2019年5月3日から公開開始の「名探偵ピカチュウ」。
早速観てきましたので、感想などを書いていきます。ちなみに字幕版です。
結論から言えば、ポケモン好きなら観に行ってください。
オチまでのネタバレは無いように気をつけますが、最後の最後に少しヒントになるようなことがあるので、そこだけご注意。
- あらすじ
- 登場人物まとめ
- 感想①:ストーリーについて
- 感想②:ポケモン実写化、映像などについて
- ポケモンの設定は暗いものも…
- 映画全体の感想:ポケモン好きは必見
- おまけ:ミュウツーの逆襲は7月12日公開ほか
- 最後の最後のおまけ:ネタバレヒント
あらすじ
舞台は近未来の架空の街。
主人公は、恐らく20代前半のティム・グッドマン。保険会社で働いている。
ある時「父親のハリー・グッドマンが、パートナーのポケモンと共に事故死した」との連絡を受け、父親のアパートを訪れた。
父親は、人間とポケモンが共生する新しい街・ライムシティに住んでいた。
ライムシティは、ガンに伏せっていた資産家のハワード氏が、ポケモンとのパートナーシップにより病気が治ったしたとして、そのライフスタイルを広めるために造ったニュータウンである。
そこでは、ポケモンバトルやトレーナーという立場は禁止され、あくまでパートナーとしてポケモンが存在している。
父親とは長く疎遠であったが、父親の部屋を訪れて数々の思い出がよみがえる。
ふとアパートで物音に気が付いたティムが声をかけると、そこには帽子をかぶったピカチュウがいた。
ピカチュウはハリーのパートナーだったが、それ以外に一切の記憶を失っていた。
そのピカチュウは、他のポケモンと異なり、ティムとだけは会話することができた。
一方、父親の部屋から出てきた試験管をいじっていると、中から紫色のガスが噴出した。
そのガスを吸い込んだエイパムの群れに襲われ、何とか逃げ切ったティムとピカチュウ。
そのガスは「R」と呼ばれ、ポケモンの理性を狂わせる成分があるらしい。
「R」が父親の部屋から出てきたことは、何か関連があるのではないか?
そしてハリーの相棒であったピカチュウが生きているということは、ハリーもまだ生きているのではないか?
その希望を胸に、新米記者のルーシーの協力を得ながら、ティムとピカチュウは父であり相棒であるハリーを探すことにした。
登場人物まとめ
フルネームは忘れちゃった人もいますので、ご了承ください。
- ティム・グッドマン:主人公
- ハリー・グッドマン:ティムの父。死亡?行方不明?
- ルーシー:巨大メディアCNMの新人記者。Rを探っている。
- ハワード:ライムシティの創設者。病を治したが、車いす生活。
- ロジャー:ハワードの息子。父の病に伴い、多くのグループ会社の社長を兼任。
- ミュウツー:遺伝子操作によって生み出されたポケモン。
- ピカチュウ:ハリーのパートナーのポケモン。記憶を失った状態でティムの前に現れた。
- コダック:ルーシーのパートナー。頭痛がひどくなると念力発動する。
- ベロリンガ:ただ気持ち悪さだけを出し、去っていったポケモン。ゲーム内では愛らしくぺろぺろしているが、映画では、急に舐めつけてきて粘液を垂れ流すだけの存在。
他に見せ場が少しでもあって、私が覚えているのは以下のポケモン達。
ゼニガメ、フシギダネ、リザードン、メタモン、バリヤード、ゲッコウガ、ルンパッパ、プリン、ネマシュ、ドゴーム、コイキング、ギャラドス、ピジョン、ブルー、ファイアロー(違うかも)、エイパム、ゲンガー、カメックス。
背景には、ヒトカゲやらニューラ、タブンネ、ケッキングなども見られました。
感想①:ストーリーについて
まずはストーリーとしての感想から。
私の数少ない映画視聴経験からしても、アメリカ映画のイメージって「家族を探す」テーマが多いですよね。
今回の映画も御多聞に漏れず、まさにその王道ストーリーです。
ストーリーは転回&転回もあったので、それなりに楽しめました。
そんなに深い話ではないので、まあストーリーよりは映像を楽しむ作品ですかね。
オチはきっと、誰もが予想できる範疇かなと思います。
