コロナショックによって株価が乱高下、そこに石油関連やオリンピックやるやらない問題等も出て、乱高下というか急降下。
恐る恐る含み損を確認すると、思ったよりは軽傷ではあったものの、1年弱の給料分くらいは吹き飛んでいました。塩漬けておきます。
それはさておき、最近お金の使い方について改めて考えたのでつらつらと。
- 最近お金に関して見聞きした物事
- 一度使ってしまうと心理的ハードルが下がる
- お金を使うハードルはどんどん下がっている
- お金を使うハードルが下がった結果
- 今すぐこの場で10円稼げるか?
- 稼ぐハードルが下がるとモラルも下がる?
- まとめ:ケチでよかったと思う
最近お金に関して見聞きした物事
最近は動画公開により、動画への広告収入だけでなく、その配信者に直接お金をあげる、いわゆる投げ銭なんてのがあるらしいですね。
(詳しい仕組みは調べてませんが)
その投げ銭をみると、一回のライブだか放送だかで、何千万円、果ては1億円集まりました、なんてニュースを見ました。
たかだか画面で観るものにそれだけの巨額が動くというのが、最近の時代の流れなのかなあと驚きと呆れの半々くらいで感じています。
で、今の若者(40代くらいまで含め)は金がないない言う割に、こういうところに金は使うし、多少は下火になったようですがソーシャルゲームに課金も結構しているように感じます。
一度使ってしまうと心理的ハードルが下がる
私もゲームなどやりますし、サブスクリプションサービスもいくつか使っていますが、やはり「一度支払ってしまうと、大きく心理的ハードルが下がる」というのがあると思います。
月額制サービスが分かりやすいですが、最初にお金を払う前が一番抵抗があると思います。
しかし、使い続けていくうちに、それもそんなに気にならなくなるでしょう。
そして「月額サービス」というもの自体に慣れると、他の月額サービスにも手を出しやすくなっていきます。
これはソシャゲのガチャなどでも同じじゃないでしょうか。
最初は基本無料でやっていても、何らかの形で課金してしまった場合、その後はずるずると課金額が増えていくような。
ある日急に気がついて、止めたり後悔したりするんでしょうが。
お金を使うハードルはどんどん下がっている
昔々の現金しかなかった時代は、お金を使うには、原則お店に行かなければ使うことすらできませんでした。
しかし、今となってはクレジットカードやネット決済、更にはスマホ決済が浸透した結果、家でごろごろしながらポチポチっとするだけでお金が使えます。
着替えて外に出てお店に入って商品を手に取ってレジに行って会計しなくても。
それは当然便利なんですが、逆に言えばお金を使うハードルがものすごく下がっているということです。
お金を使うハードルが下がった結果
その結果が、バブルのようにネットで金が集まるということだと思います。
別にライブ配信の投げ銭で1億円稼ぐのは悪い事どころか新しいビジネスとして別にいいのですが、支払う側の心理があまり理解できません。
まあこれも内訳次第で、1万人×1万円なのか、100万人×100円なのかにもよりますが。
ただソシャゲの利益は、1割程度の課金層が9割程度の無課金層を支え、更に利益の大半は1%の廃人層と聞いたこともあります。
大金持ちが何百万円使おうとどうでもいいですけど、その辺の高校生で月に万単位でつぎ込んでしまっていたら、それはそれで問題というかネットの弊害だなあと思います。
今すぐこの場で10円稼げるか?
少し前に思っていたのが、「じゃあ今すぐ10円稼げるか?」ということです。
当然、どこかでバイトでもすれば1時間に1000円前後は稼げますが、今すぐここで10円稼げるかというと、かなり難しいです。
面接受けて、採用されて、働いて、翌月に何万円か稼げると思いますが、1か月はかかりますよね。
てなことを高校生くらいから考えていたので、たかが10円使うにも、「これを稼ぐには?」と考えて躊躇うことがよくありました。
私が銀行の営業だったころ、最高で1ヶ月当たりで数千万円の金利・手数料収入(収入なので利益じゃないですが)を得ましたが、それも長期戦の交渉の中でできたこと。
大人になった今でも、合法的に10円を”今すぐその場で”稼げと言われたら、不要品の売却くらいしか浮かびません。
何が言いたいかというと、たかが10円を稼ぐのだって、それなりの時間や労力をかけないとできないということです。
稼ぐハードルが下がるとモラルも下がる?
現代はネットビジネスもあるので、今すぐ10円稼ぐというハードルも下がってきています。
お金と言えるかはあれですが、適当なアンケートサイトで回答するだけでポイントやら何やら貰えますし、アドセンス系で稼げるかもしれません。
ただ、クラウドファンディングサイトなどを見ると、相変わらず乞食としか思えないプロジェクトもありますね。
フレンドファンディングなんて名乗っているPolcaも、Vtuberになるためパソコン買いたいから金くれとか、海外旅行行って金が無くなったから費用くれとか、まあ酷いですね。
プロジェクトの成否がどうなっているのかまでは知りませんが、こんなものがお金が集まってしまうこと自体が、正直怖いです。
こんなのでお金が貰えるんだという認識が広まってしまうことが。
そしてそれ以上に運営側が、こんなものをプロジェクトとして取り扱って公開していることに引きます。
これも払うハードル、稼ぐハードルが下がった結果(弊害かは分かりませんが)でしょう。
マスクの転売なども、ある意味では稼ぐハードル=売り場としてメルカリやヤフオクが一般化した弊害の一つと言えます。
もはやこれは資本主義ではなくて拝金主義ですし、ようやく違法行為として認定されましたが、少しモラルがあれば日用品かつ医療品の転売でぼろ儲けなんて、普通の感覚ならやらないでしょうね。
今回の件で、フリマ運営サイトには大した自浄作用はないことは分かりましたし。
まとめ:ケチでよかったと思う
愚痴に寄ってきたので、お金の話に戻します。
トータルで見れば、貧乏性・ケチで良かったと思います。
無料の範囲ならだいたいOKですけど、1円でもお金がかかるということには、一度冷静に見るクセが若いうちから。
逆に私の性格上、もしこれまでにソシャゲ課金や投げ銭を一度でもやってしまっていた場合、これまでの浪費は何十万円にもなっていたかもしれません。
そのおかげなのか、お金で苦労したこともほとんどありませんし、貯金もまあそれなりです。
自分への投資が必要ということもありますが、今の会社にいる限りでいえば、そこまで成長が必要でもありませんし、細々と生きていければそれほど必要ありません。
ここ数年はやや散財し過ぎてる気もしますが、総資産は(住宅ローンを除いて)増えてはいますし、明日クビになってもしばらくは食いつないでいけます。
それが駄目ならSuicideさ
(THE YELLOW MONKEY「TVのシンガー」より」