久しぶりにキャッチボールをしました。
もう何年振りでしょうか。
思えば、いろんなことに匙を投げて来ましたが、物理的に何かを投げること自体が、大変久しぶりです。
日常生活で、何かを投げることってあまりないですよね。
人間(と、一部の類人猿系)くらいしか「投げる」という動作はしないと聞いたことがあります。
投石、手斧、槍、いろんなものを投げられたからこそ、足も遅く翼も牙も無い人間が、自由に走り回る獣や鳥たちを捕食できたわけです。
と、そんな古代の妄想はさておき、投げる動作も久しぶりにやるとなまっているものです。
更に言えば、実家の物置から掘り起こしてきた、何年も使われていないグローブもなまっているので、カビこそ生えていませんでしたが、ガッチガチに固まっている上に、ポケットがつるつるで捕球の難易度が異常に高かったです。
それでも、軽くキャッチボールをして汗でも流そう…と思ったのですが、相手が私以上に下手過ぎて。
貧弱なボディから放たれる投球は、3mほどの距離の私のところにようやく届くかどうかの勢いで、5m離れると確実に届きません。
この人が古代にいたならば、確実に餓死or集落の厄介者扱いだったことでしょう。
私自身、別に決して上手いわけではないんですし、肩は中学くらいからボロボロなので、大したことないんですけどね。
というわけで、キャッチボールをしたいという希望はかなったのですが、まともに3往復も続かなかったため、かえってストレスになった気もします。
流石に壁相手にボールを投げ込むわけにもいかないですし、そもそもそんな手頃な壁もないですし。はてさて。
少しだけ音楽の話。
「↑THE HIGH-LOWS↓」の「夏の朝にキャッチボールを」という歌があるのですが、中学くらいに初めて聞いたんだったか。
今でも大好きな曲で、イントロのギターも歌詞も雰囲気も気に入っています。
夏の朝にキャッチボールをできるような、そんな自由があれば十分なのかもしれません。
ひとり暮らしも長くなると、それだけでも価値があるように感じます。
そんなわけで、初夏の真昼間に不完全燃焼なキャッチボールをした話でした。