前回までのあらすじ。
ガジョった。
今回は、その雅叙園内にある有形文化財の「百段階段」に登ってきた話です。
百段階段について
百段階段は、ホテル雅叙園東京の中にある、その名の通り「階段」です。
目黒駅からホテル雅叙園の正面口を目指してホテルに沿って歩くと、かなりの急な坂を下って行きます。
そのような立地にあるため、中の施設も廊下ではなく階段にしないと、うまく土地の活用ができなかったようです。
なので、通常100段も階段があれば、3~6階建てくらいになりますが、最上階が1階という造りです。
そんなわけで、百段階段は廊下の代わりとも言えるため、両サイドにそれぞれ部屋が存在しています(合計6個)。
私が素手で描いたイラストも参照ください。
ちなみに常時解放しているわけではないようで、今回も「こだわりのモノづくり」という展示会を百段階段でやっている、ということです。
入場料は1000円~。
ただ、展示自体はそこまで多いわけではなく、百段階段の施設がメインという印象です。
登っていきます
というわけで、百段階段の下からスタートしました。
1段1段はそれほど高くないので、一番上まで見渡せます。
階段そのものは比較的普通ですが、天井にはこんな絵が描かれています。
それでは、部屋(●●の間)に入っていきます。
●●には、主な画家の名前が入ることが多いようです。
一番下の「十畝の間」から始まりますが、以前は料亭の個室としての機能があったそうです。
部屋はだいたい畳敷きで、和風です(まあ当たり前か)。
どの部屋にも、天井が格子模様で凝った造りになっているのは共通でした。
一番下なのに十畝の間が最も豪華な部屋らしく、金ベースでした。
また、螺鈿(貝殻と漆)による作品が部屋の随所にちりばめられていました。
中尊寺金色堂で見たときも思いましたが、螺鈿は綺麗ですね。プリズム的で。
部屋にはそれぞれ解説が置かれています。
天井がや螺鈿だけではなく、床柱なども作品と言えるでしょう。
障子の格子とかね。
天井のジャンルも様々ですが、花鳥風月って感じですかね。
美人画なども後程出てきますが。
違う部屋には、一本の木から削りだされた立体的な大作もありました。
けろ隊も思わず記念撮影です。
以下、写真を並べていきます
以下、写真を並べていきます。
正直に言えば、どれがどの部屋かすっかり分からなくなってしまいましたので。
総じて手の込んだ部屋ですね。
謎の階段だけの空間もありました(ここは6部屋にカウントされてません)。
そして登り詰めた
眺めながらのんびり歩いていると、30分以上かかりましたね。
というわけで登り切りましたが…
百段階段と言いながらも、最後は99段で終わりです(ネタバレ)。
100=完璧なモノとなってしまうため、常に上を目指す的な意向から、当時より99段で終わりとしているようです。
ありがちな話ではありますが、小粋な感じですね。
初めて行ってみて「階段メインって何だよ」とは思ったのですが、なかなか楽しかったですね。
お近くの方は、ここだけでもぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
遠くの人は泊まれば入れるんじゃないかな?
コロナ禍で人数制限などはあるかと思いますが…