何といっても印象深いのは、ミュウツーの便利っぷりですね。
ミュウツー以降の伝説ポケモンの中には、空間を操るとか時空を超えるとか、完全に人智を超えた神のような存在になっています。
一方、ミュウツーと言えば「ミュウ」の遺伝子で人工的に生み出されたポケモン。
もちろんエスパーとしての能力は持っており、世界最強と言われるポケモンですので、人智を超えていることは間違いないのですが、設定上、人間と関わりやすいポケモンです。
今回の映画でも、ピカチュウの次に活躍するのはミュウツー。
既に800種を超えるポケモンの中でも、上に書いたような設定的な理由にくわえて、カリスマ性があるように感じています。
ドラゴンボールで例えれば、最強の敵は魔人ブウだけど、人気はフリーザの方が高いというような。
感想②:ポケモン実写化、映像などについて
この映画で話題になったのは、「ポケモンの実写化」です。
実際はCGなんだから実写と言えるのか分かりませんが、出てくるポケモンがリアル化しています。
例えば、ピカチュウ。こんな感じの丸みを帯びたツルンとした体形ですが…
映画版では、毛がふっさふさです。
※映画の映像は権利上、貼らない方がいいかと思いましたので、たまたま見つけたガチャポンの画像です。
基本的には「リアルな動物」を出そうとしたのでしょうかね。
ピカチュウはかわいらしさを維持していると思うのですが、その他多くのポケモンは表情がかなり不気味です。
あとは各ポケモンの肌の質感の問題ですかね。
毛がふさっている分には、それほど気になりませんが…
ベロリンガのねっとりとしたベロの様子は、苦手な人もいるでしょう。
ゲンガー、バリヤードも、けっこう「やばい」顔と動きをしていました。
でもそれもそれとして、かなり楽しめましたね。
「あぁこんな生物がこんな大きさでいたら、そりゃ怖いな」と思いますし。
ポケモンの設定は暗いものも…
元々、ポケモンは愛らしいキャラクターで人気ですが、その反面、設定は結構ダークな部分もあります。
図鑑の説明だけでも、ベトベトン:「通った後に3年は草も生えない」ですし、
ゴースト:「命を吸って死に至る」、スリーパー:「催眠術をかけて子どもを連れ去ったことがある」などなど。
そしてミュウツーは遺伝子操作によって人工的に作られた生命ですから、これも深く考えると生命倫理などに関わる、かなり重たい話です。
そういう意味で、ポケモンが愛らしさを捨てて登場する今回の映画は、本当の意味で「リアル化」されて面白いと思いました。
映画全体の感想:ポケモン好きは必見
ストーリーは、練られているというより「ミュウツーってすげー」という話です。
しかし、映像作品としてみれば、「アニメ絵じゃないポケモンが走って、飛んで、戦って」というのは非常に楽しかったですね。
ポケモン好きであれば、観ているだけで楽しめる作品として十分だと思います。
ポケモンGOが始まったときも、「実世界とポケモンが融合」というイメージがありましたが、この映画も同じような楽しみができます。
恐らくポケモンGOから、映画に興味を持ったと思しき人達もたくさん観に来ていました。
50歳前後のおじさん数人グループ、同おばさん数人グループなんて、普通ならポケモン映画を観に来ないでしょうからね。
おまけ:ミュウツーの逆襲は7月12日公開ほか
ミュウツーの逆襲は、私が唯一観たポケモン映画ですが、今夏にリメイクされて再公開されます。
久しぶりですし、今回の映画も含めて、ポケモン&ミュウツー熱が少し高まったので観に行こうかな。
おまけ2:うちで活躍するピカチュウ。口から尻まで貫かれて尚、笑顔を維持。
おまけ3:ガチャポン一回やってみたら、ブルーでした。
ピカチュウかバリヤードが欲しかったので、気持ちもブ…おっと危ない。
1個300円はちょっと高いと思うの。200円ならもう一回やったのになあ。
最後の最後のおまけ:ネタバレヒント
聞き間違いじゃなければ、最初に名乗る前に、エイパムに襲われた際にピカチュウが「ティム」って叫んでたような?
(字幕には書いてなかったけど)
この辺のリスニングに自信はありませんが、それが大きなヒントかもしれませんね。