台湾旅はほとんどノーガイドブックで行ったので、特に意識して観光地には行かなかったのですが、たまたまGoogleMapを見ていたときに見つけたのが中世紀念堂です。
「記念」じゃなくて「祈念」でもなくて「紀念」なのが、変換が面倒くさいですね。
所々間違えてたらすみません。
中正紀念堂の場所
まず中正紀念堂ですが、台北駅から南東方向に2km程度の所にあります。
(住所表示はよく分かりませんけど)
台北駅からはMRTで「中正紀念堂駅」に行くのが楽ですが、私は台北からえっちらおっちら歩いていきました。
朝にも関わらず、暑かったなあ。
巨大な門と自由広場と軍と
中正紀念堂に近づくと、まずは巨大な門が見えてきました。
けろ隊や人間と比べても、この大きさです。
入場料の有無など、よく調べずに来たのですが、「自由広場」と書いてある以上は入っていいだろうという判断をしました。
なお下の画像は、門をくぐってから振り返って撮影したものです。
門をくぐると、正面にGoogleマップの写真で見た建物がありました。
ただ、そこに至るまでは少し距離があります。
左右には同じような赤い屋根のおうちが。
寺のようにも見えますが、音楽ホールと演技場(?)だったようです。
そして音楽ホールの間では、軍か学生か分かりませんが、行進の訓練のようなことが行われていました。
横断したら撃たれるかと思ったので、命からがら脇を抜けて、目的の建物に近づいていきます(一部、誇張しています)。
中正紀念堂とは
これは事後に調べた話ですが、中正紀念堂は、台湾初代総統の「蒋介石」を奉った施設だそうです。
この建物も大きい。
ようやく近づくことに成功したので、中への侵入を試みます。
階段を上るのも少し疲れるくらいの大きさです。
上に登ると、門が閉ざされて、よく読めない注意書きがびっちり。
中正紀念堂の儀仗隊交代式
中正紀念堂の名物は、「儀仗隊の交代式」です。
儀仗隊とは、警護や儀式のために基本的に要所や偉い人を守るための兵隊です。
これも大変運が良かったのですが、知らずに行って着いたのが8時55分頃。
ちょうど始まる時間でしたし、それを知らなかったら「何だここ、広いだけか」という感想で終わっていたことでしょう。
儀仗隊の交代式は、毎日午前9時から毎時00分に行われ、それが見学できるというもの。
逆に言えば、その時間に行かなければ門は閉ざされたままでした。
門の前には既に100人程度の人が集まっていました。
午前9時、ゴゴゴゴゴゴと門が開くと、儀仗隊の皆さんが立っていました。
そして背後には、巨大な蒋介石の像が。
儀仗隊のパフォーマンスと中の様子(動画あり)
儀仗隊の動きは、動画でないと伝えにくいので一応貼っておきます。
音楽等は特になく、統一された動きで銃を立てたり、ステップを踏んだりしています。
会場は(写真を撮る音やざわめきを除いて)静かで、足音や銃のカチャカチャという音がよく響いていました。
かなり独特なステップですね。音楽無しで統率の取れた動きって、けっこう難しいでしょう。
一応解説しておきますと。
彼らはこれから1時間、ずっと台の上で微動だにせず警備を続けるそうです。
1時間後、引率の兵士1名と交代2名が入ってきて、同じように交代式をするようです。
これはこれは、エンターテインメントでもありながら、なかなか大変なお務めですね。
蒋介石のバックには、「学科」「主民」「理倫」とありました…
が、右から読む時代のものだったらしく「倫理」「民主」「学科」だそうです。
天井も凝っていました。八角形に太陽がデザインされています。
中正紀念堂の下は博物館
さて、交代式を終えたので、振り返ると、そこにも広さを体感できる景色が広がっていました。
階段をそれなりに登りましたが、蒋介石の下はどうなっているのでしょう。
周り込んでみると、中は空間になっていて、ウェルカム感がありました。
どうやら、博物館になっているようです。
その他、郵便局やカフェ、休憩スペースなどの多目的な空間になっています。
謎の芸術作品も飾られていました。こういうものも定期的に開催しているようですね。
さよなら蒋介石さん
政治家として、ここまで崇拝されている人ってのもなかなか珍しいですよね。
日本には該当するような人はいないように思います。天皇陛下はちょっと属性が違いますし。
そんなわけで、大忠門という別の門から退出しました。
さようなら蒋介石さん。
台湾史には疎いですが、畏敬の念は伝わりました。