自分より怒ってる人って引きますよね。
先日、ショッピングモールを歩いていたところ、ふざけた小学校高学年~中学生くらいの小僧が走り回ってぶつかってきて、そのまま当て逃げしていきました。
痛えなあと思いましたが、すぐに父親らしきおっさんがその小僧を捕獲し、
「だから言ったろ!人にぶつかるだうが!」と、頭を平手で叩いてからの流れるボディブローをかましていました。
そこまで痛くもなかったですし、そこまで怒ったわけでもありませんが、そういうのって一気に冷めますよね。(まあ暴力がいけないという気持ちもあったのかもしれませんが)
怒っている人でも、自分より怒っている人をみると案外怒りは冷めるもの。
同情・共感を示すことはあっても、同じ出来事に同じように怒る複数人ってあまりいないと思うんですよね。
笑いや泣きは伝播すると思うんですが、怒りって不思議と連鎖しないというか。
だいたい、片方が「まあまあ」となだめるか、せいぜい「怒るのもわかるよ」くらいです。
お互いがお互いに怒っているとかは別の話です。
この習性を利用して、部下をかばうことがしばしば。
私は「よく一緒に謝りに行ってくれる人」という評判を得ているため、ミスの相談~謝罪に付き合わされます。
報告相手にもよりますが、部下がミスをして私が更に上の上司の元に連行する際も、私が必要以上に厳しめに言っておけば「まあまあ」的な話になります。
(人を選ばないと「お前の指導のせいだろ!」になりそうですが)
酔っ払い同士もそれに近くて、自分より酷い酔っ払いが目の前にいると、たいてい片方の酔っ払いの酔いは覚めていくんですね。
私は酔わないのですが、酔っ払いを観察していると、そんな習性にも気が付きました。
さて、冒頭に書いたおっさんについて。
最終的におっさんも酷いなと思ったのは、自分の息子を暴力でしつけることに夢中で、こっちに謝ることをすっかりお忘れの様子でした。
親子ともども、イマイチだなあ。