SNSによって、誰もが実名でも匿名でも情報発信できる時代になりました。
それ以前にも、ブログや掲示板での発信はありましたが、発進のハードルが大幅に下がり、そこにスマホの普及なども相まって、加速度的に情報発信が盛んになりました。
一方で、目にしたくない情報も日々大量に上がっているのは、何が悪いんでしょうね。
バカッター(バイトテロ)事件から7年
Twitterがバカッターと呼ばれて久しいですが、最近は炎上を見ることも少なくなった気もします。
もしくはあり過ぎてわざわざ話題にならず、私の耳目に触れないだけかもしれません。(炎上なのに話題にならないというのもよく分かりませんが)
バカッターですが、古くはコンビニアルバイトがアイスケースに入ったり、蕎麦屋のバイトが悪ふざけしたりことで話題になりました。
多くの場合にバイトの若者が主犯だったため、バイトテロとも呼ばれました。
蕎麦屋の件は、起きたのが2013年で、もう7年も前だったんですね。
残念ながら当該店も倒産し、学生も大した責任も取らされなかったようです。
SNSの使い方研修はおかしくないかな
で、こうした件に対してよくある話が、「SNSの使い方について研修」といった解決策・予防策が取られるということ。
ですが、そもそもアイスケースに入るような知能に問題があって、そこを(治るか分かりませんが)どうにかすることが本来の目的です。
アイスケースに入るのが犯罪かは分かりませんが、「犯罪をするな」が目的であって「犯罪をネットに上げるな」が目的ではありません。
SNSが悪いのではなく、使った人が悪いだけ。
ナイフが悪いのではなく、刺した人が悪いだけ。
むしろネットに公開してくれたからこそ分かったわけで、仲間内でやっていただけならば、分からないまま不衛生な環境に晒されていたわけで。
Twitterが「バカ発見器」とも揶揄される一因となっています。
こじらせた承認欲求のせい?
一方で「SNS(ネット)に公開すればウケるんじゃね」的な思考が無ければやらなかった迷惑行為もあるかもしれません。
「こんなことやっちゃいました!(いいね貰えそう)」という感じですかね。
この辺は古くはニコニコ動画、今ならYoutuberの「〇〇してみた」(私からすればくだらない行為)の延長上にあるのかなあと思いますが。
ネットという発信環境があるがゆえ、ということもあるんじゃないでしょうか。
例えば、誰もいないのに目の前に大金が置いてあれば、魔がさしてしまうこともあるかもしれません。
環境によって影響を受けるということは多々あるでしょう。
もう一方で、ブログを書く人なら分かると思うのですが、マイナスの出来事でも「これもブログのネタになるな」と思うこともあるんじゃないでしょうか。
ブログではなくても、失敗談も面白いネタ話として友人に話せるとか。
そういう「ある意味おいしい」という思考は、私も理解できます。
SNSの場合は言い換えれば、「いいねが欲しい」とか「話題になりたい」といった承認欲求。
それが肥大化すると、迷惑行為だろうと承認欲求を満たす行為としてやってしまうのでしょうか。
【参考:単なる愚痴を書き連ねた記事】
それでも迷惑行為とは一線引けないとね
ただ、自分が何らかの被害を受けて「おいしい」と思うことと、自分が迷惑行為をして「こんなことしてやったぜ」とは大きく異なります。
それが理解できないのが件のバイトテロであり、その他炎上する有象無象であり。
いずれにしても、迷惑行為を嬉々として行い、SNS・ネットに上げてしまう輩が一定数いるということは事実です。
法に反する行為は問題外として、それ以外にも配慮不足というかモラル不足というか、シンプルに言えばクズというか。
先日も「いちおう言っておくとブロガーの人はコロナウイルス関連の記事を書けばSEO的にチャンスですよ」といった内容がTwitterに書かれており、かつそれに「さすがです!」といった反応が多かったところを見てしまい、一部のブロガーに失望したものでした。
幸い、私がフォローしていた方々はそれに対し批判的な意見を書いていたので良かったですが。
見なければ勝ちという時代かもしれない
まあこういうのも「見なければいい」というのも多々あります。
となると、見てしまう私が一番悪いというのも一つの可能性かもしれません。
情報過多の時代ですから、情報の取捨選択も個人に委ねられています。
Twitter自体は好きなんですけどね、日常的なこととか読書のこととか。
まあ不快ならブロックできるのがSNSのメリットですから、触れたくないものはこちらから切り捨てていくのがいいかもしれませんね。
その結果自分に近しい人ばかりが残って思考が偏ってしまうのでは?という話もありますが、情報の質というよりも共感や快・不快を求めるSNSで、思考の偏りまで気にしても仕方ないかなあと。
ブロックしきれずに不意打ちがあるのは、SNSでも現実でも一緒ですしね。
余談ですが「TwitterはSNSじゃない、ミニブログだ!」というTwitter社の公式意見は知っていますが、面倒なのでSNSとして例示しています。悪しからず。