「ひとり情シス問題」 。
中小企業を中心とした、システム管理関係の人材不足問題です。
たまにはお仕事のお話。
私の仕事について
サボってるときのことしかTwitterでも呟かないので、たまには仕事の話。
私の仕事を一言で表すのは難しいのですが…
幅広くいろいろなことをしていますが、広いジャンルで言えば、コンサルか営業となるのでしょうかね。
たまに特別なこともしていますけど。
ひとり情シス問題とは
ひとり情シス問題とは、職場のIT関連・システム関連の運用・管理を一人しかできない問題のこと。
人材、特に知識やスキルのある人材が不足しているがため発生しています。
特に中小企業では、複数のエンジニアやSEなどを雇うのは難しく、こうした問題を抱えた職場は多いです。
また、役所なども文系が圧倒的に多いせいか、基本的にシステム関連の知識は外に丸投げしているところもあります。
弊社の場合
会社のシステム関連の仕事、皆さんのところはどうしていますか？
弊社（事業所）は50人程度なのですが、ひとりの情シス担当者もいません。
強いて挙げると、私が片手間でやっています。
上に書いたように、多岐にわたる仕事をこなしながらもシステム管理までやっています。
中間管理職だから当たり前と思われる方もいるかもしれませんが、私が平社員時代からやっています。
さらに言えば、私は営業・コンサル部署の人間で、社内の管理部門は別にいるのです。
それで私がひとり情シスどころか、半人前情シスとして管理しています。
おかしいと思いますが、いないと誰もやらないんですよね。
最近のおしごと
※これを書いているのは４月９日のことです。
Windows10の1709バージョンが、本日（４月９日）でサポート切れとなりました。
私は1週間前にネットニュースで知ったのですが、弊社では当然誰も気が付いていません。
そこで外部のIT企業に相談をし、社内システムが1809バージョンに対応しているかを検証。
もちろん私がそんな検証できるはずもなく、外注費を支払います。
その決裁を取るのに、自社がWindow10なのか７なのかすら理解していない人たち向けに説明するのは骨が折れました。
そして1809へのアップデートのexeファイルを拾ってきて、対象者にアップデートをするよう指示したのですが、30人中20人近くが、私の指示の意味することを理解できていませんでした。
信じられないくらいパソコンが使えない人がいる
時々このブログでも愚痴っていますが、50歳過ぎくらいの年代は、驚くほどパソコンを使えません。
インターネットエクスプローラーがインターネットなので、Chromeの存在を理解できないし、キーボードはひらがな入力だからエクセルで数式を使うことはできません。
そんなレベルの人ばかりなので、必然的に私がシステム運用・管理者にならないと、誰も何もできません。
私だって特に何の知識があるわけでもなく、「何かあったら再起動しろ」くらいの知識しかありません。
システム運用に関しては外部コンサルと契約しているので何とかなっていますが、圧倒的に人材不足。
システム管理と運用を甘く見てはいけない
情報を取り扱う会社としては、今年中にはWindow７端末も10にしなければならないというのに、かたや営業ノルマもそれなりに負わされている状況です。
50台くらい対応しないといけませんが、果たして片手間で構築できるだろうか…
ちなみに、３年前からWindows10への対応を社内で諮ってきましたが、ほぼ誰からも理解を得られませんでした。
ここへ来て、IntelのCPU不足問題もあって、だから何年かにわけてリスク分散しろと言ったというに。
知識がないと、システム運用・管理の重要さや大変さって理解されないんですよね。
システムダウンやら情報漏洩やらが発生したら、それだけで相当なお金・信用が吹き飛ぶことになります。
それを私こと、素人の片手間に任せているのはリスク管理としてダメダメですね。
きちんと管理手当でもくれれば、もう少しやる気もするのですが。
私にできることはウイルスバスターを全端末に導入したり、「Altを押しながらEnterでセル内改行ですよ」と教えたりくらいですが、何とか回っています。
（本当にこんなレベルのことばかり聞かれるんですよね）
いずれ情報漏洩して信用が失われ、事業所が消滅する未来も見えなくはないですが、私が異動か転勤してからがいいな。
といっても、期初から割と頑張りまくったので、これを書いている４月９日（火）に全てを終え、水～金と社内ニート並みに手が空いたんですけどね。
さて、忙しいフリをしなくてはならぬ。
