奢り奢られ、驕って奢る。
ネットニュースにて、AV女優が「男が全額奢るのは当たり前」みたいなことを言って炎上したなんて記事をみました。
まあ金銭感覚と羞恥感覚が全く異なる人の考え方はよく分かりません。
人前で裸になれる人の気持ちは、恐らく一生分からないんだろうなあ(軽蔑などの意味ではありません)。
さておき、その中で「女性は化粧品やファッションにお金かかってるんだから云々」という、ずいぶん懐かしい論調を聞きました。
今でもこういう人っているんですね。
しかしながら「今どき、女性に対して男性が奢る…という考えは古い」と言いますが、それでもまだ根強いように思います。
私の基本的な考え方で言えば、
- 私より年下
- 収入が私の方が多いことが明らか
- (同じ職場なら)私より役職が下
- 相手が何かでおめでたいとき
- 自分から誘った
などの条件をベースに、総合的に判断して、男女問わず奢るようにしています。
なので、最近よくパートタイマーの女性(少し年上)とディナーに行くのですが、そういう時は私が全部出すようにしています。
彼女は最近、パートタイマーにあるまじき職場内で責任ある仕事をしているため、部署は全く異なる私が、労いの一環として食事に誘っています。
後は私が最近孤独を拗らせた時期があったため、それを紛らわすのにも付き合ってもらっています。
ただ相手が女性だと「この人、奢ることで私の体が目当てなんじゃないかしら!」と思われてしまうのでは?という、『相手が被害妄想をしている被害妄想』にとらわれるので、そこの判断は難しいですね。
一方で、私とほぼ同じ役職の2〜3歳年下というのは、年収で見てもせいぜい数十万円くらいしか差がありません。
手取り額で言えば、更に差が縮まって微々たるものです。
(もっと言えば、私の残業が長いせいで年収が上回っているようなもの)
更にその相手に、共働きや実家暮らしという条件が乗っかると、私より世帯収入や可処分所得は遥かに上になる訳です。
私も一人暮らししているせいで、ローン代や水道光熱費、マンション管理費等々で、年間200万円は下らない額を負担しているわけです。
もちろん実家に住んでたら多少はお金を入れると思いますが、200万円は入れないでしょうしね。
少し話が逸れましたが、2~3個下くらいだと、内心は疑問を持ちながらも奢ることが多いですかね。
全額奢りはないですけどね。6:4くらいの割合で。
一方で、中年にもなると(性別問わずですが)若者には奢りたい気持ちもわかるんですよね。
おっさんに付き合わせてる感覚もありますし、誘われた場合でも「(こっちが払うことに)まあ多少は期待しているだろう」という深読みもあります。
内閣府男女共同参画局の一昨年のアンケート調査では「デートや食事のお金は男が負担するべき」と答えたのは男性37%、女性22%だったそうです。
まあ前提となる条件(相手、場所、タイミング、好意度など)で全く異なる回答になりそうですが、男性の37%は自分で払いたいようですね。
とりとめのない話になってきましたが、性別はどうでもいいけど、それ以外の条件次第では私も「自分が奢るべき」と考えることがあるなあという話です。
逆に、私は相手がどんなに目上でも「お前が奢るべきだろ」と思うことはほとんどないので、その点は我ながら卑しくなくて良かったなあと思います。
単に人に借りを作りたくないだけなんでしょうけどね。
でも、例えばいいとこの社長に銀座の寿司(発想が貧困かもしれない)に半ば強制で連れて行かれたら、「お前が奢るべきだろ」と思っちゃうでしょう。
結局は、相手と自分の関係性次第なので、性別だとか立場で「~~べき」と固執したり、半ば強制したりするのが良くないって話ですよね。
余談。
「男女じゃないと行きづらいけど行ってみたいところ」があって、「お金出すから一緒に行かない?」と社内の若手に言ったら、「それがパパ活の始まり」と言われました。
あぶねえ。