年末年始の暇および無料体験ができるということで、Amazonのオーディブルに手を出してみました。
オーディブル、平たく言えば「本の朗読サービス」ですが、興味はあったものの手を出せずにいました。
が、年末だったかAmazonのAudibleが通常1500円/月のところ、2ヶ月無料となっていたので、試してみることに。
パソコン上でも聞けるみたいですが、スマホに入れてイヤホンで聞く方が多そうなので、スマホにアプリを入れてみました。
感想の前に商品の仕組みについて(2021年1月時点)。
月額1,500円を払うと、毎月1冊のオーディオブックが無料で手に入ります。
正確に言うと「1コイン」が付与され、これで本が1冊手に入るというものです。
これは好きな本を選べます。
また、毎月1冊フリーでダウンロードできる、ボーナスタイトルと呼ばれるオーディオブックがあります。
これは全て決められていて、1月は「劇場(又吉直樹)」です。
その他、ポッドキャスト(無料)チャンネルがいくつかあるようです。
貰える1コインとボーナスタイトル以外は別途有償です。
音声があるので当たり前ですが、一般的には紙の本よりも高くなっています。
例えば、「死とは何か」は書籍であれば2800円くらいですが、オーディオブックだと3500円です。
しかし、月額1500円で貰えるコインでは1コインで買えるという、変な価格構造になっています。
それで聞いてみた感想ですが…
まずはメリット。
思ったよりは、内容が頭に入ってきやすい印象です。
漢字の持つ力は強いと考えていまして、文字を見ただけで何となく意味が分かります。逆に言えば聞いただけでは分かりづらいかと思いましたが、普通の文章であれば、そんなに難しくもないため、意味はだいたい伝わります。
また、当たり前ですが、何か作業しながら、歩いたり電車に乗ったりしていても、視界を奪われないというのは利点だと思います。
逆にデメリットについて。
まず上に書いたように、価格帯がどうしても高めです。
1冊は1500円で買えるとはいえ、それ以外はやはり人件費分がかかっています。
また、セリフがあるようなオーディオブックでも基本的に朗読する人はひとり。
なので、どう考えてもオッサン声なのに『チンピラ「なんじゃ、ねーちゃん」OL「ちょ、ちょっと…やめてください…』みたいな一人芝居は、若干の違和感がありました。
普通に読んでればいいんですけど、無理に高い声出すのが特に。
あと個人的に関西弁などがあまり好きではないのですが、特に非ネイティブの朗読者の関西弁が出てくるシーンがあって、これまた違和感。
(これは朗読者によって違うのかもしれません)
また、文章によってはクドく感じることがあります。
文章でも「あぁ、これクドイな」と感じることを、朗読されるとさらにきつく感じるということが分かりました。
これでオッサン声でラノベなんて聞いたらどうなるんでしょうね。
あとは、どうしても時間がかかること。
2倍速でも聞けますが、大した内容じゃない部分も丁寧に読み上げるため、普通に本を読む時間の1.5倍近くはかかる印象です(といっても、オーディオブックで聞いた内容を、紙の本で読んだことがないので比べられませんが)。
上で例示した「死とは何か」は24時間35分かかるそうです。
24時間分朗読データがあると考えると、結構読むほうも辛そうですね。
というわけで、メリット・デメリットがありますが、毎月固定で1500円払うほどは要らないかな、という印象です。
ジムに行っている頃であれば、聞きながらトレーニングなんてこともできたんでしょうけどね。
1500円あれば、1~2冊くらい本買えますしね。
今後、もっとオーディオブックが普及していけば、規模の経済が働いて安くなるかもしれませんが…