京都の旅シリーズ(2023)。
今回は京都の臨済宗大本山、南禅寺です。
寺に行った感じはしない。
南禅寺について
南禅寺は、京都市左京区にあります。
最寄り駅は、蹴上(けあげ)駅。近くには平安神宮、京都市動物園など。
私は清水寺から歩いていきましたが、小一時間はかかりましたね。
その日の朝は稲荷大社を踏破してましたし、そんな疲れた体で歩くもんじゃあない。
道中に何回か、南禅寺まで300mというのを見ましたが、どこを基準にするかで異なるようです。
この交差点を入口と言えなくもないです。
ここから数分歩く間には、宿坊(?)やレストランのようなお店もありました。
さっきの交差点からこの門まで300mあったかも?
臨済宗の大本山…と書いてはみたものの、仏教の細かい宗派について詳しくありません。
ごめんね。
境内の様子
まずは立派な大門がお迎えしてくれます。
南禅寺三門といい、1628年に作られたものだそう。もうすぐ400年ですね。
冬の境内です。気温は10度あるかないかくらい。
それでもコケは生きているようです。
この辺りのコケはグリーンでしたね。なんて書いてあるのか読めません。
真ん中は賓、左は瑞?珠?
こちらが(たぶん)本殿に当たる建物です。
こういう屋根の端っこにも「南禅」と書かれています。
この部分ってなんていうんですかね?鬼瓦とは全く違うし…
ここでは「天井の龍」が有名です。(撮影禁止)
隙間からのぞき込むしかないのですが、立派なのがチラリズムしていました。
しかし、南禅寺に来たメイン目的は、寺そのものではありません。
南禅寺水路閣
メインの目的がこちらの、南禅寺の水路閣です。
ドン!
この水路閣ですが、簡単に言えば琵琶湖から水を引くのに使われた水路です。
この上を水が流れる「水路橋」と呼ばれるものですが、1890年(明治18年)に西欧技術を駆使して日本人のみで作られた由緒ある橋です。(1888年という記事も見ましたが)
人が通る橋でもないのに、この凝りよう。明治の勢いを感じます。
横から見てもアーチですが、縦方向から見てもアーチ構造になっています。
みんなが「誰もいないアーチ構造を撮りたい!」とカメラを構えて待っていました。
私も同じように5分ほど待ってましたが、知らない中年夫婦と「あのカップルいなくなりましたよ!」「あぁ、戻ってきちゃった!」「いやあ難しいですねえ」などと仲良くなるくらいの一体感でした。
アーチも徐々に小さくなっていくので、真っ直ぐ撮るとマトリョーシカのような入れ子構造的に写真が撮れます。
そして5分ほど待った結果、中年夫婦と一緒に撮った、誰もいないタイミングがこちら。
7~8個のアーチが徐々に小さくなっていく様子が見えるでしょうか。
なお反対側からは登れるようになっていて、また違った景色が見えます。
これが上から橋を見た様子。
水が流れていますが、つまり現役の水路ということです。
おまけと感想
南禅寺単体ではそれほど興味がなかったのですが、寺の中にある日本遺産ということで興味を惹かれて行ってみました。
文明開化の時代の京都に、こんなものを作った日本人がいたというのは少し感慨深いものがありました。
なお、近くには琵琶湖疏水記念館などもありましたが、既に夕方で訪問はかなわず。
維持管理も大変だとは思いますが、近代化の象徴として残してほしいですね。