時々、博物館・美術館に訪れる私ですが、今回は初めて「刀剣博物館」に行ってきました。
「刀剣女子」という言葉は聞いたことがありますが、具体的に刀剣乱舞というのがどういうゲームなのか知りません。刀剣を擬人化?艦これみたいなものでしょうか。
刀剣博物館の場所
刀剣博物館は、JR両国駅から徒歩5分程度のところにあります。
両国と言うと「江戸東京博物館」がはるかに目立ってますが、その横っちょに旧安田庭園と隣接して存在します。
外観はコンクリートで近代的ですが、少し地味ですね。
ぐるっとパスなら無料になる対象施設&1階は無料
ぐるっとパス自体が2200円なので、無料と言えるか分かりませんが…
刀剣博物館は通常であれば1000円の入場料がかかります。
ぐるっとパスは、都内(一部隣接県)の美術館・博物館・動物園系の施設で割引または
無料化ができるもの。
刀剣博物館も対象で、しかも無料化できました。
ネックは買った日から2か月なので、これから2か月間、私は都内を周らないと元が取れないということになりますが…
まあ既に1000円分の元は取れたので、あとはちょろっと行けば大丈夫そうです。
なお、1階部分は無料のホール&ミュージアムショップになっていますが、建築物としても有名だそうです。
また、刀の作り方などは1階にしか展示されていません。かっこいい。
その他、刀を実際に持ってみるコーナーもありました。
めちゃくちゃ重い!と思ったら、溝にハマっていて持ち上がらなかっただけでした。
とはいえ、片手で振り回せる重さではないでしょうけどね。
展示は3階のワンフロア
展示は3階のワンフロアのみで、そんなに広くはありませんでした。
そんなところに、 各時代の刀が所せましと並んでいます。
全部で50本くらいかなあ。刀にも流行りすたりがあるんですね。
一番古いもので、平安時代末期から鎌倉時代初期の頃のもの。
鎌倉幕府、私は1192年と教わりましたが、今は1185年なんでしょうかね。
この時代のはけっこう直線的な刀ですね。
鎌倉中期。反りが増したように見えます。
切っ先をみると、きれいだなあと思います。
短刀も置かれていました。短刀というより、ペーパーナイフ大ですね。
凝ったデザイン、読めない漢字
全く知らなかったのですが、刀身に装飾が施された刀もあったんですね。
装飾刀といっても、装飾は柄や鞘だけかと思っていました。
こちらは竜が彫られたもの。
観光地によくあった、龍と剣のキーホルダーっぽい。…というと途端に安っぽくなりますが。
刀の名前は難しいです。
外国人向けにローマ字でも書かれていますが、日本人でもこれは読めません。
「金海老茶砂子塗鞘肥後打刀拵」=きんえびちゃすなごぬりさやひごうちがたなこしらえ。
「縁頭・鐔・鐺・無銘・楽寿」=ふちがしら・つば・こじり・むめい・らくじゅ。
ありがとうローマ字。
金海老うんぬんの刀がこちら。確かに海老っぽい色をしている。
「肥後拵」も独特なモノらしいですが、詳しくは以下をお読みください。
こちらは「備州長船兼光」という刀。「おさふね」とか「かねみつ」と言われると刀っぽい。
これは江戸時代後期の刀。もう戦闘もほとんどなかったのでしょうね。
昔の刀よりも短く、太目に見えます。
刀身だけではなく、鞘・柄も込みで飾られているものもありました。
黒塗りがつやつやして綺麗ですね。
鍔も凝ったものがあります。
一番細かく装飾された刀がこちら。長さは30cmもないくらいです。
桃山時代(17世紀頃)だそうですが。、こんなサムライソードもあったんですねえ。
周りにも「館」がたくさん
というわけで、初めての刀剣博物館でした。
まあそれなりに楽しめたのですが、刀剣鑑賞自体が初めてだったので、1000円分楽しめたかというと、そこまでは…
刀剣女子っぽい感じの女子中高生もわらわらと来ておりましたね。
彼女たちの方がせっせと写真を撮って、しっかりと楽しんでいたように思います。
周りにも、美術館、博物館、水族館…と多くの文化施設が揃っている墨田区。
この日は疲れていたのでここだけでしたが、ぐるっとパスを買ってぐるっとするにも良さそうですね。