尾道に行った話、その2。
今回は尾道を歩いた話と、シンボリックな「千光寺」に行ってアスレチックを楽しんだ話です。
「猫の細道」の話はまた別に書くにゃん。
尾道は寺が多い
事前にイメージはなかったのですが、尾道は寺が多いです。
お寺が7つ集まって「七佛めぐり」なんて企画が立ち上がっているくらいに。
【七佛めぐり公式HP】
確かにそこいらを歩いていると、すぐに寺にぶつかります。
正確に言えば、墓地にぶつかることが多いんですけどね。
今回はそんなに時間がなかったので寺巡りはほぼ行わず、その中でも最も有名(?)な、「千光寺」に行くことにしました。
千光寺へはロープウェイで
千光寺は大宝山の中腹にあり、標高は140mです。
歩いて登れる距離ではあるのですが、尾道は道が入り組んでいて分かりづらいんですよね。
それもあって、「千光寺山ロープウェイ」でウェイウェイと向かうことにしました。
ちなみにロープウェイの麓は寺ではなく神社でした。
ロープウェイは往復で500円、15分間隔で動いていますが、人がいっぱいになると発車してくれます。
ウェイウェイ登っていくと、3分ほどで頂上駅へ。
尾道らしく、猫の置物がお出迎えでした。
文学のこみち~千光寺へ
ロープウェイを降りると、龍伝説を模した竹垣がありました。
が、伝説を読むと「大蛇がいてリュウになった」というだけのストーリーが分からない伝説でした。
こちらは山頂から「向島」を眺めた景色。
謎のオブジェは、ここが写生地であるという記念碑です。多くの人が写生したのでしょう。
140mですので大した高さではありませんが、周りも低いために眺めは良いです。
すぐ近くの展望台からは、尾道大橋やしまなみ海道などが見下ろせます。
尾道市立美術館は休業だったし、恋人の聖地には何の興味もないので、文学のこみちに向かいます。
「文学のこみち」は、岩に文学者たちの銘文が刻まれている、ちょっとした山道です。
が、ここで中国人ツアー団体客と合流してしまうという悲しいタイミングのせいで、ほぼ写真がありませんでした。
残っていたのは、「動物っぽいなあ」と思った木の根っこの写真くらい。
千光寺ダイジェスト
文学のこみちは下り坂。5分ほど下っていくと、千光寺にたどり着きます。
まずは干支ごとの像がお出迎え。
蓮の花もあるよ。
縁結びにしては怖い顔をした人。
奇岩・三重岩。降ってこないのかしら。
修行大師=弘法大師。みなさまのしあわせのために修行したそうです。ありがてえ。
千光寺の玉の岩。ロープウェイからが一番見やすいのですが、岩の上にまあるいものが置かれています。
拡大するとこんな感じ。これは何でしょうか?
というわけで公式ホームページを見ると、「玉の岩伝説」が記されています。
抜粋すると、こんなお話。
気の遠くなるほどの昔、灯台のような灯りを照らす丸い岩があった。
そのおかげで、漁師たちは暗くなっても安全に漁ができた。
しかし、うわさを聞いた遠方の国の皇帝が、この岩を欲しいと言い出した。
部下を何人も送り込んだが、みな見つけられず、とうとう残るは2人となった。
ある夜、2人が諦めかけたところに、遠くに光る玉が見えた。
その玉を大喜びで持ち運ぶ2人。
ところが、港から船に積もうとした際に誤って海底に落としてしまった。
困った村の漁師たちは、玉の会った場所に、代わりに火をくべて目印とした。
今では、電気で光る玉が置かれているそうな。
というわけで、現在は夜になると光るそうです。
岩じゃないんですね。
先ほどの竜伝説よりマシですが、何か少しストーリー性に欠けるような…?
石鎚山鎖修行でアスレチック!
そしてここからが、先ほどからアスレチックと呼んでいた場所です。
その名も「石鎚山鎖修行」(いしづちやまくさりしゅぎょう)。
奉納料100円を払い、鎖を登って石鎚蔵王大権現に会いに行くというものです。
画像から伝わるか分かりませんが…これがほぼ垂直の岩壁です。
これを、鎖に捕まることで登っていくのです。
鎖も独特の形をしているので、少し登りづらいんですよね。
それに加えて私は旅行道具を全てリュックで背負っているので、難易度がはね上がりました。
天気は良かったのですが、岩肌は結構滑ります。
靴をしっかりと岩壁に押し付け、腕力でグイっと上がっていきます。
ボルダリングよりは楽ですが、垂直の壁を登るのはそれなりに筋力が必要でした。
ここは中腹部分。
岩の高さは左の低い方で1mくらい。なのでこの場所からは3mくらい上がる感じです。
小学生(低学年)にはちょっと難しいかな。あとは高齢者も向かないです。
幸い、距離は大したことありません。
※他の方のブログ等を見ていたら、 鎖の大きい穴に靴のつま先を入れて登るのが正しいそうです。
道理で、やたらと腕力頼みで難易度が高いと思った…落ちてケガするだろと。
こちらが登り切った者しか訪れられない、石鎚蔵王大権現です。
けっこう小さいですね。
そしてここが登ってきた者にしか見られない景色。
ここにはさすがに団体ツアーも登ってこられませんので、静かで一人で、風を感じていい気分でした。
100円払って登ってきた甲斐がありました。
雰囲気あっての場所だと思いますので、ぜひ自力で到達してみてください。
帰りは鎖を使うことなく、歩いて降りることができます。墓地内に出ますけどね。
千光寺の感想
久々のアスレチックは楽しめましたし、山の上というのは景色がよく空気もいい。
登り方が間違っていたのは、ショックでしたが、久々にマシン以外の筋トレになりました。
団体ツアーとぶつかるといまいちですが、それ以外は満足した行程でした。
尾道編は、まだまだ続くわよ。うふふ。