Switchゲーム紹介のコーナー。
今回は「7 Days to End with You」です。
私はNintendoSwitchですがSteam版もあるようなので、キーボードとマウスの方が操作相性がいいと思います。
なお、今回はネタバレを含みますのでご了承ください。
ゲームの概要
私=プレイヤーは「観測者」らしいですが、便宜上、記憶を失くした人=主人公、赤髪の人=女性としておきます。(性別も決まってないっぽいです)
主人公は記憶を失い、目を覚ますと女性が目の前で心配そう、そして目覚めたことに嬉しそうにしています。
しかし、何を言っているのかは全く理解できません。
以降は、家の中の様々なものをクリックして表示される会話を中心に、何を話しているか訳していきます。
話された言葉は、自分で辞書登録することができます。
「この記号の羅列は、きっとこんなことを言っている」というのを自分で登録していけば、会話にその翻訳が表示されます。
何度も同じ言葉が使われれば、多少は意味が分かるようになっていきます。
また、時々ヒントをもらうことができます。
例えば、右下の単語は人が話している絵なので「話す」ということ?など推察できます。
なお、2周目以降のプレイでも辞書登録した文字は引き継がれますので、1周目よりは内容がわかっていきます。
プレイ動画はこちら
こちらが私が最初にプレイした時の動画です。
全く要領がつかめていないので、手探りにもほどがあるくらい、手探りです。
感想など
ゲームシステムとしては、クリック&会話のアドベンチャーですので、それほど特筆すべきはありません。
ドット絵が荒すぎて何が表示されてるのかよくわからないことが多かったかな。
逆に設定は斬新で、言語が分からないというのは珍しいですね。
RPGで言葉が通じない街に来た、とかはありますが、割と簡単にどうにかなりますし。
それにしても、言語不明がここまで苦労するとは。
表音文字か表意文字なのか?とか、文法はSVOの順なのか?とか、全く分からないので、最初のプレイではよく分かりませんでした。
ゲームなのでボディランゲージもないですしね。
まあ結局、動詞・名詞なども明確な区分はなく、あくまでニュアンスから雰囲気で読み解くのが正解です。
例えば下の会話では、私の解釈的には「言葉を覚えさせるのは失敗したみたいね」という発言です。
苦労しましたが、もう少しヒントがわかりやすくてもいいかとも思いました。
ただ、物語は何となくわかりますし、斬新なゲームシステムでいつも使わない頭を使うような気がしました。
なお、ゲーム内に明確な正解は示されないので、あくまで自己解釈しかできません。
そうした後味の悪さも含めて、面白かったです。
エンディングについて
7日間ですので、全力でプレイすると1時間もかからず終わります。
ただ、ある程度でもストーリーを理解するのに3周くらいかかりました。
エンディングまでは、ほぼ一本道ですが、隠し部屋発見フラグ&最後の選択単語で、少しストーリーが分岐するようです。
3周やってエンディング分岐が分からなかったので、ネットでカンニングしました。
単語の意味を全部登録し、エンディング条件をみてクリアしましたが…
以降は本当にネタバレです。
ゲームの設定・考察など(ネタバレ)
言語を解析・解釈し、かつ別エンディングを見たうえで改めて考えてみると、薄気味悪い設定です。
以下は私個人のこのゲームの解釈です。
主人公は戦争で活躍したものの、死亡してしまった。
女性は主人公と恋仲であり、恋人の死に絶望したものの、錬金術で主人公を生き返らせることにした。
その材料は大量の人間の死体で、女性は殺人を繰り返している。
主人公は7日間程度しか生きられないので、見た目は再現できたものの、記憶はほとんどない。(見た目も違うのかもしれない)
それでも女性は喜んでいる。
しかし、主人公はこれまで何度も生成されており、1日目に女性がベットで待ち構えていたことや、プレイ周回するたびに錬金術部屋の「■」印が増えていることからも推測できる。
つまり女性は、大量殺人→主人公生成・復活→7日後死亡→大量殺人を繰り返している。
新聞記事によると主人公の死は5月ころであるが、ゲーム内カレンダーは1月。
1~2周しただけでは言葉が分からずに悲恋の物語なのかなと思ってましたが、たぶんこんな解釈であっているでしょう。
可愛い顔して、えげつないことをしてくれるぜ。
しかし、この女性もこの行為自体を「罪」と表現している節があります。
殺人を犯してでも主人公に会いたがる。
それがこの世界では罪なのかは分かりません。
物語の解釈は人それぞれですからね。
過去ゲーム紹介記事