今週のお題「叫びたい!」
今週のお題「叫びたい!」について思うこと。
タイトル通りなんですけど、たぶん叫んだことってないんですよね。
意識的にはもちろんですが、無意識的にもありません。
何かがぶつかって「いてっ」くらいは言いますが、恐らくデシベルを計測したら微々たるものでしょう。
叫びたいと思うことも、これまで恐らくありませんでした。
不眠がピークになった真夜中に「ア゛ア゛ア゛アァァ…」みたいな奇声を上げたことはありますが、音量としては大したことはありませんし、ハァハァ…に近い感じなので、叫ぶとは違う感じですし。
元々、声変わりをした中学生くらいから低音のせいか声が通らなくなり、人と話すことが面倒になりまして、更には声を発することを避けるようになりました。
そんな20年を送り、最近はコロナで人と話す機会が更に減ったのもあって、最近はゲームしながらひとり言を収録するようになったのかもしれません。
そんな私ですので、「叫びたいこと」がある人は少し羨望があります。
特に無意識の場合は、そこまで感情が動かされているということの証左なわけですし。
(そして無意識に叫んじゃうような時点で、少しの羨望以外には多少の侮蔑があります)
ホラーゲームごときでは、全く動じることがない、というより動じることができません。
とはいえ、人の叫びなんてあまり聞いていて気持ちいいものではありません。
ひっそり静かに暮らしたいタイプですので、工事の音だろうと重低音だろうと、基本的に音量は程々が好きなのです。
声のでかい人(押しが強いという意味ではなく、声量的な意味で)は、あまり近づきたくないですね。
叫び関連でひとつ。
そういえば、小学生くらいの頃に「ムンクの叫び」がかなり流行りました。
作品自体は今調べると1893年ということで100年以上前ですが、なんで小学生の頃(1990年代)に流行ったんだっけ?
ムンク展でもあったのか、テレビやCMにでも使われたのか…?
前にも書きましたが、ムンクの叫びは、絵の人が叫んでいるのではなく、自然の声なき叫びにおののいた人を描いた作品です。
大人になって見返すと、確かに背景の不気味さ(+この人物の不気味さ)は、人を不安にさせる作品だと思います。
善し悪しや好き嫌いは別として、感情を動かす作品ですね。
やや無理やり繋げましたが、結局叫びとは何らかの感情の大きな揺さぶりを表現する一つの手段と言えます。
熱意、情熱、歓喜、憤怒、絶望、悲嘆、怨嗟…
感情を安定させたい私としては、他人の分も含めて「叫び」とは無縁の生活を送りたいなあと思います。