前回は、直島への行き方でしたので、今回は宮浦港周りのことと、直島の歴史でも簡単に。
船着き場は2か所、徒歩数分離れています
こちらは高速船の船着き場で、ほぼ船を停めるだけの場所となっています。
宮浦港から上陸。見づらいですが、クラゲが漂っておりました。水は透明度が高く綺麗です。
遠くには、草間彌生氏デザインで有名な赤かぼちゃが見えます。歩いて5分くらいの距離ですね。
フェリー乗り場と小型旅客船(高速船)は徒歩数分離れています。
まずは「海の駅なおしま」へ
フェリーならば、すぐに「海の駅なおしま」&「赤かぼちゃ」です。
位置関係はこちら。まあ近いんですけどね。
こちらが、高速船の船着き場から1〜2分のところにある「海の駅なおしま」。
ここに、直島土産や観光情報が集まっています。
ちょっとした喫茶スペースもあるので、休憩や船待ちにも使えます。
船のチケットもここで買うので、高速船の場合は必ず立ち寄ることになります(往復チケットがないため)。
港前で乗り物をゲットしよう
港の前には、いくつか商店があります。
島には1軒だけセブンイレブンがありますが、港から少し内陸に歩く必要があります。
さて、駅前には飲食店もありますが、バス停だけでなくレンタルバイク、レンタサイクル、レンタカー屋もいくつか並んでいます。
ここで、自分の好きな交通手段を選びましょう。
赤かぼちゃと並んで有名な「南瓜(いわゆる黄色かぼちゃ)」は徒歩ではかなり遠いです。
自転車もありですが、島を周る場合には坂がものすごく多いので、電動アシストの方がいいかもしれません。
ちなみに私は「電動バイク」をチョイスしましたが、これは正解でしたね。
それについてはまた後日書きたいと思います。
直島の歴史
中途半端に記事が分かれることになったのえ、直島の歴史でも。
ネット情報と現地で見聞きした情報を集めて整理しました。
香川県に属する直島。
直島は、1916年に三菱マテリアルを誘致したことにより、だいぶ財政的なゆとりができました。
しかし乱開発により自然が失われ、山が多い島内ははげ山だらけになりました。
また、1970年代頃、精錬事業が国際競争の中で衰退し、一気に不況下になりました。
そのような中、今度は福武書店(今のベネッセ)が直島に出会いました。
衰退によって若干自然が開発した直島は、リサイクル事業などにも精力的に取り組みつつ、アートでのまちおこし(島おこし)に大きく舵を切りました。
また2004年に「地中美術館」が完成。自然と融合した美術館は、島の代表的観光施設となり、大きく観光客が増加し、人口数千人の島に、年間30万人以上が訪れるようになりました。
そして最近の起爆剤は、2016年の瀬戸内国際芸術祭。
これにより、外国人観光客からの人気が爆発。
私が行ったときも、日本人と外国人観光客の比率は1対9くらい。
島の方に尋ねたところ、8割くらいが外国人観光客だそうです。
内訳は、中韓よりも圧倒的に欧米・豪が多いです(なので、そこまでうるさくないです)。
オーストラリア、アメリカ、フランス。最近はイスラエルも多いという話でした。
※この段落の前半は、主にこちらの論文を参考にさせていただきました。
(「直島が国際的観光地になった理由」学生の卒論?ですかね。PDFです)
http://mizkos.jp/wp-content/uploads/2015/07/2013murata.pdf
直島の歴史をみて思ったこと
という感じで、発展⇒衰退⇒発展ときて、さらに外国人観光客が激増している直島。
「アート」という、ある意味評価の難しいものに全力を傾けたというのは凄い決断ですね。
その過程で、いくつかの企業誘致に失敗(誘致できたけど撤退)を繰り返しており、それでも島のためにと観光業で立て直しを図ったというのも、素晴らしいことだと思います。
キーマンは元町長の三宅さんという方と、福武書店の福武氏。島全体を観光・アートにしていくというのは、相応なカリスマ性がなければ島民の反発を招いたことでしょう。
まちづくりというのは一筋縄ではいきませんが、追い詰められた離島だからできた部分、自分の住む町でも参考になる部分がありました。
珍しく真面目に締めました。
まだ直島関連の話を続けますが、次回以降はアートの話にしたいと思います。
【直島への行き方はこちらで】