「やめてみた」 わたなべぽん 著
やめたい…けど、またやっちゃった…やらなきゃ生きていけない…
でももうボロボロ…これで最後に……いや、あと一回だけ…
↑そこまでの経験はないんですけどね。
この本もそんな重たい話ではないです。
本の概要
30~40代くらい?の作者が夫との生活の中で「やめてみた」ことを漫画形式で書き連ねているもの。
家の中(炊飯器、テレビ、掃除機、ゴミ箱)、身の回り(メイク、服、コンビニ、スマホ)、心の中(人間関係、お詫び、充実感)など。
炊飯器で言えば、土鍋ご飯の美味しさや意外と時間管理ができるようになったことなどから、炊飯器をやめて土鍋にシフトしたというお話。
テレビで言えば、一日中つけっぱなしにしていたものを見たい番組だけ見るようにしたところ、会話やくつろぎの時間が充実したというお話。
感想
内容は、作者の方が「やめてみた」ことを書き並べているだけといえばだけなので、「そうですか」という感じです。
もうちょっと心構えというか、「断捨離」みたいな話しになるのかと思いきや、具体的な話でした。
それも含めて、元々無駄でしょとしか思えないエピソードや、なるほどと思いつつも私の生活には関係ないエピソードも多かったです。
特に2章は化粧・ファッションなど、どちらかというと女性特有の問題が多かったため、何とも思わず。
私が今の感覚のままに女性だったとしたら、ほぼ化粧なんてしなかったでしょうね。
って書くとそれはそれでまたいろいろ言われそうですけど。
ただそれでも改めて、「固定観念を捨てて物事を見つめ直す」きっかけにはなるかもしれませんね。
私の場合、無駄遣いが多いのですが固定的に何かを続けていることがあまりないので(飽きっぽいから)、「やめてみる」とすると、ひとり旅かゲームでも手放すことになるでしょう。
それはそれで新しい生活になるかもしれませんが、他にほぼ無趣味であることを考えると、本来の目的である生活の充実から遠ざかるような気もします。
ひとり旅を強制的にやめてみた、このコロナ禍ではお金の浪費は少し抑えられましたけどね。
ああスマホを見る時間はもっと減らしてもいいかな。
そこから始めよう。
Kindle Unlimitedの方は、今(2020年9月)は読み放題の対象内でした。
マンガ形式なので、20分程度で読めます。
将来の夢は「〇〇しないこと」
少し飛躍した話、または前にも書いたことがあるかもしれませんが、将来の夢って「〇〇したい」「〇〇になりたい」が一般的ですよね。
ただ私の場合、「〇〇をしたくない」「〇〇に困らない」といった、負の方向に考えることが多いです。
「お金持ちになりたい」(とは少し思いますが)よりも「お金に困らない」が良いですし、「幸せになりたい」よりも「そんなに不幸じゃなきゃいい」と思っています。
そういう意味では「〇〇をはじめよう」よりも「〇〇をやめてみた」の方が考え方は合ってるかもしれません、私の場合。