『超筋トレが最大のソリューションである ~筋肉が人生を変える超科学的な理由』 Testosterone 著(協力:久保孝史)
おう、お疲れ。俺だ。GOだ。
突然だが、お前らは筋トレをしているか?俺は毎日している。
していない奴は今から始めろ。始めてから続きを読め。
そして筋トレをしている奴、お前は何のために筋トレをしている?
スポーツか?ダイエットか?モテるためか?
どんな目的でもいいが、筋トレはプラスの効果しかないってことだ。
いいか、筋トレには無駄がない。暇さえあれば筋トレをしろ。
概要:筋トレしとけ
冒頭はそんな感じで始まるんですが(一応、雰囲気以外はオリジナルです)、一言でまとめれば、「筋トレは素晴らしい。やれ。」ということです。
そして「筋トレの仕方」ではなく「筋トレが生み出す効果」に議論の中心を置いているので、「正しい筋トレの仕方」みたいな内容ではありません。
筋トレのメリットは、
・自分に自信がつく
・メンタルヘルスが改善する
・アンチエイジング
・モテる
・仕事ができる
といったことが挙げられています。
あくまで、本書が述べている内容です。
どの内容にも一応根拠となる学説等が紹介されていますが、あくまで「説」レベルのものが含まれていたり、因果関係が不明瞭だったりするものも含まれるので、そこはきちんと見分ける必要があります。
例えば、仕事ができる人は体調管理も必要なので筋トレをしているのであり、筋トレをすれば仕事ができるようになるわけではない、ということですね。
ただ、これらのメリットの根拠が嘘か本当かは分かりませんが、私の個人的経験からしても、筋トレには多くのメリットがあると思います。
それについては、後程書きたいと思います。
本・書籍としての感想
内容というよりは、本書のつくりや特徴についての感想です。
まず著者はキャラ付けによってセルフブランド化していますが、そうなるとそこがブレている部分が気になってしまいました。
本書の構成の中心は、著者=Testosteroneとアドバイザー役の久保孝史氏の会話形式なのですが、他にインタビュアーのようなキャラクターも登場するけど、「お前、誰?」感が終始付きまといます。
加えて、この本の「ネタ要素(筋肉ジョーク的な)」が(私には)ウケなかったので、真面目に読む気が削られてしまいました。
また、「説得力のない人は人望が薄い。胸板を厚くすれば信頼感が増す。昇進したければベンチプレスだ!」的なコラムが何か所かにあり、そこが全体を「ネタ本」と受け取ってしまう原因となったのかなあと思います。
「超筋トレ」・「超科学的」と無駄に「超」がタイトル&副題に付いていたところから、何となく察せますけどね。
とはいえ、こうした要素(キャラ付けやネタっぽさ等)を入れることは、親しみやすさを加えて読みやすくするという側面もあるので、この辺は個人の好みでしょう。
単に私が暑苦しい文体が好きではないだけで。
進研ゼミの漫画ってまだあるの?
途中、「筋トレに取り組むことによって実際に人生を切り開いた人」の実話のルポ漫画が入っています。
この漫画が、進研ゼミの漫画と全く同じ構造でした。
- 人生で何か問題がある⇒筋トレを始めてみた⇒人生が輝きだした!
- 学業+何か(恋愛・部活など)に問題がある⇒進研ゼミ(チャレンジ)を始めてみた⇒人生が輝きだした!
進研ゼミのこの手の漫画って、まだあるんでしょうか?
それは定かではありませんが、懐かしい気持ちで読めました。
私の筋トレを続けてきた日々を振り返る
この本の内容云々はさておき、個人的にも筋トレはかなりメリットが大きいと思います。
私が本格的に筋トレを始めたのは、中学生のころ。
荒んだ中学校に通っていたのと、天性の低身長・低体重により、あわや虐めを受けそうになりました。
そこで、毎日腕立て伏せを200回くらい始めたところ、クラスNo.1のパワーとなったため、もはや不良たちも虐めることなどできず。
また、そのころからほとんど風邪をひかなくなりました。
だいたい年間数回風邪をひいておりましたが、中1で筋トレを始めて以降、その後20年経った現在までで、風邪・インフルエンザで病院に行ったのは2回のみ。
高校からは部活も入らずに近所の市営ジムで、週2回くらい筋トレ。
無駄な筋肉を持つ男として、ラグビー部などからよく勧誘をされました。
そのおかげで風邪もひかず、3年間丸々無遅刻無欠席の皆勤賞でしたしね。
特に大学の頃が筋肉のピークで、体重75kgで体脂肪率12~13%という、結構ムキムキだけど、適度に脂肪のある身体をしていました。
ただデメリットとして、そこまでいくと体の厚みが増し、普通の服が着られなくなります。
身長が165cmしかないので、服のサイズはSが中心だったのですが、Sでは細すぎて大半の服がきついor入りません。
Mでもそれが同様で、基本的にLサイズしか入らないのですが、太さは良くても長さが余りまくり。
大人になってむち打ち症と同時に精神的にやられた際、筋肉が一気に衰えました。
数値で把握できる例として、握力で言えば、大学の頃65kg⇒32kgくらいまで低下。
加齢の影響もありそうですが、その時は何度か風邪をひく、または食中毒にやられることもありました。
とはいえ、基本的には医者にかかるほどの事はなく過ごせたのは、筋トレの財産がまだ残っていたからだと思います。
こうやって書くと「お前も進研ゼミの漫画かよ!」というツッコミも入りそうですが、実際にプラスの効果は大きいと思います。
筋トレ初心者の方へ
個人的な経験に基づき、筋トレ初心者の方へ贈る言葉。
まず、筋トレの習慣が無い方は、「少しやりすぎか?」くらいの量をやってみるのがいいかもしれません。
そうすると、筋肉痛にもなり「筋肉を使った感」がしっかりと残るからです。
かといって、いきなりスポーツジムに通うのではなく、最初は自重トレーニングやウォーキング、ジョギング程度のランニングで十分だと思います。
腕立て伏せとスクワットだけでも、数週間続ければ筋トレ効果があることでしょう。
ジムや道具を使ったトレーニングは、その先で十分だと思います。
筋トレが「最大」かは分かりませんが、ソリューションにつながることは確かです。
私のように多少なりとも筋トレを日常化している人は、敢えて読まなくてもいいかなあと思います。
それぞれが実感するメリット・デメリットがあるでしょうしね。
ただ、筋トレが日常化していない人は、きっかけづくりの一つとして読んでみるのもアリだと思います。
著者はTwitterで情報発信もマメにしているようですので、そちらで補完するのもいいかもしれませんね。