「ふたりはいっしょ」アーノルド・ローベル作 三木卓訳
今なお人気の「がまくんとかえるくん」シリーズ。
計4冊しかありませんが、そのうちの1冊です。
表紙の自転車のほのぼのっぷりがいいですね。
収録されているお話
収録されているお話は、以下の5話です。
よていひょう
がまくんは一日の予定を立てて、計画的に生活することにしました。
できあがった予定表をかえるくんに見せに行きますが…
はやく めをだせ
かえるくんの庭をうらやましいと思ったがまくん。
早速自分の庭にも種をまきますが、なかなか芽が出てきません。
クッキー
がまくんがつくったクッキーはとても美味しくでき、かえるくんも大絶賛。
ついつい食べ過ぎてしまいますが…
こわく ないやい
自分たちが勇敢なのか気になるがまくんとかえるくん。
危険がいっぱいの山に登って勇気を試すことにしました。
がまくんの ゆめ
がまくんは夢の中で何でもできるカエルです。
そんな万能ながまくんを見た夢の中のかえるくんは どんどん小さくなっていきました。
感想
教訓を得るだけが絵本ではなく、ほのぼのと気持ちが安らぐのが絵本のいいところです。ということを、30歳を過ぎてようやく分かりました。
教育的な意味では「がまくんの ゆめ」では、夢の中で何でもできるようになったがまくんが、最初は増長してかえるくんに自慢していました。
そうして、がまくんの気持ちが大きくなるにつれ、反比例して小さくなり続けて消えてしまったかえるくんを見て、それが間違いだったということに気が付きます。
がまくんは純粋でまっすぐ、かえるくんはそれを正しながらも自分が出しゃばりすぎることもなく、やはり理想的な友人関係ですね。
余談:がまくんの一日
先日、たまたま科捜研の女と会ったときに、この「ふたりはいっしょ」を読み聞かせてあげました。
すると、がまくんの予定表を見て「これ、私と一緒だ!」と言っていました。
がまくんはまだ子供設定なのでこれでいいけど、お前の過ごし方はそれでいいのか?