名称が合ってるかは後で述べますが…SNSで話題を呼んで、一躍有名になった濃溝の滝。
千葉県民ながら、あまり行くことのない場所にあったため、これまで未到達でした。
たまたま仕事で近くを通ることになったので、せっかくなので寄ってきました。
二重間違いで分かりにくいですが、名前は「亀岩の洞窟」です
一番印象的なのは、この洞窟の画像でしょう。
奥からの光の差し込み具合や、水面の反射具合にも左右されますが、印象的な景色です(私が撮ったので、こんなもんですが)。
だがしかし。
これは濃溝の滝ではありません。「亀岩の洞窟」(かめいわのどうくつ)なのです。
分かりにくいのですが、そもそもこの景色のある場所は「亀岩の洞窟」です。
そして「濃溝の滝」(のうみぞのたき)は実在しますが、まず字が違います。「濃」ではなく「農」です。
以下、正式名称の場合は「農溝の滝」と書きますね。
公式も必死にアピール中
まずは入口。「農溝の滝」とも書かれていますが、「亀岩の洞窟」の方が必死にアピールされています。
こちらを見ても、いわゆる「濃溝の滝」としてインスタ等に上がっているのは、「亀岩の洞窟」と書かれています。
ここにも、「亀岩の洞窟、農溝の滝ではありません」とアピール中。
本物の「農溝の滝」はこちら
では、本物の農溝の滝はどこかというと、亀岩の洞窟の少し手前にあります。
これが実物です。木々の合間からちょこっと見える程度。
農業用の水路=農溝に出来た滝なので農溝の滝。
なので、滝と呼べるかも微妙な、決してインスタ映えはしなそうな滝でした。
亀岩の洞窟へ
名前問題が解決したところで、最初から亀岩の洞窟への道中を貼っていきます。とはいえ、片道10分程度ですけどね。
最初はちょっとした林の中を通っていきます。整備されているので余裕です。
少し歩くと、「幸福の鐘」が設置されています。カップルならば鳴らしましょう。
仕事中でスーツ姿のサラリーマンの私には縁のない場所でした。
その脇を、来た道から180度折り返す形で、川辺に降りていくことができます。
陸地から見ようとすると、この程度しか見えません。見えているような、見えていないようなチラリズム。
きちんと正面から見るには、靴が濡れるのは覚悟で川をまたぐ必要があります。
せいぜい水深1cmくらいでしたが、濡れた岩の上を少しだけ歩くので要注意。
そしてすぐに立ち入り禁止ゾーンになっているので、気をつけましょう。
なお、一度にせいぜい数人しか行けないので混みあっているときは川にビチャンといかないように気をつけましょう。
そして、立入禁止ギリギリで撮影したのがこちらです。
これでも、正面とはいえないかな…あと1歩行けば正面かもしれませんが、一応ルールは守らないとね。
往復で周って20分強くらい
というわけで、農溝の滝改め亀岩の洞窟観光でした。
平日の真昼間でほとんど人がいなかったので、往復で20分強くらいでした。
ちなみに帰り路は、木で整備されたロードを通ることができるので、ちょっとだけ楽しめます。
全体の感想としては「わざわざ行くほどでもないけど、近くまで来たならせっかくだし」くらいのレベルですかね。
ちなみに、秋分の日・春分の日は、天気がいいとハート型(差し込む光が水面に反射することで完成)が撮れるとか撮れないとか。興味があるならどうぞ。
バスやツアーもありますが、車がないと厳しいでしょうね。
清水渓流広場や亀岩の洞窟の方が、カーナビで出るかもしれません。
なぜこんなに間違った名前が広まったのか?
それにしても、なぜこんなに間違った名前の方が広まってしまったのか?
最初によく知らない人がSNSに上げ、それがそのまま拡散されたからですかね。
農溝の滝自体も、実在・隣接していたせいもあるでしょう。
ただ、地名や名称って(私もたまに言うけど)あまり舐めてかかっちゃいけないんですよね。歴史や文化、教訓などが含まれている場合もあります。
茨城県民に、「いばらぎ」って言うとちょっと傷つくみたいですし。
千葉県でも、袖ケ浦市(そでがうらし)は、「ケ」を「ヶ」(小さいケ)にすると、「こいつはモグリだな」と思われてしまいます。
ただ、ナンバープレートは「袖ヶ浦」なんですよね、紛らわしい。