今回は早々に、有言実行です。
1週間ほど前に、今年行きたいアート記事を書きましたが、そのひとつ。
「ジャポニスム(略)」を観てきました。
場所は千葉市美術館。相変わらず鉄道でのアクセスはやや不自由です。
【公式ウェブサイトはこちら】
さて、ジャポニスム。
19世紀に起こった浮世絵などを中心とした日本画のブームだそうです。
日本が開国し明治維新を起こしたとき、国内に欧米文化が一気に入ってきました。
同時に、日本という国が世界(欧米列強)に知られることとなりました。
その中で日本特有の浮世絵というものが世界に与えた影響を中心にまとめた展示となっています。
初めて?今回はいくつかの展示が撮影可能になっていました。
他の展示会でよくありますが、何回か来ている千葉市美術館では初めてのような気がします。
そんなわけで感想を書きながら、作品をいくつかぺちぺちと張り付けておきます。
読みづらいかもしれませんが、交互に見てね。
ただ、写真を撮影すると電灯が反射してしまって、イマイチなんですよね。
あの葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の写真↓↓は、ばっちり「非常口」が映ってしまい、津波から逃げる人みたいになっています。
反射は生で見ている分には気にならなかったです。
さて、展示内容などについて。
日本画(浮世絵)はゴッホかピカソが言うには、抽象的な作画ということです。
江戸の街中、特に日本橋や浅草橋辺りを描いた絵が多かったのですが、こうした絵はけっこう描き込まれていて抽象的でもないかなと思ったのですが…
浮世絵の人の顔(特に女性)はほぼ全員同じ顔にしか見えません。
作者が変わっても、女性はほぼ同じような顔をしています。
これは「人気があって現代にも残っている作品」が同じ作風なのか、当時の浮世絵師の暗黙のルールだったのか、江戸の女性たちが同じ顔をしていたのか…
ジョジョを全く知らない人に第一部を見せたら「北斗の拳と何が違うの?」と言われましたので、当時の人からすれば、描き分け&見分けがついていたのかもしれませんが。
気に入ったというか、気になった感想など。
まず、波しぶきの絵って描けるのはすごいなあと思いました。
先ほども画像を貼った「富嶽~」での葛飾北斎もそうですけど、この下の絵も岩に飛び散る飛沫の様子がいいなあと感じます。
ちなみにこちらは日本画ではありません。
下は、歌川なんとか(広重じゃなかった気がする)さんの絵です。
波の描写と渦の描写はありますが、上の絵に比べると止まっているように見えます。
まあどっちがいい悪いの話ではないんですけどね。
何個か眺めていて、歌川広重の絵が好きだなと思うようになりました。
線はシンプルなのに写実的な部分もあってそのバランスがいいのかもしれません。
あとは色使いですね。
ひとつひとつの色に、落ち着きと鮮やかさがあるように感じました。
雨の絵も不安になるような部分もありますが、それでも色合いとデフォルメ感がいいですね。
この間、たまたま渡った亀戸天神の橋。
現存しているのは当時のものと違うとは思いますけどね。
ハイドさんが描いた日本の母子の図。
これも落ち着いた色合いで、何となく気に入りました。
荒木飛呂彦が描いたと言われたら、ちょっと信じてしまうかもしれない。
日本画を中心とした企画展にはあまり行ったことがなかったので、浮世絵を眺める機会があって良かったです。
そんなわけで、2022年1回目の美術・アート系鑑賞でした。
まだまだ続けていきたいですね。