何も見えず、ただただ進んできた。
それに疲れて、ふと立ち止まってしまう。
眼前には地平が広がり、陽炎のように揺れて見えるのは涙のせいかもしれない。
振り返ってみると、そこには道ができていた。
これまでの道程が新たな道となっていた。
自分が切り開いた道。
誰かが続いてくれるかもしれない。
誰もついてこないなら、それは自分だけの道。
自分だけの道なら、誰も気にせず振り返れる。
たまには、戻ってもいい。
自分は、自由だ。
過去の自分が今の自分を作り、未来の自分になっていく。
過去を振り返ることは、未来を描くことにつながる。
それが例え霞んでいたとしても、道は続いていくのだ。
…という話ではなくて、物理的に時々振り返ろうぜ、背後を気にしようぜという話です。
振り返る①
最近、ほとんどの若者~サラリーマン辺りは無線イヤホンを耳に突っ込んで歩いているように感じます。
それで当たり前のように歩きスマホをしているから、人流が戻ってきた昨今、かなり駅の中で危なっかしい人が増えた気がします。
人混みでも流れができていればいいんですが、そういう人って前後を全く気にしないので、急に目の前で立ち止まることも多いんですよね。
個人的には、イヤホン&歩きスマホでふらふら歩いている人はぶつかってもいいと思ってますが、こちらも多少のダメージを受けるもの。なるべくなら避けたい。
一方で、私も最近、音声メディアを聞きながら歩くことが増えてきました。
ラジオ、ポッドキャスト、Amazonのオーディブルにも再加入しました。
そうすると、前は見ているけれども、後ろの人の足音や気配に鈍くなったように感じます。
なので、右左折するときの巻き込み事故(歩きだけど)や、立ち止まるときも注意しなきゃなあと。
やっぱり目視に勝る確認方法はないので、振り返ることを心掛けております。
振り返る②
それとは別の「振り返る」話。
旅先でも、なるべく振り返るようにしています。
結構、街歩きや観光地などを歩いているときに、振り返ると違った景色が見えることがあります。
分かりやすく言えば、上り坂を下から上がっていくときと、上り終えて振り返り坂を見下ろすと、全然景色が違いますよね。
ただの道やビル・住宅街ですら、前だけ見ていると素敵な景色を見逃すことがあるなあと。
行きと帰りで同じ道を通るとしても、時間帯によって全然違う印象を受けることもあります。
具体的に言えば、太陽の位置や街頭、お店が開いてる・開いてないなど。
なので、時々振り返ってみて、そこでいい景色に会えたらいいなと思ってます。
旅先で忘れてしまうこともありますので、こうやって書いて再決意するのです。
ただし副作用として、急に振り返ったり写真を撮りだしたりと、見た目は怪しくなりますけどね。
景色を多面的に見る癖がつけば、ビジネスでも多面的思考が身について役に立つのです。
いや、それはないね。
過去の「振り返り」記事