先に言っておくと、飲み会がそもそも好きではないので、オンライン飲み会は好きではありませんし、オフィスも好きではありません。
ZOOMに足りないと思っていた機能
ZOOMが流行り出したころ、こんな記事を書きました。
要点だけ書くと、
- ZOOMは多対多の自由なコミュニケーションに向いていない(司会が仕切れば可)
- ブレークアウトルームは、完全に分断される
- 距離の概念が欲しい
その時に描いたイラストでは、こんな感じ。
最近は、ほとんどこの要求を満たすサービスも始まっていたので、試してみました。
バーチャルオフィス「Ovice」を試す
今回試したのが、Oviceというサービスです。
オフィスとヴァーチャルを掛け合わせた造語だそうです。
ざっくり言えば、昔のMMO(今も?)ゲームのように、会社ごとのURLに割り当てられたネット上の広場に皆が集まり、そこではマウスクリックで自由に移動ができるのです。
↓↓の画像で言えば、丸いアイコンがそれぞれのアバターとなっており、近い人同士は会話ができますし、個室化もできれば、文字チャット、ファイル添付も行えます。
(Ovice HPより)
そして、一定の範囲内の人はボイスチャットが可能になり、お互いの声で会話もできます。
近くに行けば声が聞こえ、少しだけ遠ざかると声が小さくなり、離れると全く聞こえなくなるという、リアルな広場と同じような構造になっています。
なので、画面上離れている人の近くをクリックして近づき、声で話しかける…というような、リアルなオフィスに近い形の使い方もできます。
また、ZOOMやWEBEXと異なり、一人が話すと全体のマイクがオフになるのではなく、双方向に音声が出っぱなしになるので、同時に2人以上が話すことも可能です。
広場の絵は単なるイラストなので、オンライン飲み会なら飲み会っぽい雰囲気もできますし、オフィスとして使うならオフィスのような、はたまたイベントの時はステージ付など、カスタマイズもできます。
(Ovice HPより)
使ってみた感想
私が先に書いたZOOMの課題部分は、これでほとんど解決ができます。
また、ブラウザで起動するためアプリも不要ですし、そこまで通信も食わないそうです。
一方で少し不便だったのは、PCのスペックは最低限必要ということです。
これは、未だにHDD&第五世代くらいのcorei5を使っていた当社PCが悪いのかもしれません。
通信量を食わないと言いますが、画面上で離れた人とは通信が切れているということだそうなので、逆に言えば音声だけのつもりでも、ZOOMよりは大きく通信を食うんじゃないかなあと思います(これは未確認です)。
Oviceの運営会社は、実際にこのサービスをオフィスとして、リアルオフィスは持っていないそうです。
ただ、そこまで割り切って使いこなせるのは、それなりにITリテラシーを持った人が揃っていて、かつある程度、面白いことが好きというような社風が必要でしょう。
「ブラウザって何ですか?」レベルがごろごろいる当社の強者達は、ヴァーチャルオフィスと言った時点で話が理解できないと思います。
オフィス利用よりも、イベントや飲み会の方が使いやすそうかなと感じました。
飲み会でも、ブレークアウトなどを駆使するZOOMと違って、クリックするだけで席がえも簡単ですし、話も双方向で可能です。
ただ、無料プランはお試し期間中しかないので、月額または週額が必要になります。
何かオンラインイベントがある時には使ってみたいですが、知らない人同士でいきなりこのサービスを使うのは、結構ハードルが高いような気もします。
とはいえ、東京にオフィスを構えるよりは、こんな感じで十分という会社もあるんじゃないですかね。
文章で書いても伝わらないと思うので、興味のある人は試してみてください。
ステマっぽくなったので最後に悪いところをもう1つ書いておくと、こういったサービスが普及したら最後、オンライン飲み会などが増えそうなので、少なくとも基本無料のような展開はやめてほしいですね。
会話で思い出したけど、クラブハウスってもう流行ってないんですかね。
セカンドライフと同じ匂いがしましたが、あれより遥かに短命だったのか?