「鴨川食堂」 柏井壽 著
先々月に京都に行ったこともあって、京都が舞台の作品を読んでみました。
あらすじ、概要
京都の中でも目立たないところにひっそりとたたずむ食堂。
近所の人に聞いてもなかなかたどり着けないそこは、一見すると普通のおばんざいなどを提供する飲食店。
しかし単なる食事とは別に、「食」を探す探偵事務所にもなっており、思い出の食事を探す人々も訪れます。
元刑事である料理人の流(ながれ)と、その娘・こいしが、死別した妻が作った鍋焼きうどん、55年前にプロポーズされながら食べたビーフシチューなど、依頼人の様々な思いのこもった食事を、調査を元に再現して提供していきます。
お客は思い出とともに味が蘇ることに感動して帰っていきます。
感想
誉め言葉としてですが、可もなく不可もなくという印象です。
何となく予想した通りの展開で、まあこうなるだろうなというのが全6話続きます。
展開の細かい部分まで予想が当たっているわけではないですが、「こんな感じ」というところに収まりますので、読んでいて疲れたり、感情が揺らいだりすることもありません(いい意味で)。
ちょっとワンパターン気味なので、3~4話目くらいからマンネリ感は否めなかったのですが、全10巻も出ているとのことでそれはそれですごいですね。
推理小説ではないので、料理の再現は流(ながれ)がさっと捜査してさっと再現していきます。
雰囲気的に↓に近いですが、こっちよりは楽しめたかな。
「調査に関する料金はお気持ちで」というのが毎回出てくるのですが、ものすごい皮肉を感じてしまうのは京都人への偏見でしょうか?
鴨川
この間、京都に行って鴨川付近も歩いてきました。
鴨川と言えば全国でも有名な京都中心部を流れる川ですが、千葉県民的には、鴨川といえば千葉の鴨川市を…とも少し思います。
千葉県民ですら行きにくい、房総半島の果てと言えば果てなんですけどね。
私も仕事以外では10年以上行ってないくらいですが、久々に鴨川シーワールドでも行ってみようかなあ。