今回はタイトルそのまま、ドライブインシアターを初めて観た話です。
ドライブインシアターとは
主にWikipediaからなので、ソースが確実とは言えませんが、ドライブインシアターについて。
始まりは1930年代のアメリカ。思ったよりも古かったです。
当時はスクリーンこそあったものの、音声はスピーカーから直に流すというもの。
つまり、窓を閉めていては聞こえないので、開けておかないといけません。
その後、カーステレオが標準化されて、ラジオ波に乗せて流すスタイルになりました。
私が知っていたのもこの知識でした。
日本では、1962年に東京都砂川に出来たのが初めて。
その後は船橋ららぽーと辺りにもできたそうな。
しかしピークの90年代にも全国で20か所ほど。
昔はもっとたくさんあるのかと思ってました。
道理でうちの親父に聞いても行ったこともないわけだ。
そして「ドライビングシアター」でもいいのかと思ってましたが、ドライブ・イン・シアターのようです。
確かにドライビングだと、走行中に観る感じも少ししますね。
なぜ無くなって、なぜ再注目されたのか
ドライブインシアターのメリット(供給側&利用側)とすると、
・設置・維持管理費用が安い
・家族連れも問題ない
・1台いくらなので、皆で乗ってれば安い
逆にデメリットとしては、
・天候に影響される
・タダで観られてしまう場合がある
・夜しか観られない
デメリットが、単体のビジネスとしては致命的ですね。
それに立派な施設の「映画館」が揃ってくれば、みんなそっちに流れます。
2010年に最後のドライブインシアターがつぶれ、日本からは無くなりましたが、その後もイベント的には何度か行われていたようです。
そしてコロナ禍となった今、基本的にすべてのものが「密回避」です。
つまり、映画館なんて密室はなかなか受け入れられません。
そこでアウトドア業界が注目されているのですが、映画のアウトドアといえば、正にドライブインシアター。
車の中は基本的に知り合いなので、そこの密は仕方ないとして。
ドライブインシアターとあたい
私がドライブインシアターをちゃんと知ったのは去年のこと。
Do it Theaterという会社のプレゼンを聞く機会がありました。
通常のドライブインシアターもやっているのですが、そこで提案していたが「ワンランク上のドライブインシアター」。
通常の駐車場のような場所ではなく、夜景の綺麗なスポットなどで上演するというものでした。
値段については何も触れられていませんでしたが、貸し切りなので恐らく30~40万円はくだらないんじゃないかなと想像します。
それはさておき、古い映画くらいでしか観たことのなかったドライブインシアター。
一度くらいは体験してみたいなあと漠然と思っていました。
そこへ、この状況でドライブインシアターが行われると聞き、さっそく行ってみることにしました。
ドライブインシアターの様子
駐車場に入ると、ドーンとスクリーンが立っていました。
思ったよりも大きかったです。
まだ空も明るかったですね。
キッチンカーも数台出店していました。
普通のお店は当然ありませんので、こういうのが必要なんですね。
徐々に暗くなってきました。
機材セットはこんな感じ。
意外と小さなセットですが、基本はスクリーンとプロジェクターがあればいいので、こんなもんですかね。
普段の映画館では何も買わないのですが、今回はポップコーンを導入しました。
開演1時間前に着いたうえ、夕飯前でしたし。
ブレてスピード感のあるポップコーンですが、社内のドリンクホルダーに置いただけです。
あとは飲み物代わりにかき氷も食べました。
ブルーハワイって何年ぶりでしょうか。
夜も更けてくると、スクリーンも観やすくなってきました。
ドライブインシアター感想
さて、今回観た映画はこちら。銚子電鉄の「電車を止めるな!」です。
映画の感想はネタバレにもなりますので別途書くとして、ドライブインシアターの感想について。
まず、車の中なので何をやっても自由というのはありがたいです。
映画館だと、最低限ちゃんと座っている必要がありますが、適当に足を投げ出しても問題なし。
冷房の温度も自由でいいですし。
服は着てましたが。
音については、FM周波数を合わせて聞くもの。
もっと雑音とか入るのかと思いましたが、全くそんなこともなく、また今どきのカーステレオは(私は何もいじってませんが)十分な音質でした。
少しだけ、役者の口の動きと音がわずかに(0.5秒くらい)遅れてる?という感じがありましたが、気にならないレベルでした。
悪かったところ。
まずカーステのみの音ですので、当然ですが車のエンジンを止めると音声も止まります。
そのため、一度外にお買い物しようと思うと何も聞こえなくなるため、車内ではいいものの、それ以外では少し不便。
また、車内で2時間近く座っていると流石に疲れます。
ただ、これは助手席に移るなど自由にやって何とか調節していました。
あとは、私の車の問題なんでしょうが、時速表示やカーナビなどがライト表示されるので、暗闇の中ではそこのまぶしさが少し気になります。
エンジン掛けながら、時速・ナビの表示を全てオフにできるんですかね?
そして良い悪いの両面で言えば、1台3000円という値段設定(これは会場・主体によって違うと思いますが)。
私の車は5人乗りですし、アルファードなど7人で行けば一人500円以下というお値段です。
しかし、私はソロ活動なため、映画で3000円というお値段です。
ぼっちが悪いといえばそれまでですけどね。
まあ総じて言えば、そこそこの満足度はありました。
ひとりで「映画を楽しむ」目的だったら基本的にもう行かないでしょうが、イベント的なものであれば、また行ってもいいかもしれません。
皆さんも機会があればお楽しみください。
映画が売れないと、銚子電鉄も潰れちゃうしね。