く暑かったのに加え、このシュノーケリング=海水がとどめを刺したようです。
というわけで、今回のように誘われたらまたやるかもしれません。やらないかもしれません。