ここ3日間、片目で生活しておりました。
実際に体験してみると、いろいろと気が付くこともありますね。
イメージ映像では眼帯ですが、実際にはガーゼで覆った状態です。
そんなわけで、3日間の片目生活で思ったこと。
距離感の問題
体験するまでもなく一般論ですが、距離感の問題。
両目で見ないと確かに距離感が分からないとよく言います。
日常生活では、だいたいの距離感というのはつかめるので、それほど問題になりませんでした。
例えば車がこっちに来ているとか、人がこっちに歩いてきているとかは、大きさで距離感が十分に把握できます。
これでキャッチボールでもしてたら、上手くいかないんでしょうけどね。
ダッシュ等も試してみましたが、ただ走るくらいなら問題ありませんでした。
細かい距離感をつかむ方が難しかったですね。
例えば書類を手渡しで受け取るときに空振ったり、食べ物を箸でつかむときに狙った場所を持てずに落としたり。
死角の問題
距離感よりもこっちの方が大変でした。死角です。
両目の視野ってだいたい120~150度くらい見えると思うのですが、片目だけでは当然かなり制限されます。
これも普段ならそれほど問題にならないのですが、人混みがかなり危ないです。
特に混雑する駅の改札付近などは、人が縦横無尽に動き回るため、死角からの接近が分からず結構ぶつかってきます。
同時期にヒザを強打して歩行にも問題があったこともあり、ほぼ回避行動ができませんでした。
小さい子も見えないですが、大人も駄目でした。
特に最近は歩きスマホ&イヤホンが多過ぎて、片目の私以上に注意力散漫な大人も多いですからね。
目が疲れる
そして最大の問題は開いている方の目が疲れること。
人混みも疲れますが、パソコン作業はすぐ疲れてしまいました。
片目でも視力は(コンタクトで)0.7くらいはあったと思うのですが、それでもかなり霞んでしまって、小さい文字が読めなくなりました。
たまには良い経験かもしれない
まあ今回は傷ついたという物理的要因でしたが、体験として不便さがよく分かりました。
人にやさしくなれそうな気がした反面、周りの人の無関心度合いにはうんざりした部分もあります。
以前、ダイアログ・イン・ザ・ダークという真っ暗闇のイベント体験もしたことがありますが、そういったイベント的に体験するもよし、こうやって疑似的に体験するもよしかと思います。
そもそも片目だった理由
そもそも片目で生活していた理由ですが、原因は肌荒れがMAXになったからです。
目そのものは全く無傷なのですが、目の周りがボロボロになりました。
そのまま客先に行っていたら、「なになに、上司にでも殴られたか?」と冗談を言われているうちはまだしも、「本当に大丈夫か?」と言われるにあたり、これは仕事にも影響があるなと。
ちなみに会社の人からはあまり心配されず、触れられることもありませんでした。
しょせんはそういう人たちの集まりですので仕方ない。
というわけで、簡単に言えば治療&傷隠しでした。
なので、自宅ではほとんど外していたんですけどね。
おまけ:隻眼キャラの強さ
バトル系の漫画やアニメでも、けっこう隻眼キャラっていますよね。
キャラとは違いますが、一番有名な隻眼は伊達政宗でしょうか。いや、鬼太郎か。
刃牙で言えば独歩や渋川先生など。ゲームでもサムスピの柳生十兵衛とか。
ああいうキャラってなぜか須らく一定以上の強さを持っていますが、実際無理ですよね。
もっと言えば、全盲でも強いというのもよく分かりませんが…
るろ剣のティンベーとローチンの人も、地味だけど強かったみたいですし。
リアルにしてしまうとほとんど体格勝負になってしまうので、ファンタジーの世界はそれでいいんですけどね。