「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」 尾形真理子
試着室では、対応している店員さんを待たせたら悪いなくらいしか思ったことがありません。
あらすじと概要
オムニバス形式の小説です。
最初の3話は30歳前後の女性が主人公で、それぞれ高校の同級生、年上、年下との恋愛模様を描いたもの。
何らかの不満を抱えた恋愛生活(+日常生活)を送る主人公たちが、あるブティックで出会ったファッションを通じて、気持ちの変化の第一歩を踏み出していくようなお話です。
感想としては、今回はあまり書くこともないのですが…
まあアラサーのちょっぴり不満のある恋愛模様に、私がほとんど興味がないため、読んでいて退屈というのが印象でした。
物語もそんなに劇的な展開があるわけではなく、不満があったけど服を変えてみたら少しだけ前向きになったわ!的な印象です。
逆に、そういう薄味(悪い意味じゃないよ)の話が読みたい人には良いと思います。
オムニバスで1つが15分くらいで読めますし。
Kindle Unlimitedの対象なので読んでみましたが、私のような恋愛に興味のない30代おっさんが読む本ではなかったですね。
ファッションと気の持ちよう
服によって自分の気の持ちようが変わるというのはあると思います。
例えば私が上下スウェットでうろうろしていると「これは不審人物だな」と自分でも思って卑屈になりますが、とりあえずスーツを着ていれば「サラリーマン風」に見えるため、最低限の自信につながります。
かといって高い服や「おしゃれ」な服を着ようとも着こなせるとも思いませんし、「ファッションは自分を表現するもの」なんて意識も持てません。
ファッション用語も分かりませんし、着こなしなんてそれほど考えたこともありません。
その点で言えば、スーツは大抵の人が普通に着ている分には十分に見えるという魔法のアイテムのひとつだと思います。
また、私はどうも服を捨てられないので、かなり古いものも残されています。
いつか捨てよう、いつか捨てようとは思っているんですけどね…
いつ死ぬか分かりませんし、少しは整理しとこうかな。
試着が面倒
最近は、高い服(スーツとか)を除いては試着すらしなくなりました。
「試着していいですか」すら面倒なんですよね。
もっと言えば、最近は服を通販で買うことも多くなりました。
ファッション・アパレルもだいぶ不況のようですが、一方で単純な消費者側にしてみると、頻繁にセールが行われていて助かりました。
試着室が面倒になったら、本気でファッションに興味ないと思う。