電気ブランというお酒を買った話。
元々知ったきっかけは小説で出てきた「偽電気ブラン」でしたけどね。
正確には、復刻版は「電氣ブラン」(もっと正確には『ンラブ氣電』)、現在お店で提供されているものは「デンキブラン」と書きます。
が、ここでは基本的に「電気ブラン」で統一したいと思います。
森見登美彦「有頂天家族」における偽電気ブラン
森見登美彦の「有頂天家族」シリーズは、京都の下鴨神社辺りでタヌキや天狗がうごうごする作品です。
アニメ化等もされていますので、ご存知の方も多いかもしれません。
主人公の下鴨家、そのライバル一家「夷川家」は「偽電気ブラン」を作って非常に儲けているという設定でした。
「夜は短し歩けよ乙女」にも出てきたんだっけ。
まあそれは創作上のお話でしたが、元ネタとして電気ブランというお酒がある事はその時にちょいと調べて知ったのでした。
食品の名前に「電気」と付いている物珍しさに、以前から興味を持っていたのです。
浅草・神谷バーにて発見
東京メトロ・浅草駅のすぐ近くに「神谷バー」という老舗バーがあります。
創業は1880年、日本初のバーとされています。
場所柄、そして人気店であるためほぼ常に混雑しており、未だ入店したことはないのですが…
バーと言いつつ、店頭のサンプルを見るとメニューとしてはレストランに近くナポリタンや生姜焼きなどもあるようです。
どうやら2階にレストラン、3階には割烹もあるそうです。
また、事前にカウンターで注文をして会計し、お金を先払いするシステムだそうです。
店舗入り口の向かって左に、酒類・土産品を売るスペースがあります。
この日は10時30分頃でバーは営業時間前だったのですが、ここは開いていました。
そこで、「復刻版電気ブラン」が売られていたのです。
電気ブランについて(参考資料より)
ここでは、電気ブランを買ったときについていた参考資料を基に電気ブランについて説明します。
電気ブランデーは、明治15年に製造と販売が開始されました。名前の由来は当時文明開化の影響から、西洋の洒落たものには「電気〇〇」と名がつけられたことによります。
(「デンキブランの由来と成分」より抜粋)
明治15年、つまり120年ほど前から発売されていました。
当時は電氣ブランデー ⇒ 電氣ブラン ⇒ デンキブランとなったそうです。
明治時代は「電気〇〇」が流行っていたのですね。
他にそういうものがあるのか1分ほど調べたのですが、「電気アメ=綿菓子」くらいしか見つかりませんでした。
現代で言えばなんでしょうね?「超」とか「スーパー」でしょうか?それも少し古いかなあ。
電気ブランを飲んでみる
何はともあれ、飲んでみないことには。
購入時、店員さんからは「冷やしてストレートで飲め」と言われました。
デンキブランはたいそう強いお酒で、当時はアルコール45度。それが電気とイメージが重なった、この名がぴったりだったのです。デンキブランのブランは、カクテルのベースになっているブランデーのブラン。そのほか、ジン、ワイン、キュラソー、薬草などがブレンドされています。しかしその分量だけは未だもって秘伝となっています。
(「デンキブラン今昔」より抜粋)
現代のデンキブランはアルコール30度ですが、復刻版電氣ブラン(ンラブ氣電)は、アルコール40度。かなりの強さです。
これをストレートで、ということですので、量はかなり少なめにしました。
琥珀色が良い感じ。
飲んでみました。おすすめ通り、ストレートです。
酒に弱い私にすると、40度はやはりちりつくような強みがあります。
確かに電気とイメージは重なるかもしれません。
一方で、様々なミックスによるせいか甘い味わいがあり、優しさも感じられます。
神谷バーでは、チェイサー代わりにビールを勧めているそうですが…甘くてアルコールが強い電気ブランと、アルコール度数が低めで苦いビールが合うということなのでしょう。
私は塩気のあるおつまみが合いそうかなあと思いました。
たまたま近くにあったチョコレートを食べましたが、甘い×甘いで少し合わなかったかな。
また、飲んだ後に顔が熱くなって少し酔った感じはあるのですが、後には全く残らずすっきりしておりました。
特に睡眠にも悪影響しなかったようです。流石ブランデー。
せっかく買ったので、たまに飲んでちびちび減らしていこうと思います。
正月の浅草寺(1月4日)
1月4日が正月かというと微妙なラインですが、まあ広義では正月でしょう。
何にも正月気分を感じていなかったので、「敢えて人混みに行こう」と思い行ってみました。
ただ、覚悟していたよりも人は少なかったです。(これでも十分多いですが)
もっとぎっちりで動き回れないかなと思っていましたが、雷門から浅草寺の参拝所まで5分ほどで到達できました。
ただ参拝の列はけっこうできていたので、そこから更に待つようです。
私は初詣そのものには何の興味もないので、奥まで歩いてすぐに引き返しました。
今年はあまり干支も意識していません。
ネズミキャラは二大巨頭のミッキーとピカチュウがいますが、あまり見かけませんね。
奥まで到達しても、それなりの混雑といった程度です。
外国人もけっこういましたし、若者も多いですね。
なんだかんだ、みんな初詣には行くんですね。
おみくじも相当な売れ行き。1個100円とはいえ、これだけの人が引いているとそれなりの売上になるでしょう。おみくじの売上は非課税なのかな。
写真には写っていませんが、露店が非常に多かったですね。
チョコバナナ、アユの塩焼き、串もんじゃ、タコ焼き…種類も増えたものです。
お隣、浅草神社もそこそこ混みあっていました。ここは元々狭いですしね。
境内(?)には熊手などを売る露店が所せましと並んでいました。
一本通りを外れると、それなりに空いていました。
「浅草メンチ」や「大黒屋(天ぷら)」は大行列ができていましたが、それ以外はお休みの店も多かったですね。
ついでに秋葉原電気街にも寄ってみたのですが、こちらは圧倒的に人が少なかったですね。
むしろ普段の方が多い気がしますが、まだ皆さんが実家から戻っていないのでしょうか。
秋葉原のある店舗の福袋は、アニメ作品ごとに売られていました。
なるほど、そういう売り方もあるのかと少し納得。
というわけで、正月っぽさを求めていきましたが、何かあまり実感しませんでした。
世の中への興味関心が薄れてきているのかもしれません。老化の第一歩かな。
正月は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし